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忘れられない人に意味を付ける

「記憶の片隅から離れない存在」


よくこんな記事を見かける。「忘れられない人の忘れ方」だとか、「忘れるなんてしないでいい」とか。

確かに自分磨きして夢中になれることがあれば没頭できたりもするかもしれない。

忘れなきゃ…と焦りを感じようとしなければ、返って意識をしないから楽なのかもしれない。

そうやってできること全部やっても、それでもふとした瞬間に思い出して、全部全部思い出してしまう。また振り出しに戻る。そんな自分が嫌い。

きっとそんな人もいるんじゃないかなと思う。
私もずっと前から大好きだった人を忘れることができないでいる。


必要なのは自分なりの意味付け


必要なのは自分なりに考えて意味を付けることなのではないかと私は思う。

日常の中で、何かしら嫌だった、悲しかったことがあった時、逆に嬉しいことがあった時に、どうしてそんな出来事が起こったのか、私は自分なりに意味を付けることにしている。

例えば嫌な上司に理不尽に怒られた時。
「ああ、この人はいつかきっと私よりももっと辛い思いをするから今こんな風に当たり散らしてるんだなぁ…」とか。「良く分からないけど勝手に私の為になるとか思ってるんだろうなぁ。」とか。

※重要なのは「自分なりに自由に意味付けする」というところ。そう自分なりに。自由に。(大事なことだから2回言う) 

どんなに悪い意味付けでも良い。心の中で思うだけ、頭の中で空想するだけなら。そんな悪い輩には悪い空想に縛り付けてやるのがお似合いだから。
※良い子は心の中で思うだけ、空想するだけにしましょう。犯罪行為は駄目絶対。

逆に良いことがあった時は、なぜそんな嬉しいことが起こったのかイメージする。

「あの時辛かったのを何とかやり過ごせたからかな。」
「この間の案件頑張ったからかもしれない。」
「嫌だった人が苦しんでる代わりに私が幸せになれたのかも。」

※ここも同じく重要なのは「自分なりに自由に意味付けする」というところ。(3回目)

優しいイメージにしたいなら優しく、恨みがあるなら思い切り悪いイメージにしてしまってもいいと思う。

この自分だけの自由な「意味付け」が、「忘れることができない人」にも通用するんじゃないかって、私は思うのです。

「忘れられない人」に自分だけの自由な「意味付け」をすること


その大切な人を「忘れることができない」という事実に、貴方はどんな意味を与えるのだろうか。

その大切な人にまだ感じるものがあるのなら、「運命だったから」とか、「前世からの知り合いだったから」とか、より気持ちの籠もった意味だっていい。

その大切な人にまだ恨みや憎しみ、愛憎があるのなら、「その人がこれからもっと私以上に辛い思いをするから」という理由でもいい。「もう誰も好きになれなくなるから」という理由だっていい。

その大切な人を信じ続けたいなら、「また会えるから」「相手もきっと忘れたりしないから」という理由でもいい。

こんなに忘れることができなくて辛いのは、その大切な人が「        だから。」

この空白に、貴方なりにその意味を詰め込んで、貴方が感じた感情全てを言葉にして、そこにある隙間を全て塞いでしまおう。

それが、貴方だけの空想だったとしても、この空白に「忘れられない人」への感情をぶつけることはできる。

ただの空想に過ぎないと思ったら、そう感じてもらってもいい。

きっとこんなやり方以外にも方法はあると思う。
ここに書いたのはあくまでも私なりの気持ちの落ち着け方だから。

忘れられなくて辛い思いをする誰かが、この場所に辿り着いて、少しでも痛みが和らいだなら、それだけで私は嬉しいから。

※写真は外出先で訪れた井の頭公園。緑が綺麗な季節。今年の夏は暑すぎませんように。


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