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#レビュー

Trainspotting

Trainspotting

1996年に製作されたイギリス映画。監督はダニー・ボイル。
原作は小説らしいが、未読。

昨日初めて見て、今日朝いちで見なおした。そのあとブックオフを3軒回ってサントラを探したが見つからなかった。残念。
非常に面白かったし惹き込まれた。(映画の感想では大体いつも面白かったって言ってる気がするけれど)ほぼ終盤では、エンドロールが流れるまで拍手を我慢したくらいだった。

英語で、日本語字幕推奨。吹

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わたしを離さないで

わたしを離さないで

去年の終わりか、今年の始め頃に勤めていた職場の上司に教えてもらってみた作品。
あれから原作の翻訳を読み、映画を見直したので。

前に見たときは英語で、今回は日本語吹き替えで見たのですが、わたしは英語で見ることをお勧めします。
この作品は、主人公のキャシーが語り手なのですが、映画でもそれは同じです。語り手、が存在します。吹き替え版だとそれがあまりにもクリアすぎて、ナレーターっぽすぎました。

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時計じかけのオレンジ

時計じかけのオレンジ

無事に見終わる事ができて安心した。

大変申し上げ難い事になるが、いま、世間では元少年Aの絵や文章の芸術性がどうとか言われているが、それに似通ったものをこの映画に想像していた。

平たく言えば、暴力や痛みやグロテスク、性的倒錯が2時間続くと思っていたし、冒頭は本当にそういう感じだった。

無事に見終えた、というのは、私は暴力や痛み、グロテスクなものを見聞きすることが極端に苦手でテレビのニュ

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悼む人

悼む人

第140回直木賞受賞、天童荒太の悼む人が原作。
やっと映画になったのか…(知らなかった)

映画をよく見るようになったのは今年に入ってからなのでとても最近のことなのだけれど、この作品を見て、原作のある映画を作る場合、原作の模倣ではいけないのだなと思わされた。というより、気づいた。

至極当たり前のことなのだろうけど、作品を読み解いて新たに構築する作業はとても大変だろうなあ。

原作を読んだ人た

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ドラえもん のび太とブリキの迷宮

ドラえもん のび太とブリキの迷宮

この映画、現代人が見るべき作品第1位で間違いない。

2020年問題や、その先に待ちうける2045年問題、一言で言うと、コンピューターの知能が人間を勝っていくという話があるけれど、この映画はまさにそれを題材にしている。

ドラえもんの映画はほとんど見ているけれど、面白さはピカイチ。

いつもの5人、それぞれのキャラクターのいいところがすごく出ているし、逐一台詞がいい。
もちろん見所いっ

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太陽

太陽

終戦付近の昭和天皇を描いた作品。
まず断っておかなければならないのが、昭和天皇を描いているといっても、モチーフに過ぎないということだ。これに関しては追って話すことになる。
驚いたのがこの作品、まだ公開されてから10年程度しか経ってない。そもそも戦争に負けてからまだ100年と経っていないんだものなぁ。健忘的にも程があるかもしれない。
これが10年前に作られた意図はなんだろうと思う作品だった。世相を反

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ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜

ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜

こちらは太宰治生誕100周年を記念して作られた作品の中のうちのひとつで、もちろん太宰治のヴィヨンの妻が原作。

太宰治のファンとしては一度は目を通しておきたい。なのだが、実はあまり期待していなかった。というのも、わたしは以前この生誕100周年シリーズの人間失格を見ている。あなたはあの作品を見たことはあるだろうか。

見た事のある人ならわかるだろうが、まあつまらない。クソつまらない。原作読んだのか?

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