『人工妊娠中絶の高額な手術費用や男性側の同意を得るとの条件が、望まない妊娠への対応を阻んでいる』 福島瑞穂 社民党 2022.05.17 参議院厚生労働委員会 人工妊娠中絶 厚生労働省 日本 20220628

 2022.05.17参議院厚生労働委員会で社民党の福島瑞穂党首(当時)が『人工妊娠中絶の高額な手術費用や男性側の同意を得るとの条件が、望まない妊娠への対応を阻んでいる』としています(下記の動画では、1:01:00からとなっています)。

https://www.youtube.com/watch?v=0iTrvXZRJDg&ab_channel=%E7%AB%8B%E6%86%B2%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A%E5%9B%BD%E4%BC%9A%E6%83%85%E5%A0%B1&t=3660
2022年5月17日 参議院 厚生労働委員会 - YouTube
May 17, 2022
2022年5月17日 参議院 厚生労働委員会

 これまで日本で広く行われてきた中絶手術の問題点を指摘し、『新生児遺棄などの痛ましい事件を防ぐために経口避妊薬は有効だ』として経口避妊薬の早期承認を求めています。
 橋本泰宏子ども家庭局長は、『服薬での中絶でも配偶者同意は必要だ』と答弁しています。
 社民党の福島瑞穂党首は、『配偶者同意が必須なら(薬が)承認されても現状と変わらない』『厚労省も推進を担うリプロダクティブ・ヘルス&ライツに反する』と厚生労働省の見解を批判しています。

https://www.gender.go.jp/about_danjo/basic_plans/1st/2-8r.html
8 生涯を通じた女性の健康支援 | 内閣府男女共同参画局
1994年にカイロで開催された国際人口・開発会議においてリプロダクティブ・ヘルス/ライツという概念が提唱され、今日、女性の人権の重要な一つとして認識されるに至っている。リプロダクティブ・ヘルス/ライツの中心課題には、いつ何人子どもを産むか産まないかを選ぶ自由、安全で満足のいく性生活、安全な妊娠・出産、子どもが健康に生まれ育つことなどが含まれており、また、思春期や更年期における健康上の問題等生涯を通じての性と生殖に関する課題が幅広く議論されている。
https://www.gender.go.jp/international/int_norm/int_4th_kodo/chapter4-C.html
第Ⅳ章 戦略目標及び行動 | 内閣府男女共同参画局
リプロダクティブ・ヘルスとは,人間の生殖システム,その機能と(活動)過程のすべての側面において,単に疾病,障害がないというばかりでなく,身体的,精神的,社会的に完全に良好な状態にあることを指す。したがって,リプロダクティブ・ヘルスは,人々が安全で満ち足りた性生活を営むことができ,生殖能力をもち,子どもを産むか産まないか,いつ産むか,何人産むかを決める自由をもつことを意味する。この最後の条件で示唆されるのは,男女とも自ら選択した安全かつ効果的で,経済的にも無理がなく,受け入れやすい家族計画の方法,ならびに法に反しない他の出生調節の方法についての情報を得,その方法を利用する権利,および,女性が安全に妊娠・出産でき,またカップルが健康な子どもを持てる最善の機会を与えるよう適切なヘルスケア・サービスを利用できる権利が含まれる。上記のリプロダクティブ・ヘルスの定義に則り,リプロダクティブ・ヘルスケアは,リプロダクティブ・ヘルスに関わる諸問題の予防,解決を通して,リプロダクティブ・ヘルスとその良好な状態に寄与する一連の方法,技術,サービスの総体と定義される。リプロダクティブ・ヘルスは,個人の生と個人的人間関係の高揚を目的とする性に関する健康も含み,単に生殖と性感染症に関連するカウンセリングとケアにとどまるものではない。
https://www.gender.go.jp/international/int_norm/int_4th_kodo/chapter4-C.html
第Ⅳ章 戦略目標及び行動 | 内閣府男女共同参画局
上記の定義を念頭に置くと,リプロダクティブ・ライツは,国内法,人権に関する国際文書,ならびに国連で合意したその他関連文書ですでに認められた人権の一部をなす。これらの権利は,すべてのカップルと個人が自分たちの子どもの数,出産間隔,ならびに出産する時を責任をもって自由に決定でき,そのための情報と手段を得ることができるという基本的権利,ならびに最高水準の性に関する健康およびリプロダクティブ・ヘルスを得る権利を認めることにより成立している。その権利には,人権に関する文書にうたわれているように,差別,強制,暴力を受けることなく,生殖に関する決定を行える権利も含まれる。この権利を行使するにあたっては,現在の子どもと将来生まれてくる子どものニーズおよび地域社会に対する責任を考慮に入れなければならない。すべての人々がこれらの権利を責任を持って行使できるよう推進することが,家族計画を含むリプロダクティブ・ヘルスの分野において政府および,地域が支援する政策とプログラムの根底になければならない。このような取組みの一環として,相互に尊敬しあう対等な男女関係を促進し,特に思春期の若者が自分のセクシュアリティに積極的に,かつ責任を持って対処できるよう,教育とサービスのニーズを満たすことに最大の関心を払わなければならない。世界の多くの人々は,以下のような諸要因からリプロダクティブ・ヘルスを享受できないでいる。すなわち,人間のセクシュアリティに関する不十分な知識,リプロダクティブ・ヘルスについての不適切または質の低い情報とサービス,危険性の高い性行動の蔓延,差別的な社会慣習,女性と少女に対する否定的な態度,多くの女性と少女が自らの人生の中の性と生殖に関し限られた権限しか持たないことである。思春期の若者は特に弱い立場にある。これは大部分の国では情報と関連サービスが不足しているためである。高齢の男女は性に関する健康およびリプロダクティブ・ヘルスについて特有の問題を抱えているが,十分な対応がなされていない場合が多い。
https://jisin.jp/domestic/2099311/
経口中絶薬「服薬に配偶者同意が必要」厚労省見解に大ブーイング「あまりにも理不尽」 | 女性自身

