都合がよいことを長所と呼ぶ
2024年4月28日(日)朝の6:00になりました。
自己のものにあらざる長所を、自慢するなかれ。
どうも、高倉大希です。
落ち着きがないということは、言い換えれば行動力があるということだ。
引っ込み思案だということは、言い換えれば慎重に考えられるということだ。
学生時代にこのような話を聞いて、妙な気持ちのわるさを感じた記憶があります。
小手先だけでどうにかしようとしているなと、そう思ってしまったからです。
もちろん、言わんとしていることはわかっているつもりです。
ものは言いようだからこそ、少しでもポジティブに捉えようというわけです。
これまでに何度か、面接形式での試験を受けたことがあります。
そこで必ず聞かれるのが、「あなたの長所と短所は何ですか?」という問いです。
この問いに、いつも困っていました。
前述のとおり、ものは言いようだからです。
その場において都合のよいことを、わたしたちは長所と呼びます。
その場において都合のわるいことを、わたしたちは短所と呼びます。
「あなたの長所と短所は何ですか?」
この問いはきっと、「この場の都合を加味できますか?」という意味です。
自分のことを、思うがままに喋ればよいわけではありません。
この場で求められていることとの親和性を、推し測られているわけです。
長所も短所も、自分だけに紐づくものではありません。
その場の都合に応じて、見た目を変えてゆくものです。
人の能力なんて、それほど変わらないのかもしれない。
最近は、こう思うようになってきました。
そこに差があるのなら、大抵の要因は思い込みです。
長所はこれで短所はこれだと、勝手に決めつけてしまっています。
繰り返しになりますが、その時々の都合によって長所も短所も簡単に変わります。
大切なのは、自分がどんな都合に身を置いているのかを自覚しておくことです。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。