自分にとって都合がよいことを「優しい」と呼ぶ
2023年3月9日(木)朝の6:00になりました。
やさしい歌が好きで。ああ、あなたにも聴かせたい。
どうも、高倉大希です。
Q.好きなタイプは?
A.優しい人です!
有無を言わさずに奢ってくれる人。
わがままを聞いてくれる人。
相談に耳を傾けてくれる人。
わたしたちは、自分にとって都合がよいことを「優しい」と呼びがちです。
その特徴は、学校の先生に対する子どもたちの評価に、顕著に表れます。
子どもたちの言う「優しい先生」とは、すなわち「怒らない先生」を指します。
授業中にしゃべっていても、怒らない。
宿題を出さなくても、怒らない。
あの人は「優しい先生」だ。
子どもたちは、そう言います。
基本的に思考というものは、自動的に都合がよい方へと流れていきます。
聞きたい話は聞こえるけれど、聞きたくない話は聞こえなくなっていきます。
決して、その人がバカだからそうなるというわけではありません。
わたしたちが人間である限り、自動的にそうなってしまうのです。
そんな「都合がよいこと」には「よい言葉」が割り当てられます。
「優しい」とか、「自分らしい」とか。
「個性」とか、「ウェルビーイング」とか。
上記の言葉がわるいと言っているわけではありません。
「我々の思考は、自動的に都合がよい方へと流れていってしまう」ということを前提に考えなければならないという話です。
そうしなければ、せっかくの「よい言葉」が、個人の都合を守るためだけに消費されてしまいます。
そして、大量に廃棄された「優しい」によって、本当の「優しい」を見失ってしまいます。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。