50歳差親子

50歳差親子の奮闘記を、書いていこうと思います。

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最近の記事

「フランス人はボンジュールと言いません」

「フランス人はボンジュールと言いません」(Bebechan KADOKAWA) 日本在住のフランス人YouTuberの著者による、フランス語入門の本。もっとフランス文化というか、普通の語学の本に書いていないような内容を期待して読んだが、いくつかの俗語や逆さ言葉、ビズの回数などの話以外は、普通のフランス語入門の内容であった。基本的な動詞の活用から半過去まで幅広く復習できるし、音声ファイルも公開されているが、これだったら普通のフランス語入門の本の方が勉強しやすいと自分は思った。

    • 「TOEIC亡国論」

      「TOEIC亡国論」(猪浦道夫 集英社新書) 長年語学学習に携わってきた著者による、TOEIC批判の本。特に前半が面白かった。「英語ができる」とはどういうことか(16ページ)について、掘り下げて議論していて、英語力を単なる数値で表してしまうTOEICスコアの乱暴さに気づかされる。中盤の「翻訳家と通訳者に求められる対照的な能力」(186ページ)の話もなかなか面白かった。最後の方で「語学学習は壮年期からでもまったく遅くない」(198ページ)とあるが、この部分の根拠はやや弱い気が

      • 「ユーチューバーが消滅する未来」

        「ユーチューバーが消滅する未来」(岡田斗司夫 PHP新書) 「いつまでもデブと思うなよ」で有名な社会評論家の著者による、2018年時点での未来予測の本。出版から6年経っているが、古さを感じさせず、おもしろいことを言っているなと思う箇所があちこちにある。非常にお勧めの本である。  これからの30年で、9割の人にとっての仕事はなくなる。今から10年後の2028年くらいにはその流れが誰の目にもはっきりと見えるようになります。  ただし、すべての仕事がなくなるという現実はあまりに

        • 「世界基準の子どもの教養」

          「世界基準の子どもの教養」(ボーク重子 ポプラ社) ライフコーチ、アートコンサルタントの著者による、子どもが海外で人脈を作っていくための必要な知識とスキルの本。同じ著者の他の本は、娘さんの「全米最優秀女子高生」受賞のことばかりを書いている感じだったが、この本は素直にいい本だと思った。子ども向けというよりも、海外で働いていく大人も知っておくべきことがいろいろ載っている。例えば社交イベントでのMingle(いろいろな人と会い、話をすること)(228ページ)のコツや、Cause(

        「フランス人はボンジュールと言いません」

          「やっぱり英語をやりたい!」

          「やっぱり英語をやりたい!」(鳥飼玖美子 幻冬舎新書) 同時通訳者・大学教員・ラジオテレビ英語講師の著者による、英語学習法についてのさまざまな疑問に対する答えを紹介した本。随所に新鮮さを感じる本で、読んでいて楽しかった。NHK「太田光のつぶやき英語」という番組におそらく芸能人がいっぱい出ていて、そのエピソードについての話が前半は多かった。後半は著者の専門知識に基づいた話が多かったが、例えば生成AIの英語学習への活用など、新しい話題についての話も多かった。「外国語を学ぶ究極の

          「やっぱり英語をやりたい!」

          「高学歴難民」

          「高学歴難民」(阿部恭子 講談社現代新書) NPO法人理事長の著者による、高学歴でありながら孤立したり犯罪に手を染めたりする「難民」についての本。著者が、日本で初めて犯罪加害者家族を対象とした支援組織を設立した方ということもあり、「高学歴難民」というのは面白い切り口だと思った。ただ何というか、読んでいてつらくなる本だった。特に後半の高学歴難民の家族の話は、なかなかしんどいだろうなと思った。学歴は、その人のたくさんの属性の中の一つにすぎないはずだが、本人も周りもそれを重視しす

          「高学歴難民」

          「老いと創造」

          「老いと創造」(横尾忠則 講談社現代新書) グラフィックデザイナーから画家に転向した著者による、人生相談の本。いろいろな相談に対する回答が、とにかく突き抜けているというか、浮世離れした回答なのだ。でも、ここまで突き抜けていると、逆に面白く感じてくる。専門的な教育を受けていないのにグラフィックデザイナーになったとか(138ページ)、ダメもとでダリに会いに行ったら会えたとか(114ページ)、YMOの4人目のメンバーとしてデビューする寸前だったとか(117ページ)、何だかすごい話

          「老いと創造」

          「10歳までに身につけたい自分の気持ちを上手に伝えることばの魔法図鑑」

          「10歳までに身につけたい自分の気持ちを上手に伝えることばの魔法図鑑」(五百田達成 ディスカヴァー・トゥエンティワン) 心理カウンセラーの著者による、自分の気持ちを上手に伝えて、人と仲良くなる言葉の本。「使うべき言葉・避けるべき言葉をそれぞれ30ずつ紹介しています。どんな気持ちになったら、この言葉を使うのか。そうすると相手はどんな気持ちになるのか。ひとつ一つ丁寧に解説しています。」(3ページ) どう言葉にしていいか分からない子どもにとっても、そしてわかったつもりの大人にと

