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フェミニスト・トーキョー

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マイノリティとして生きてきたはずなのに、いつの間にかマジョリティだと指を差されるようになっていた。 そんな方にこそ読んでいただければ、と思いながら書いています。
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#男女平等

世界一わかりやすい(当社比)多様性の話。

世界一わかりやすい(当社比)多様性の話。

こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。
最近どうも個人的に「多様性」とは何か、について考えさせられることが多く、その中で書いた連ツイが良い反響をいただきましたので、他の話題も絡めつつ、その話をあらためてまとめてみました。

最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

「多様性」とは何か?

昨今よく聞かれるこの「多様性(ダイバーシティ)」という言葉ですが、紐解いてゆくと意外にも「多

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古くて新しい「ポストフェミニズム」

古くて新しい「ポストフェミニズム」

こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。

これまでの記事で何度か、「個人の問題と、社会に訴えるべき問題とは、切り分けて考える必要がある」というニュアンスのお話をしたところ、

「それはフェミニズムの意に反する」

と指摘をいただきました。

おそらくそれは、フェミニズムのスローガンとして掲げられていた、

「個人的なことは、政治的なこと(The personal is political)」

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「フェミニズム」と「フェミニスト」の微妙な関係

「フェミニズム」と「フェミニスト」の微妙な関係

こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。

SNSを徘徊していると、しばしば見かける意見として、
「フェミニズム自体は理解できるが、フェミニストは理解も信用もできない」
というものがあります。

『フェミニズムは理解できる』については、女性差別や格差といった問題が、世の中に全く存在しないわけではないことを認識しており、それについてどんな主張があるのか知りたい、と考えている人が少なからずいるという

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あなた達が”ツイフェミ”と呼ばれる理由

あなた達が”ツイフェミ”と呼ばれる理由

「なぜ、フェミニズムという言葉は不快なものになってしまったのでしょうか?」(女優:エマ・ワトソン)

<引用元>エマ・ワトソンが国連スピーチで語ったこと。

こんにちは。
今回の記事は、もともとの予定では「ツイフェミ」の語源というかルーツを調べて載せたいと思っていたのですが、かなり根を詰めて調べたものの、まだ「これだ!」というものに辿り着けなかったため、その点については先送りとします…。

ツイッ

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ビジネスの商材にされる「男女平等」

ビジネスの商材にされる「男女平等」

「男女平等」という言葉の持つ、商売道具としてのポテンシャルこんにちは。
少々尖ったタイトルとなっておりますが、微力ながら今のうちに警鐘を鳴らしておきたいと思う話です。
お読みいいただき、ご一考願えれば幸いです。

***

ジェンダー論が世の中で注目されていることは、もちろん歓迎されるべきことなのですが、世に広まってゆく中で、たまに少々首を傾げたくなるものもあります。

「男女差別」や「男女平等」

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