有料ブログ「徒手療法家のためのファシア考察」のテーマ別紹介②---「深層筋治療主義に異議あり!」シリーズ---

日本の治療界ではびこっていると思われる考え、それが「深層筋を治療できてなんぼ!」ではないでしょうか?一番有名なのが大腰筋に鍼をさせないやつは腰痛をとか・・・(←実はこの大腰筋が腰痛の原因説はツッコミどころ満載です)

私がはじめて解剖実習にでたときに気づいた重要なことが

「いつも筋肉の凝りと思っていたものは、実は浅層ファシアの”固まり”のようなものでは?」

でした。そこで「深層筋治療主義に異議あり!」シリーズをはじめました(1)。

(2)ではRobert Schleip先生のyoutubeでの講義を参考に、ファシアの特性がわかるにつれて、徒手療法は「深く、深く!」から「浅く、広く!」へとシフトすべきではないか?という提言を紹介しています。

(3)でも2013年に開かれた「fascia & Sports medicine」の中のRobert Schleip先生の講義から、また別の理由で浅い手技のほうが効果的では?という説を紹介しています。

(4)から(6)では、別のRobert schleip先生の論文を詳細に紹介し、ファシアの特性を考慮すると、強い力、深い部位を狙う必要はなく、むしろ「浅く」刺激したほうが効果的では?との説を紹介しています。

(7)では当時初めて知ったときに衝撃をうけた「interoception」の詳しい紹介。

(8)ではGil Hedley先生の「Integral Anatomy」シリーズのビデオからのある部位を紹介し、我々は本当に深層筋と呼ばれているものを触れているのかに疑問を呈しました。

(9)でも同じくGil先生のビデオから深層筋を触っていると称している人たちへの警告、とくに大腰筋をお腹から触っている人たちへの警告を紹介しています。

その後、現在更新中である「痛みについて勉強しなおす」シリーズとつながっていきますが、以前よりも「深層筋治療主義」には私はかなり懐疑的になったということを付け加えておきます。


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