          「10歳までに身につけたい自分の気持ちを上手に伝えることばの魔法図鑑」

          「「後伸びする子」に育つ親の習慣」

          「「後伸びする子」に育つ親の習慣」(柳沢幸雄 青春出版社) 開成中学校・高等学校校長や北鎌倉女子学園学園長を務めた著者による、自律的な子どもを育てるための本。親が口出しするより、子の好きにさせるべきという考え方が伝わってくる本である。やや自由にさせ過ぎではないかという気もするが、子どもを伸ばすための大切な考え方だと思う。  なかには、お子さんの好きなことがわからないという親御さんがいるかもしれません。でも、焦らなくて大丈夫。お子さんが自分からやる気になるのを待つ、つまり「

          「「後伸びする子」に育つ親の習慣」

          「文部科学大臣賞を受賞した小学1年生のすごい自由研究」

          「文部科学大臣賞を受賞した小学1年生のすごい自由研究」(吉川蒼都 KADOKAWA) 神戸市在住の小学生の著者による、文部科学大臣賞を受賞した自由研究を紹介した本。「セミをさがしたなつやすみ」というタイトルで、さまざまなセミの記録や標本、さらにはセミの7年の寿命と、自分の7歳までの年表を並べて説明していて、発想が豊かであることに驚かされた。兄弟も生き物の自由研究をしていて、親もそれを後押ししていて、すごい子育てはこうなのだなと圧倒された。 (元文部科学大臣の有馬朗人氏のイ

          「文部科学大臣賞を受賞した小学1年生のすごい自由研究」

          「独学のススメ」

          「独学のススメ」(若宮正子 中公新書ラクレ) 「世界最高齢プログラマー」の著者による、老後の人々を元気づける内容の本。定年後に作ったアプリが世界的に有名になったことはよく知られている。本の最初の言葉が「もう一度、お勉強、始めてごらんになりませんか。」(3ページ)で、何歳になっても新しいことに挑戦して楽しむことの大切さを伝えている本である。  最近は、子どもを失敗させたくない親御さんが増えているようで少し気になります。失敗を避けて、自分のできることばかりやっていたら、その子

          「独学のススメ」

          セカンドキャリア発見合同説明会(3/23(土)・東銀座)

          3/23(土)に東銀座で就活のイベントがあるとのことである。 中高年(30代・40代・50代・60代・ミドルシニア)を対象とのことだが、新卒・第二新卒以外を全部というのは、ちょっと対象が広すぎるような気がする。おそらくイベントをやる側も、いろいろ模索しているのだろう。

          セカンドキャリア発見合同説明会(3/23(土)・東銀座)

          「世界最高の子育て」

          「世界最高の子育て」(ボーク重子 ダイヤモンド社) 福島出身で、全米最優秀女子高生で優勝する娘を育てた著者による、子どもに必要な資質を伸ばす方法についての本。昭和の日本の教育を受けてきた者としては、本当にこれで大丈夫だろうかと思う点もあったが、非認知能力を伸ばすという意味で大切な指摘が多く含まれていると思った。  このコンクール(「全米最優秀女子高生」コンクール)の審査基準には、今後子供たちが世界で生きていく上で必要だとアメリカの教育機関や企業、そして親たちが重視している

          「世界最高の子育て」

          旗を持って通学路の横断歩道に立つ

          年に何回か、旗を持って小学生の通学路の横断歩道に立って、子どもの横断の手助けをする当番が回ってくる。通学区域の端の方の横断歩道で、通る子はあまりいないけれど、当番なので旗を持って、やってくる小学生を待つ。横断歩道に人が立っていることで、行き交う車が少し速度を落としてくれて、事故が未然に防げるということらしい。 この時間になると男の子の2人組が水筒を引きずりそうになりながら歩いてくるなとか、最近の女の子のランドセルはこんな薄紫の色のもあるんだなとか、新たな発見はいくつかある。

          旗を持って通学路の横断歩道に立つ

          「独学の地図」

          https://amzn.to/482iMwE 「独学の地図」(荒木博行 東洋経済新報社) ビジネスパーソンの学びや教育に携わり続けた著者による、学びを自らどうデザインするかについての本。いわゆる勉強法やハウツーの本ではなく、学ぶための方向性や軸を明確にするための考え方について述べている本である。やや自分語りが多いかなという印象は受けたが、「良い学び方」は「良い生き方」につながっていく(8ページ)や、学びというのは非日常的な空間で義務的にやる苦しい作業ではなく、生きている

          「独学の地図」

          「超難関中学のおもしろすぎる入試問題」

          https://amzn.to/48VLQHs 「超難関中学のおもしろすぎる入試問題」(松本亘正 平凡社新書) 中学受験専門塾を設立した著者による、タイトル通りの面白い中学入試問題を集めた本。話題性のある問題だけを取り上げた感じだが、大人にとってもいい頭の体操になる本である。  本当に優秀な子たちは対策が不十分であっても関東、関西両方のトップ校に合格するのですが、多くの場合、関東の生徒は関東の有名校に進学し、関西の生徒は関西の有名校に進学するので、行かない学校には入学手

          「超難関中学のおもしろすぎる入試問題」