50歳差親子

50歳差親子の奮闘記を、書いていこうと思います。

50歳差親子

50歳差親子の奮闘記を、書いていこうと思います。

    最近の記事

    「世間ってなんだ」

    「世間ってなんだ」(鴻上尚史 講談社) 作家・演出家・映画監督による週刊誌の記事を再構成した本。日本社会における「世間」(自分と関係のある人達の集団)と「社会」(自分と関係ない人達の集団)とを対比して、日本人は「社会」がほとんど存在せず、中途半端に壊れた「世間」に生きている(70-71ページ)との主張は、なかなか面白かった。 以下のブログの紹介(40-43ページ)も面白かった。というか、日本社会を象徴していて、あまり笑えない話でもあった。 CIAのスパイマニュアルに学ぶ

      • 「英語で仕事をしたい人の必修14講」

        「英語で仕事をしたい人の必修14講」(松崎久純 慶応義塾大学出版会) 企業の海外赴任者や海外拠点の現地社員を対象に、組織マネジメント、生産現場指導のできるグローバル人材育成を行う著者による本。英語の勉強法についての本かと思って読んだが、異文化コミュニケーションに関する話が主だった。以下に書評のWeb記事がある。 現場の声を聴くという意味では貴重な内容ではあるが、現地での交渉で賄賂を要求されたときの対処の話とか、日本本社と現地子会社との間での翻訳の仕事の押し付け合いの話とか

        • 「もう一度、チャレンジ」

          「もう一度、チャレンジ」(本田晃一 祥伝社) バックパッカーからインターネットの会社経営者になった著者による、チャレンジを促すための本。著者の経歴はかなり謎だが、副題にあるように、「つまらなくなってきた毎日を楽しくリニューアルする方法」が書かれている。 https://hondakochan.com/ 「人生の目的は笑顔の時間を長くすること」(17ページ) 傍から見ると幸せそうに見える人、会社の中で努力してきてある程度の立場にいる人、家庭を築いて子どもにも恵まれた人、一

          • 「55歳からのリアル仕事ガイド」

            「55歳からのリアル仕事ガイド」(松本すみ子 朝日新聞出版) シニアライフアドバイザーの監修による、50代60代の仕事のリアルと、仕事の探し方、資格の取り方についてまとめた本。セカンドキャリアにおける4つの柱として「医・職・住・楽」をあげた上で、「定年後の仕事のリアル」として、40人のさまざまな分野の方々の実例が各4ページで紹介されている。僧侶になられた方、子どもに無償で勉強を教える方など、本当にいろいろな可能性があるのだと思う。 仕事の探し方としては、年齢が高くなると縁

            「書評の仕事」

            「書評の仕事」(印南敦史 ワニブックス) 人気の書評家による、タイトル通り書評の仕事についての本。毎日の仕事、収入、書評の技術などについて書かれている。 紙媒体での伝統的な書評と比べて、インターネットが書評を変え、情報提供としての書評に可能性を感じている(22ページ)とのくだりは面白いと思った。どこまで「自分」を出すべきか(31ページ)は情報メディアとオピニオンメディアでは異なるとし、「こう書いたら読者はどう感じるか?」ということは考える必要がある(32ページ)とのこと。

            「定年後にもう一度大学生になる」

            「定年後にもう一度大学生になる」(瀧本哲哉 ダイヤモンド社) 59歳で京都大学経済学部に入学した著者による、定年後の学び直しの勧めの本。大学で学び直す人は増えてはいるが、多くは大学院であり、大学入試を突破して学部から学び直す人はなかなかいない。その熱意に脱帽である。また「もしいま大学一年生になったら」と考えるのは、読者にとってもいろいろ世界が広がる。経済的な問題や親の介護など、現実的な問題を考えるとなかなか実行に移せる話ではないが、定年後にやるべきことを考える上で非常に面白

            「日本の消費者はどう変わったか: 生活者1万人アンケートでわかる最新の消費動向」

            「日本の消費者はどう変わったか: 生活者1万人アンケートでわかる最新の消費動向」(松下東子 林裕之 東洋経済新報社) 野村総合研究所(NRI)の著者による、3年おきに実施している調査結果を分析し、日本の消費者の変化や現代消費者の姿、消費者マーケティングに関する分析を紹介する本。最新の2021年の調査について述べている。NRIがこれだけの調査を定期的に行っていることに驚いた。また分析内容も非常に興味深く説得力がある。 「一流企業に勤めるより自分で事業をおこしたい」は全年代で

            「56歳で初めて父に、45歳で初めて母になりました - 生死をさまよった出産とシニア子育て奮闘記」

            「56歳で初めて父に、45歳で初めて母になりました - 生死をさまよった出産とシニア子育て奮闘記」(中本裕己 ワニプラス) 夕刊フジ編集長の著者による、高齢出産と生死をさまよった出産エピソードを中心とした子育て奮闘記。Webの記事もある。 上には上がいるものだ。50歳差の私が言うのもなんだけれど、56歳で初めて父になるというのは本当に大変なことだと思う。本の帯に「息子が成人するとき、おとうさんは76歳!」とサラっと書いてあって、自分への言葉のように感じる。定年までわずかの

