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言い訳は悪いことか

言い訳をしてはいけないということはないですね。
言い訳は、弁明とか弁解とかと一緒なので、自分の名誉を一定以上落とさないために許される行為だと思います。

「言い訳するな!」と断定的に言われるのは「見苦しいぞ!」という意味だと捉えています。他人から見て非が明らかなのに、是と主張する場合に、そのように思われるのだと。

したがって非が明らかでない場合や限定的な場合は、本来見苦しいものではないはずで、相手の誤解を解いて正しい理解を得るために、言い訳が必要です。

たとえそれが相手に見苦しく映ったとしてもです。

全面的に悪くないのに、全面的に悪いとか、見苦しいとか、思われるのは心外だと思うのですね。
場合によっては相手の方にも非がある場合だってあります。

議論の必要性

お互いがどのくらい悪いか、または、どちらかが一方的に悪かったとしてもどのくらい悪いものかは、議論してみないと分かりません。
最初に自分は絶対正しいと思っていても、議論すると自分にも間違っている部分があるのではないかと気づくこともあります。

その時点で、正しい相互理解に一歩近づくのです。

議論することは、恥ずかしいことでもなんでもありません。
カッコつけることでもないし、相手をやり込めるものでもありません。

グレーな部分

自然界の状態で、1か0かということは基本的にありません。
アナログ世界には中間値が無限に存在しています。
デジタルの1と0は、論理値であって、あくまで人間の頭のなかで作られた世界に過ぎません。

その論理値を表現するために、例えば電圧として5Vと0Vを1と0、あるいは約5V〜2.6Vを1、2.5V〜0Vを0と「決めている」だけのことです。

だから、誰が悪いとか悪くないとかいうのを1と0に分けることには無理があり、どのくらい悪い、どのくらい悪くないという捉え方が、最も自然で妥当な判断なのですね。

完全な黒と完全な白以外は全部グレーです。
グレーを表現しないと、真実を表現することはできません。

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