 2022.06.27研究者らが、人工妊娠中絶の際に必要となる配偶者同意の撤廃を求め、厚生労働省に要望書、約8万2000人分の署名を提出しています。
 『配偶者同意は、女性の自己決定権を奪っている』としています。
 母体保護法に基づき中絶には原則、本人と配偶者の同意が必要とされています。
 母体の健康や、経済上の理由などを条件に、現行では外科手術での中絶しか認められていません。
 外科処置なしで中絶できる経口中絶薬の承認審査が進められています。
 厚生労働省は2022年5月の国会で、中絶薬が承認された場合、『原則、(服用には)配偶者の同意が必要』との見解を示しています。
 日本は2016年に国連の女性差別撤廃委員会からも勧告を受けています。
 『中絶は女性の権利であり、早急な法整備が必要だ』としています。

http://mainichi.jp/articles/20220627/k00/00m/040/300000c
中絶の「配偶者同意」撤廃求め要望書 「女性の決定権奪っている」 | 毎日新聞
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323AC0100000156
母体保護法 | e-Gov法令検索
第二章 不妊手術
第三条 医師は、次の各号の一に該当する者に対して、本人の同意及び配偶者(届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様な事情にある者を含む。以下同じ。)があるときはその同意を得て、不妊手術を行うことができる。ただし、未成年者については、この限りでない。
一 妊娠又は分娩が、母体の生命に危険を及ぼすおそれのあるもの
二 現に数人の子を有し、かつ、分娩ごとに、母体の健康度を著しく低下するおそれのあるもの
2 前項各号に掲げる場合には、その配偶者についても同項の規定による不妊手術を行うことができる。
3 第一項の同意は、配偶者が知れないとき又はその意思を表示することができないときは本人の同意だけで足りる。
第四条から第十三条まで 削除
第三章 母性保護
(医師の認定による人工妊娠中絶)
第十四条 都道府県の区域を単位として設立された公益社団法人たる医師会の指定する医師(以下「指定医師」という。)は、次の各号の一に該当する者に対して、本人及び配偶者の同意を得て、人工妊娠中絶を行うことができる。
一 妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの
二 暴行若しくは脅迫によつて又は抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫かんいんされて妊娠したもの
2 前項の同意は、配偶者が知れないとき若しくはその意思を表示することができないとき又は妊娠後に配偶者がなくなつたときには本人の同意だけで足りる。

