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ぴんじろう。
2022年11月30日 21:43
昭和11年11月15日、俺の親父は、この世に生まれた。幼い頃に両親をなくし、兄弟丸ごと、親戚に引き取られた。中学卒業後に上京。丁稚奉公から始まり、自分で靴屋を始めた。…が、鳴かず飛ばず。母との結婚を機に、店をたたみ、靴工場の職人として会社勤めになる。…が、給料は安い。風呂なしアパート、六畳ひと間で暮らす日々。朝、一杯のインスタントコーヒーで目を覚ます
2022年11月20日 18:29
1勝6敗…団塊Jr.が蔓延る受験戦争。俺は、一年浪人の末に、なんとか1つ合格通知を手にれた。工場の職人の末っ子で、風呂なしアパートで育った。そんな家庭に金なんてない。奨学金で進学した俺は、4年間バイト三昧の日々。大学へはほとんど行かず、代返とコピーで単位を取る。ギリギリの成績で卒業するといった有様だったが、学業以外の勉強は充実した。バイト先は、食べ放題の焼
2022年11月18日 10:01
「あなたが一番輝いていたのはいつですか?」もし、そう聞かれたら、俺は「いつ」と、答えるだろうか?7歳上の姉と、3歳上の兄に続いて、工場で働く職人の末っ子として生まれた。風呂なしアパートの狭い部屋で家族五人暮らし。親子で銭湯に通ひ、兄弟三人、並んで眠る。一人の時間なんてない。姉の会話の中で、兄のペースに併せて暮らす。いつも身の丈にあってない。気がつけば
2022年11月14日 19:17
もう半世紀を越えた。立ち止まりを余儀なくされて、6年が過ぎた。ひと昔前なら、あと10年頑張れば悠々自適な日々が待っているのだろうけど、そんな時代遅れな生き方が通用する時代じゃない。何故なのか?何故、踏み外したのか?かつて「蔑んだ側」に、今、俺は立ち止まっている。かつて「そっち側」と読んでいた場所に、俺はいる。何故、俺は立ち止まってしまったのか?いや、知っている。実