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暮らしの中に自分で選ばない部分をつくる
2024年6月4日(火)朝の6:00になりました。
どちらを選ぶか、その理由が考えられぬからこそ人は選ぶのである。
どうも、高倉大希です。
自分の人生は、自分で選ぶ。
とても立派な、考え方だと思います。
本当は選びたくても、選べない。
そんな不自由を、打開しようという心意気が見て取れます。
一方で全部を自分で選ぶのは、それはそれでまずいのではないかと思っています。
全部を自分で選んでしまったら、自分にとって都合のいい自分にしかなりません。
自分に都合が悪いことはすべて、「社会が悪い」「社会のせいだ」というあの態度だ。でも、社会が自分の外にあると思っているのは、ほかでもないその人だ。自分でそう思い込んでいるだけなのに、じゃあその人はいったい何を責め、誰が悪いと言ってることになるのだろう。
だからこそ自分で選び取りつつも、意図的に自分では選ばない部分をつくります。
興味の外にあるものを、取り入れるための間口を広げておくのです。
たとえば普段読む本は、できるだけ自分では選ばないようにしています。
信頼する人の紹介や、前に読んだ本の参考文献を頼りにします。
すこしでも今の自分から離れたものを、取り入れるようにしたいからです。
そうしなければ、いつまで経っても今の自分から繋がるものしか増えません。
「これは、.......試されてるのかもしれない」背後の蟹に似た男が続ける。声が唾液で濡れている。「この列から離れるきっかけ...、人生っていうか、そういう、生活に突然現れる、決断を誘うきっかけ。......あの中に何が入ってるのか、気になりませんか。私達にとって、何か大事なものが入っているかもしれない」
自分では、選ばない。
言い換えるなら、他者に選んでもらうということです。
ジム・キャリー主演の映画、『イエスマン』と同じです。
今の自分から外れることを今の自分が決めるのは、至難の業だというわけです。
意図的につくろうとしなければ、自分で選ばない部分はなかなか生まれません。
思っているよりもわたしたちは、選びたがりだからです。
私は漫画家の岡崎京子さんよ言葉を思い出した。「ごらん、窓の外を。全てのことが起こりうるのを。」自分も部屋にこもりっぱなしではいけない。
毎朝6:00に更新している、この文章も同じです。
読むことを選んだのはあなたですが、内容までは選べません。
違った内容の文章を、毎朝6:00にお届けします。
その中にはあなたの文脈にはないものも、きっとたくさんあるはずです。
暮らしの中に、自分で選ばない部分をつくる。
くり返しになりますが、意図してつくらなければ自然には生まれません。
毎朝6時に更新します。読みましょう。 https://t.co/rAu7K1rUO8
— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
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