            「全面改訂 第3版 ほったらかし投資術」

            「全面改訂 第3版 ほったらかし投資術」(山崎元 水瀬ケンイチ 朝日新聞出版) 経済評論家とインデックス投資ブログで有名な著者による、インデックス投資による「ほったらかし投資術」の公式本。要するに「長期・分散・低コスト」を心がけよという内容。口座の開き方からインデックスファンドの選び方まで、非常にわかりやすく書いてあった。いわゆる投資本も何冊か読んだが、これを最初に読めば良かったと、全てやってみた後で思った。 「第4章 インデックス運用の基礎知識」はやや難解だったが、それ以

            「さあ、本を出そう」

            「さあ、本を出そう」(金川顕教 総合法令出版) 事業家、出版プロデューサーの著者による、出版の勧めの本。「経営者は毎月でも出版しよう」「私が出版にかける時間は1冊あたり15時間程度です」などと書いてあり、どういうことだろうと思って読んでみたが、要するに出版プロデューサーとライターを雇って、最小限の取材時間で書いてもらって、それをチェックするという話だった。出版後の販促に1冊あたり最低でも500万円はかけろなど、あまり一般的でない話も多かった。ただ、出版を投資とみなしていて、

            「書く仕事がしたい」

            「書く仕事がしたい」(佐藤友美 CCCメディアハウス) ライター/コラムニストの著者による、物書きとして稼ぎ、生きていくための本。冒頭から「この本は文章術についての本ではありません」「書く仕事で生きていくのに最も重要なのは文章力ではありません」と述べ、ライターの仕事内容、生活スタイル、収入、準備の方法、長く仕事を続けるためのアドバイスなどが書かれている。非常に面白く、参考になった。ライター、作家、小説家、コラムニスト、エッセイストなど、傍から見ると似ていて混同しがちだが、「

            「人は死ねない」

            「人は死ねない」(奥真也 晶文社) 医師の著者による、医療の未来予想図と、そこに生じる問題点を提示した本。 「第1章:あらゆる病気は克服されていく」では感染症、がん、神経難病、人工臓器救急医療体制などにおける、近年の医療テクノロジーの進歩について具体的に説明し、人生120年が現実味を帯びてくることについて述べている。 「第2章:健康とお金の関係はこう変わる」では、寿命が延びて行っても、人間のほとんどの臓器の耐用年数は50年程度であり、小さな不調や病気とうまくつきあってい

            「世界で活躍する子の英語力の育て方」

            「世界で活躍する子の英語力の育て方」(船津徹 大和書房) 日本、アメリカ、中国で英語学校を運営し、25年以上4500人の生徒を指導してきた著者による子どもの英語教育の本。普通の日本人家庭でも実践できるような話が書かれている。英会話よりも読解力を重視するとか、アルファベットの音を学ぶフォニックスとか、参考になった。教育熱心な韓国では小学生のうちにハワイなどに母子留学し、残った父親が仕送りをしているという話(22ページ)には驚いたが、かなりよく知られている話らしい。 返済不要

            「勉強が面白くなる瞬間」

            「勉強が面白くなる瞬間」(パク・ソンヒョク 吉川南 ダイヤモンド社) 片田舎の村で育ち、韓国の有名大学に合格した著者が書き、韓国でベストセラーになった本。勉強法の本だが、勉強に対する心構えについて書いている。やや青臭いというか、修身の教科書のような内容だが、この本が受験戦争が大変な韓国でベストセラーになったということがまず面白いと思った。中高生向けだと思うが、どの世代が読んでも刺激になると思う。 「勉強は「頭」でするものでなく「心」でするものです」(14ページ)、 「勉強

            「「ありがとう」の教科書」

            「「ありがとう」の教科書」(武田双雲 すばる舎) 書道家の著者による、感謝の気持ちを持ち続けることの大切さを説く本。誰でも大切だとはわかっているが、改めてそれを思い出させてくれるいい本である。たまたま著者の記事を見つけた。 「自分に感謝をする」ことです。 1日1回でもいいので、鏡に映った自分に手を合わせながら「ありがとう」と言うこと。(38ページ) そこで、自分のおこないと思考がブレないために、「これだけは守る」というひとつの軸をつくろうと決めました。 そのとき、思いつい

            「バカと無知」

            「バカと無知」(橘玲 新潮社) 「言ってはいけない」などで有名な作家による、人間のやっかいな振る舞いを心理学・社会学的知見をもとに解明を試みた本。非常に面白い内容であると同時に、人間が生物として生き延びていく過程で埋め込まれたメカニズムが、人間の行動のやっかいさを生み出していると知ると、何というか、やり切れない気持ちにさせられる本である。心理学や社会学の本と考えてもいいかもしれないが、多くの話が結論をやや単純化しすぎている傾向がある。このような学術的見解もあるのかも知れないく