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http://www.asahi.com/articles/DA3S15337401.html
中絶の配偶者同意規定、廃止を 「女性の自己決定権を奪っている」 研究者・助産師ら、8万人署名提出:朝日新聞デジタル

http://mainichi.jp/articles/20220627/k00/00m/040/300000c
中絶の「配偶者同意」撤廃求め要望書 「女性の決定権奪っている」 | 毎日新聞

http://www.asahi.com/articles/ASQ6W6TGXQ6WUTFL019.html
「安全な中絶は女性の権利」 配偶者同意なくして 8万人の署名提出:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/articles/ASQ6W4KFQQ6VOXIE002.html
中絶の配偶者同意なくして 8万人の署名提出へ 研究者や助産師ら:朝日新聞デジタル

http://mainichi.jp/articles/20220603/ddm/013/040/014000c
くらしナビ・ライフスタイル:「経口中絶薬に配偶者同意」で議論 | 毎日新聞

http://mainichi.jp/articles/20220525/k00/00m/040/260000c
ポッドキャスト:「今夜、BluePostで」 経口中絶薬、配偶者の同意なぜ必要 | 毎日新聞

http://mainichi.jp/articles/20220520/k00/00m/040/417000c
厚労省「経口中絶薬に配偶者同意が必要」に批判相次ぐ 何が問題か | 毎日新聞

http://jisin.jp/domestic/2099311/
経口中絶薬「服薬に配偶者同意が必要」厚労省見解に大ブーイング「あまりにも理不尽」 | 女性自身

http://www.kanaloco.jp/news/government/article-910965.html
経口中絶薬の服薬「配偶者同意が必要」 厚労省が見解 | カナロコ by 神奈川新聞

http://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021122600271
〈社説〉経口中絶薬 女性の権利尊重への一歩 | 信濃毎日新聞デジタル

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20211223/k10013400821000.html
【詳しく】経口中絶薬 どんな薬?安全性と副作用は?費用は? | NHKニュース

http://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/74531.html
「経口中絶薬」の使用 承認申請 国内初 手術伴わない選択肢 | NHK政治マガジン

http://agora-web.jp/archives/2054414.html
日本産婦人科医会のあきれた要望:経口中絶薬の薬価740円が10万円? | アゴラ 言論プラットフォーム

http://mainichi.jp/articles/20211223/ddm/012/040/106000c
経口中絶薬を申請 英製薬、承認なら国内初 | 毎日新聞

http://mainichi.jp/articles/20211222/k00/00m/040/257000c
経口中絶薬、英製薬が承認申請 妊娠9週まで 認可なら国内初に | 毎日新聞

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20211222/k10013398921000.html
「経口中絶薬」の使用 承認申請 国内初 手術伴わない選択肢 | 医療 | NHKニュース

http://www.tokyo-np.co.jp/article/148799
「より安全な中絶の選択肢を」…医師らが厚労省へ署名提出 安価な経口中絶薬の認可など求める:東京新聞 TOKYO Web

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20210422/k10012990551000.html
経口中絶薬 年内めど承認申請へ “治験で有効性 安全性確認” | 医療 | NHKニュース

http://mainichi.jp/articles/20210420/k00/00m/040/287000c
経口中絶薬、国内初の承認申請へ 安全性、価格、運用… 期待と課題 | 毎日新聞

記事を読んでいただきありがとうございます。 様々な現象を取り上げ、その現象がどのように連鎖反応を誘発し、その影響がいかに波及するかを検証、分析していきます。 皆様のお役に立てればと考えております。 応援のほど、よろしくお願いいたします。