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無料版 徒手療法家のためのファシア考察

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#腰痛

ChatGPTを活用して日本人治療家達ももっと勉強していこう!

このブログは元々は2013年当時、私が知らなかった「fascia」(ファシアと私は日本語で呼んでいます)を日本人治療家達にドヤ顔で知らしめるためにはじめたものですが(笑)、2018年ぐらいからエビデンスベースの痛みと痛みの治療についてシフトしていき今に至ります。

ファシアの情報を無料で公開していた時はかなりのアクセス数と反響(コメントや質問)がありましたが、このnote.comに移ってからはほと

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「人生を変える幸せの腰痛学校」も面白かった!特にこのブログ読者におすすめです!

ちょっと思うところあって、普段はあまり読まない日本語の本を前回のブログで紹介した「腰痛探検家」につづき、以前購入してパラパラとめくったまま放置してあったこの「人生を変える幸せの腰痛学校」を腰を据えて読んでみました。

この本は鍼灸師の伊藤かよこ氏が認知行動療法に基づき、その具体的な方法を小説形式で紹介しています。まず、その点が面白かった反面、腰痛を治す「方法論」を求めてきた読者には印象付けることが

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「腰痛探検家」 面白かった!

前から気になっていたこの本をキンドルでセールだったかポイントが高くつくだったかで購入し読んでみました。このブログ読者なら絶対に「ある意味で」面白いと思うはず!そのある意味とは・・・

まずはじめに、まだ「腰痛探検家」を読んでいない人は、この過去のブログを参照してみてください。

そうです、この本はそのブログで書いた徒手療法界にはびこる「神話」を元に治療している方々の治療を受けて治らなかったという話

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またまたしばらく更新できずにすみません。

前回のブログから2ヶ月以上も更新できていないで申し訳ない限りです。すくなくとも我々徒手療法家が考慮すべきファシアについての新情報は今の所見つかっていません(というか私が見過ごしているだけかも)。

ここ1ヶ月は痛みや徒手療法に関する本やブログを読み漁っていて、今読んでいる本を読み終えたらそのまとめ的なブログは更新しようと思っています。

その今読んでいる本の中からこれだけは真っ先にこのブログで紹介

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エビデンスと還元主義、そしてそれぞれの信念

FC2ブログ時代、「ストレッチの是非」シリーズを始める前に、ストレッチにまつわるいろいろな神話を各自どのように消化していけばいいのかというのをテーマにブログを書きました。というのは日本の徒手療法界で信じられているストレッチに関する事柄のほとんどはエビデンスベースで考えると嘘というか神話だからです。しかしエビデンスでは否定されているが自分が患者さんにこの◯◯法は効く!と思ったことは(=信念)、安全で

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あなたは何発パンチをくらうでしょうか?(笑)

 最近なぜか増えてきた新規アクセス(と思われる)方々へ、このブログの内容を少しはわかってもらうためにFC2ブログ時代に公開していたブログ記事を少し改変してここでも紹介します。おそらく多くの人がこのブログの値段を見て「誰がこんなんに5000円も払うかボケッ!」と思っているでしょうが、まあ面白そうだったら是非(笑)。元ネタはFacebookで知り合ったオーストラリア人理学療法士のNeilさんです。ちょ

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(慢性の)痛みと戦う方々への有益な情報

このブログ(note.com/fascia)では徒手療法家(鍼灸師・マッサージ師・整体師などの”プロ”の治療家)向けに専門的な内容のブログを書いてきました。その中で必要な情報の一つ「脳の中の薬箱 (The drug cabinet in the brain)」という動画に字幕をつけて紹介したところ、治療家たちよりも痛みと”戦う”方々からのほうが反響がよく、「これは治療家のためだけにブログを書くより

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日本人は世界の徒手療法界の流れに乗り遅れるな!!!

1ヶ月ほど前に、あるイギリス人理学療法士が書いたブログが徒手療法界の間でバズりました(笑。彼は数年前からあらゆる徒手療法の効果に疑問を呈し、あらゆるところで世界中のセラピストたちと論争してきた人です(有料ブログを読むと誰だかわかります)。

彼だけでなく世界では今や多くのセラピスト、特に理学療法士達の間で「Evidence-based(エビデンスに基づいた)」治療をすべきと語られていて、特に理学療

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ファシアとは ---番外編①---

私がファシア(fascia)について扱ったブログを始めたのが2013年の秋ごろ。今でも一応ファシアについての最新情報は随時キャッチアップしていますが、初期の頃と比べてずいぶんと意見が変わったのも事実。その意見の変遷は有料ブログ全体を通して書いてあるので、興味のある人は見てみてください。

ところで今日、インターネットの某所でこの動画についての意見がいろいろと交わされていたました。(youtube上

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Gil Hedley先生の解剖学のビデオの紹介

数年前に、Gil Hedley先生の世界的に有名なビデオ「integral anatomy」シリーズに、仲間の助けを借りながら全て日本語字幕をつけました。日々の臨床、解剖学の勉強、そして我々の体への敬意を持つ意味で改めて紹介したいと思います。動画上(youtube上)で字幕ボタンを押すと日本語が選択できます。この動画は単なる解剖学のビデオではなく、体を層、そしてつながりとして捉え、我々徒手療法家に

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有料ブログ「徒手療法家のためのファシア考察」のテーマ別紹介②---「深層筋治療主義に異議あり!」シリーズ---

日本の治療界ではびこっていると思われる考え、それが「深層筋を治療できてなんぼ!」ではないでしょうか?一番有名なのが大腰筋に鍼をさせないやつは腰痛をとか・・・(←実はこの大腰筋が腰痛の原因説はツッコミどころ満載です)

私がはじめて解剖実習にでたときに気づいた重要なことが

「いつも筋肉の凝りと思っていたものは、実は浅層ファシアの”固まり”のようなものでは?」

でした。そこで「深層筋治療主義に異議

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