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ファーストキャリアが小学校の先生でよかった


2023年1月8日(日)朝の6:00になりました。

毎朝このnoteを書くことによって、生活習慣が改善されています。

どうも、高倉大希です。




前職は小学校の先生をしていました。

いま思い返してみると、ファーストキャリアが小学校の先生で本当によかったなと思っています。


学校の先生は、やはりすごい職業です。

現場の最前線で身を削るプレーヤーでありながら、集団を導くマネージャーでもあります。


日本語には「マネジメント」に相当する単語がありませんが、「マネジメント」とは、「目標」を設定し、「手段」を開発・選択・実施し、その結果の「評価」(「目標」と「結果」の比較)をして、次の「目標」の設定につなげていくこと(いわゆる「plan」「do」「see」のプロセス)を意味しています。

岡本薫(2001)『教育論議を「かみ合わせる」ための35のカギ』明治図書


改めて振り返ってみると、学級はまさに組織運営の縮図です。

魅力的な目標が統一された言語で共有されているのかどうか。

その目標がアクションレベルにまで細分化されているのかどうか。

悲観的な想定をもとに先まわりができているのかどうか。

問題が発生したときに適切な対応策が速やかに打てているのかどうか。

これらすべてが担任ひとりの力量にかかっています。


よく「学校の先生というキャリアがほかで役に立つのか?」という問いを見かけるのですが、これは根本的に間違っています。

「役に立つかどうか」ではなく「役に立たせられるかどうか」です。

精神論を語っているように聞こえるかもしれませんが、これは事実です。


何度もくり返しますが、「どこかに絶対的に正しい答えがあるんじゃないか」と考えること自体をやめること。バイブルとカリスマの否定というのが、僕の基本的な世界観になります。

瀧本哲史(2020)「2020年6月30日にまたここで会おう」星海社


少なくとも、このような包括的な責務を担う場に「1年目から身を置く」という経験はなかなかできるものではありません。

しかも、どれだけ失敗しようが、1年で明確な区切りがやってきます。

楽しくても1年、苦しくても1年。1年経てば、新たな環境でリスタートすることになります。


業務改善がどうだとか、人間関係がどうだとか、論点はたくさんありますが、あくまでも今日の記事のタイトルは「ファーストキャリアが小学校の先生でよかった」です。

少なくとも1人の元小学校教員は、学校という場で働いた経験に大きな意義があったと思っています。





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