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徒然コラム

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日々思うことをつらつらと。
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#エッセイ

私が「私」になるまでのお話(01)

私が「私」になるまでのお話(01)

2022年。
今年はちょっとずつ自分のことを書いていこうと思います。

カウンセリングにいこうと思ったきっかけ。
数年前、専門的なカウンセリングに行こうと思ったきっかけは、息子だった。

息子が10歳くらいになったとき、何かの拍子に私の頬を触るようになった。たんに、母親の柔らかな頬を触りたいだけなんだと思う。ふわっと撫でるように頬を触るのだ。だけど、それをされると、私は腹の底から言いようのない怒り

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発信が怖い、できない理由を考えてみる。

発信が怖い、できない理由を考えてみる。

7月末からスタートした第5期・京都ライター塾。

講座では毎回、「ブログやTwitterなどで発信の練習をしましょう」と伝えているのだけど、なかなか行動に移せる人は少ない。

前回2回目の講座では、ブログは書けても「Twitterで発信するのは怖い」という意見が多数あったので、なぜ私はできているのか、改めて考えてみた。

Twitterで発信するとき私はどんな気持ちでいるのだろう、と。

発信が怖

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クリスマスにまつわる思い出(2)「クリスマスが好きになる魔法」

クリスマスにまつわる思い出(2)「クリスマスが好きになる魔法」

23歳のクリスマスの日のことは、よく覚えている。気の置けない女友だちとロームシアターのライトアップを見に行って、そのあと私が一人暮らしをしていた小さな部屋で一緒にお酒を飲み、友だちはそのまま泊まっていった。

そして明け方、家の電話が鳴って、母親から妹が交通事故で死んだことを知らされたのだった。

だから、私にとってはクリスマスは妹の命日である。

以来、クリスマスが近づく12月になると息が苦しく

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頑張る大人たちへ〜寒い朝になると思い出すこと〜

今の古家に引っ越してきた初めての冬。3歳の息子は本当によく泣いていた。何でこんなに泣くんだろうと悩み、あれこれ機嫌をとって、その原因を取り除こうとして試みたら、「寒いから泣いている」ということが分かった。

寒いから泣く?!

そんなことがあるのか。赤ちゃんが眠いと泣く、お腹が空くと泣く、そのくらいは分かっていたけど、まさか3歳児が寒くて泣くとは(それで薪ストーブをつけたようなところもある。なんせ

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ちょいちょい失敗する「 ちょっとダメなお母さん」くらいがちょうどいい。

ちょいちょい失敗する「 ちょっとダメなお母さん」くらいがちょうどいい。

私の母は、完璧な母親だった。

何を持ってして「完璧」というのか分からないけど、子どもの頃の私はそう思っていた。

家事を完璧にこなし、亭主関白の父親を立て、小学校の役員も何かしていたような気がする。人の悪口は言わないし、誰とでもうまく交流する。子どもより遅く寝ているのに、私たちが朝起きるともう起きていて、すでに朝ご飯の用意ができている。いつ寝ているんだろうと子ども心に思っていたし、思い出すと、い

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京都から発信!お茶と日常を旅するマガジン「Teapot Mag.」がスタートしました!

京都から発信!お茶と日常を旅するマガジン「Teapot Mag.」がスタートしました!

こんにちは!京都で活動するライターの江角悠子(@ezu1030)です。

「お茶を通じて、いつもの暮らしを旅するように楽しもう」

そんなコンセプトのウェブマガジン「Teapot Mag.」(ティーポットマグ)が、八十八夜の5月2日に公開されました!

