がーさー

がーさーの日記3です。2も遺跡として残しときます。

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最近の記事

2022年日本公開映画(個人的)ベスト10

今年もこの季節がやってきたのでトップ10をランキングにしました。 何本見たのか数えてないんですけど、多分去年より少ないんじゃないかなと思います。忙しかったので・・・ 来年こそは真面目に映画見ようと思います。 10位 ライダーズ・オブ・ジャスティス 多分今年2番目に劇場で観た映画。『コマンドー』みたいな映画かと思ったら・・・って感じで、相当なブラックユーモアがあって面白かった。 ラストなんか「ふざけてんのか」って言いたくなるんだけどそれ含めて好きだった。 9位 "Sr."

    • (ネタバレ有)『貞子DX』感想

      酷かった。『大怪獣のあとしまつ』を劇場で見た時、「今年はこれ以上つまんない映画はないな」とまだ年が明けて早々だったこともあり一種の安心感を得られたが、『貞子DX』を見てる間ずっと絶望してた。なんなら『大怪獣のあとしまつ』より酷いと感じたかもしれない。金曜日に見たのが失敗だった。土日にこの酷さがそれこそ「呪い」のように頭を巡り、色んなものに対する集中を阻害する。これは一旦言語化して成仏させようと思い、久々に記事を書くことにした。 さて、この映画は本来『リング』にあったJホラー

      • エモい映画①〜二人のアンダーソンに愛を込めて〜

         先日、『リコリス・ピザ (原題:Licorice Pizza)』を見に映画館へ行った。  大好きなポール・トーマス・アンダーソン監督(以下、PTA)の新作であり、本当に楽しみで楽しみでしょうがなかった。見たら相当好きな映画だった。  70年代前半のアメリカ西部を舞台に15歳のゲイリーと25歳のアラナの青春映画である。基本的にこれといった物語はない、くっついたり離れたり喧嘩したり・・・と書くと駄作みたいだが、これが本当に面白いのである。PTAらしく完璧に作り上げられた70

        • 犬王、AV新法、ラリー・フリント、そしてリベラリズム

           先日、『犬王』を今更ながらに見た。かなり面白かった。 『犬王』は南北朝時代を舞台としたロック・ミュージカルである。琵琶法師や能(猿楽)といった日本の庶民向け芸能の話である。それはつまり表現の話でもある。  主人公の二人があまりに自由な表現方法によって『平家物語』を伝え、また伝えることによって「平家」の怨念・無念を浄化していくという作品だった。「人は二度死ぬ。1度目は肉体の死、2度目は忘れられた時・・・」なんてあまりにも有名な言葉があるが、では不可避な「1度目の死」はさてお

        2022年日本公開映画(個人的)ベスト10

          2022年5月に見た映画(それと近況)

            5月の個人的変化 ・転勤決定   引越し作業等で忙しかった(故にあまり映画を見られなかった) ・買ったもの  特になし ・ 5月に見た映画リスト 60点未満・・・つまらなかった  60点代 ・・・おもろかったけど凡作感  70点代 ・・・おもろかった  80点代 ・・・好き  90点代 ・・・相当好き   リスト (太字が新作映画) ・凪待ち(2019年)88点 ・X-MEN:アポカリプス (2016年) 63点 (クイック・シルバー得点) ・LOGAN ローガン

          2022年5月に見た映画(それと近況)

          2021年日本公開映画(個人的)ベスト10

          新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 さて、新年ということでこの手の企画を行おうと思う。 2021年は2020年に比べても格段に映画館へ行くこと映画を見る頻度が高くなった。ようやく、「趣味:映画鑑賞」と言えるところまできた。「映画オタク」ではまだ無いが・・・趣味レベルならこんなもんだろう。 2021年公開(or配信)映画を93本(数え間違えてる可能性大)見たってことで「そんなに見てなかった」って感じなんすけど、こん中からトップ10をランキング

          2021年日本公開映画(個人的)ベスト10

          クズ主人公映画①

          先日、『パーフェクト・ケア (原題:I Care A Lot.)』を見に映画館へ行った。 前々から見たかった映画だった。配信もされているとのことだったが、わざわざ神奈川県から東京の有楽町まで出向いて見に行った。面白かった。 主人公は高齢者の成年後見人を半ば無理やりに勤め、財産をぶんどるという悪党である。たちが悪いことに全て合法的に行っており、家族に訴訟されても裁判官から信頼されてるだけに勝ってしまう。モラルもへったくれもない、最悪な主人公である。じゃあ何かものすごく哲学を

          クズ主人公映画①

          007 スカイフォール 映画感想文:1

          ネタバレありです。 普段、個人で書いてる感想文のコピペです。 素晴らしかった。前回の「慰めの報酬」が微妙だったので前評判はともかくとしてあまり期待してなかったが、もう最高の映画だった。  宇多丸氏の「1917」評にて、「サム・メンデスはシンメトリックな作りをする」と聞いたのもあってか、映像的な美しさをより感じられたと思う。確かに、シンメトリックだった。本当にこれが「007」のオシャレ感とマッチしてる。だが、何より話のテーマとマッチしてる。見てて本当に興奮する、そして美しい

