文章を寝かせる
2024年5月11日(土)朝の6:00になりました。
文字が、ここへ連れてきた。
どうも、高倉大希です。
深夜に稲妻が走り、すかさずメモを残します。
翌朝目覚めて確認すれば、稲妻がゴミと化しています。
昨晩の時点では、とんでもない閃きだったはずなのに。
時間が経てば、その効力が失われている。
こんなことが、よくあります。
瞬間の衝撃は、疑ってかからなければなりません。
熱が冷めたときに、残っているものはなんだろう。
上記の事実に気づいてからは、こう考えるようになりました。
熱がこもっているときは、冷静な判断ができません。
酔っていないと言い張る、酔っぱらいと同じです。
感動したときはあえて、時間を置くようにしています。
熱が冷めるまでの時間経過で、味が染み込んでいくからです。
毎朝投稿をはじめて、今日でちょうど497日目になりました。
雨ニモマケズ風ニモマケズ、6:00に更新しています。
タイムリミットを決めているので、丁寧に推敲するような余裕はありません。
食品でいうところの産地直送、写真でいうところの撮って出しです。
ただし、本当にその形をとってしまったら熱を逃し切れません。
だからこそ、できるだけ文章を寝かせるようにしています。
正確に言うならば、文章ではなく言葉の断片を寝かせています。
普段の生活の中で気になった言葉があれば、すべてメモに残すわけです。
そして、いちど忘れます。
稲妻による衝撃に対して、見事なシカトを決め込みます。
翌朝、もういちどそのメモを眺めます。
するとそこには、十分に冷めたおもしろいものが残っているという算段です。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。