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国立西洋美術館

はじめまして

この一文から始めさせていただきます。

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国立西洋美術館に久しぶりに行った。前回行った時は外観だけ見て、中の展覧会自体はさほど興味がなかったため入らなかった。そういう意味では今回初めて訪れたことになる。建物の補修工事と共に前庭が整備され、開館当時の様子に戻されていた。Le Corbusierがすごい人物であることは理解しているが、その人の設計が好きかと言われれば、それはまた別の話だ。

高校の同期に誘われて、今回の企画展「自然と人のダイアローグ」を見に行くことになった。美術や建築が好きな人間でない限り、美術館や展覧会に行くことなどない。少なくとも、高校までの友人でそのようなものを見に行く知り合いがいなかったため、誘われた時は驚いた。

話を聞くと、原田マハの本を読んで美術に興味を持ったのだという。私も原田マハの本を読んだことはあるが、特殊な教養がないと読むのに一苦労するものばかりだ。この著者はキュレーターをしているということもあり、美術を題材に扱うことが多い。そこで私のように読むのを諦めるのではなく、調べたり実際に美術を見に行こうと行動する友人の行動力には脱帽だ。

私は1人で見に行くことが殆どなので正直、一緒に見るという感覚がよく分からない。話しながら見れる環境ならまだしも、国立西洋美術館はそのような雰囲気ではない。国立新美術館は、スマホ片手にインスタ女子が作品をバックに「いぇーい!」と自撮りしているため、わいわいがやがやしている。それに対して国立西洋美術館は「美術が好きで見に来ています。みな、静粛に!」という圧がある空間で、ほとんど会話をする声が聞こえなかった。

また、人によって鑑賞時間は異なる。一枚一枚均等な時間で丁寧に見る人もいれば、自分のように興味ないものや全く響かないものを飛ばす人もいる。友人に「もっと見たかったのに」と言われると面倒だと思い、私は結局単独行動していた。終わったあとに「結局、各々で見てたね(笑)」と言われた。どうするべきだったのか未だに分からない。一つ分かったのは、どこまでも人付き合いが下手だということだけだ。

私の芸術に対する知識や好奇心など高が知れている。ブルーピリオドという美術系青春漫画で得た付け焼刃の知識ならある。建築をかじっているから、美術についても触れることが多い。世間一般でみたら博識という分類に入るかもしれない。芸術が好きor嫌いという2択だったら好きと答えるが、ものすごく好きかと聞かれたら難しいところだ。家でYouTubeを見たり、漫画を読んだり、ライブに行ったり、映画館に行く方が圧倒的に好きだ。

それでも美術館や展覧会を見に行くのは、新しい刺激を求めているからだろう。日頃使う脳みそと違う部分を使っているのを感じる。そして別に考えながら見なくても、綺麗だな、可愛いな、カッコいいなだけで見ることもできる。定期的に刺激を与えることで、自分の感性が死なないように過ごしている。気のせいかもしれないが、芸術に触れた後に世界がまた違った見え方がするのは好きな点といえる。

家に籠っていたり、ライブに行っただけでは会えない人種に会えるのも魅力の一つだ。会えるとは言っても、流石に話しかけたりはしない。身を置く界隈によって人の雰囲気というのは異なる。地元界隈、音楽界隈、建築界隈、卓球界隈、YouTube界隈、美術界隈、それぞれ面白いくらい全く異なる。その界隈を横断するたびに色んな刺激を受ける。

建築や芸術の界隈は高尚な匂いが漂う。本人たちも「私たちは高尚ですよ!」とドヤ顔でいる感じがして、苦手に感じることがある。そういう人間を傍から見ているとなかなか楽しい。私もあちら側でドヤ顔できる立場になりたいと思いつつも、高尚な匂いを出すのは嫌だなという、相反する感情を抱いている。

長くなりそうなため、展覧会の内容については明日のnoteで書くことにしよう。
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手の届く範囲にいるあなたが

幸せでいることを願います

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