          007 スカイフォール 映画感想文:1

          2020年日本公開映画(個人的)ベスト10

          あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。2021年の目標は「2022年を迎えること」です。 10月ぐらいから色んな映画を見た2020年ですが、タイトル通り誰が興味あるのか知らないけど個人的なベスト10と簡単な感想を書きたいと思います。せっかくノートをやっているのに、更新しないと勿体無い気もするので。 10位 羅小黒戦記〜ぼくが選ぶ未来〜 中国制作のアニメ映画です。もう中国製だから〜とか言ってられないぐらいアニメ描写が好きです。ナルトがすごく好きなのと

          2020年日本公開映画(個人的)ベスト10

          映画「星の子」感想文

          久々に映画館で映画を見た。本当に何年振りだろうか。 最後に見た映画館で見た映画が「アウトレイジ 最終章」だったので、ピエール瀧はまだ逮捕されてない頃。今回は「星の子」、真逆と言ってもいいだろう。 まして、上映日に見るのは本当に久々だったがそこまで「見たい!!」って思ってたわけでは無く、学生時代と代わり金銭的にも時間的にも余裕ができたので「興味あるし見ようか」レベルで見た。 そんなわけで小説原作らしいが、特に予習や「こういう話かー」っていう前知識がほとんどない状態で見た。

          映画「星の子」感想文

          映画「ソーシャル・ネットワーク」感想散文

          「ソーシャル・ネットワーク」を見た。言わずと知れたFacebookの創業者の話だ。監督は「セブン」や「ファイトクラブ」のデヴィッド・フィンチャー。僕はデヴィッド・フィンチャーが好きらしい。この映画も面白かった。 以下、ネタバレを多分含みます。 実際のFacebookの創業者マークザッカーバーグの話。だが、史実とは少し異なるらしい。だから、実話を元にしたフィクションというのが正確だろうし、僕は実際のFacebook創業の話を本で読んだこともどこかで聞いたこともない。あまり興

          映画「ソーシャル・ネットワーク」感想散文

          新入社員Diary

          昼休み おっさん「嵯峨くん、君は麻雀できるかい?」 ぼく「まあルールは知ってます」 おっさん「そうか、僕はちょっとわからないんだよねえ」 ホッとするぼく、今思うとここで「できない」と言っとくのが正解だったかもしれない。 おっさん「ルールが複雑でね」 ぼく「はは、そっすね・・・」 おっさん「隣の部署で今麻雀仲間三人しかいないらしいんだよね」 ぼく「あー」 嫌な予感がする。 ぼく「でも三麻とかも結構楽しいっすよ」 おっさん「隣の部署の人たちに嵯峨くんのこと紹

          新入社員Diary

          電話対応

          電話がなった。誰もいなかったので僕が出た。 ぼく「はい、○○社です。」 相手「○○部の××です。」 内線だった。未だに内線と外線の音の違いがわかっていない。 相手「○○(上司)さん、いますか?」 僕は予定表を確認した。上司は会議中だった。 ぼく「只今、会議中でして...」 相手「ああ、なら伝言よろしいでしょうか」 ぼく「承知しました、少々お待ち下さい」 相手「はい」 僕はメモを取り出した。メモに相手の部署名とお名前を書いた。読めるように丁寧に書いた。 ぼく「お待たせいたしまし

          電話対応

          A Day in the Life

          朝起きたら5時だった。アラームが鳴る一時間前だった。寝付けたのは何時だったか思い出せないが、2時半の時計を見たことは思い出せる。出発までかなり時間があった。が、これといってやることがない。起きてるのか寝てるのかわからない頭で布団を出て換気扇の下に向かった。換気扇の下にはタバコが常備してある。一服し、口の中が最上級に気持ち悪くなったので歯磨きをした。 鏡に映る男は気持ち悪かった。顔は真っ青で、目の下のクマが目立ってしまう。雨戸を開けない習慣がついてしまったので部屋が暗かった。

          A Day in the Life

          「桐島、部活やめるってよ」の桐島、部活やめてファイトクラブに入会した説

          前回の失敗を踏まえての映画感想文リベンジ。二つの映画を比べて感想書いたら上手くいくんじゃねとふと思ったので書く。あらすじとかは書かないし、ネタバレもしてく。と言ってもこの二つの映画はネタバレとかさほど気になる映画じゃないんじゃ・・・と思う。 以下、ネタバレと個人的解釈を含みます。 「桐島、部活やめるってよ(以下『桐島』)」と「ファイトクラブ」は似ても似つかぬ映画な気がする。前者は青春学園映画、後者はなんだろ・・・強いて言えばクライム?か、暴力映画と言ってもいいのかもしれな

          「桐島、部活やめるってよ」の桐島、部活やめてファイトクラブに入会した説

          映画「ファイトクラブ」感想文その1

          面白かった。非現実的なストーリーなのだが全編を通して現実にいる僕とリンクする、まさに共感できる映画であった。 厭世観や虚無感といった先進国特有のむなしさの原因を「生きてる実感の無さ」として、その「生きてる実感」なるものを「暴力」という現代社会では禁忌とされるもので表現されている。なので、単なる暴力映画ではなく、抽象的な「生きること」の像が具体的な「暴力」として描かれてる気がする。そういう意味で、これは暴力映画じゃなく人間の内面にある「生」に対する葛藤を描いたヒューマンドラマ

          映画「ファイトクラブ」感想文その1