私は編集長として運営に関わらせてもらうことになり、今、改めてお茶の魅力についてどんな風に伝えられるかなと日々考えています。

さて、初投稿の記事は

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人生やるか、やらないか。

人生やるか、やらないか。

フリーライターになって12年。

これまでに老舗料亭の店主や経営者、
カフェのオーナーさんなどなど、
いろんな人のインタビューをさせてもらったけれど、
最近になって心に響いている言葉がある。

それは某大企業の、今は会長さんとなった方の言葉。

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#013 許す人に私はなりたい

#013 許す人に私はなりたい

私は、あらゆることを許す人になりたい。

「許したい」なんていうと、上から目線でなんて嫌な奴なんだろうという印象になってしまうかもしれないけれど。それはもしかすると「心の広い人になりたい」と言い換えた方がいいのかもしれない。

とにかく日々、イライラしたくない。いつも平穏な気持ちでいたい。誰といるときも、どんな場面でも。

時間に遅れる人、自分の言ったことを守れない人、レジで順番抜かしをする人、同

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#011 泣きたくなったときは

#011 泣きたくなったときは

あくびをして私の目に涙が溜まっているのを見つけた娘が「ないたら、あかんで」と言って涙を拭いてくれた。

「ないたらあかんで」と仕切りに言うので、試しに「泣きたくなったときは、どうしたらいいの?」と聞いてみた。

ちょっと考えて娘が言った。「だっこしてあげる、さらちゃんが。ね」と言う。「だから、だいじょうぶ」と。

そうか、抱っこしたらいいのか。泣いている人がいたら、抱っこするだけでいいんだ。抱っこ

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#010 虹の滑り台

#010 虹の滑り台

今朝、娘を保育園に連れて行く途中で、虹が見えた。
虹を見るなんて久々で、娘と一緒にきれいだねぇと言っては眺めていたら、雨の多い島根ではわりと頻繁に見ていたことを思い出した。高校生の頃、自転車通学しながら、虹が出るとちょっと自転車をとめて空を眺めていたなぁ。あの頃と同じように空を見上げたら、一瞬、高校生の頃の自分に戻ったような気がして何だか胸がいっぱいになった。

虹を見るともう一つ思い出すことがあ

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#009 思い通りに動かす

#009 思い通りに動かす

今年に入ってから朝ヨガをするようになった。
ヨガをした日は、1日がすごく気持ちよく、
物事がスムーズに運ぶような気がするのだ。
それは私が私の人生をうまくコントロールで来ているような心地よさ。

ヨガをしていると、自分の身体なのに
こんなにも思い通りに動かせないのかということに驚く。
小さな一畳もないスペースの上で、
こんな小さな世界で自分ひとりしかいないのに
それでも思い通りに動かせないもどかし

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#008 切なさ満載…夏の終わりに聴きたい曲

#008 切なさ満載…夏の終わりに聴きたい曲

amazonプライムミュージックで、
夏の終わりに聴きたい曲特集っていうのがあって、
その中にあったフジファブリックの
「若者のすべて」という曲にドハマりしている。

フジファブリックのことをほぼ知らなくて、
映画モテキで使われていた「夜明けのBEAT」をいいなと思って、
ときどき聴いていたくらいなのだけど。
「若者のすべて」という歌の、歌詞もメロディーも歌声も切なくて、
今の時期に聴いたらなんて

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#007 さらけ出せる才能

#007 さらけ出せる才能

ライター仕事でお店取材をしていると、ときどきカメラの前に立つことがある。撮影前に立ち位置や光の具合などを事前に確認するため、というときもあるし、お客さんのふりしてイメージカットを撮るため、というときもある。いずれにしても、カメラの前に立つと緊張する。カメラマンさんにとって、私の表情などどうでもいいってことはよく分かっているのに、無駄に緊張して、ものすごく疲れる。カメラの前にいると、世界中の視線が自

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#006 取りに行く人生

#006 取りに行く人生

子どものころは、誰かが何とかしてくれないかなぁって待っている人生だった。アイドルに憧れたとしても、自分からオーディションに行くわけでもなく、誰かが私の魅力に気付いてデビューさせてくれないかなぁとか、好きな人ができても告白するでもなく、いつかあっちから告白してくれないかなぁとか、そんな感じのただひたすら待つ、受け身の人生。

そんな大げさなことではなく、例えばA子ちゃんとBちゃんが一緒に遊んでて羨ま

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