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読書家

はじめまして

この一文から始めさせていただきます。

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読書はそれなりにするようになった。

とはいえ、マジもんの読書好きとなると年間で百冊読んだりする。自分の知人には学部生の4年間で1000冊読んだ化け物もいる。そんな人間がいる中で読書家だと胸を張ることは不可能だ。

そもそも漫画やアニメで育った私は、活字に全然触れてこなかった。活字を辛うじて読むようになったのは、漫画の番外編的にあるノベライズがきっかけだ。それを活字と呼んでいいのかは疑問が残るところだ。

ノベライズによりハードルが下がり、ここ1.2年で小説も読むようになった。勉強のために啓発本や建築の本も読まなくてはいけないな、と思いつつすぐ眠くなってしまう。しばらくは小説でハードルを下げる必要がありそうだ。

自分の集中力なんてあてにしない私は、家で本を読むことを諦めている。気づいたらiPadでNetflixを見てしまうのだ。カフェもいいがコーヒー代すらケチりたい私は、図書館で読むことが多々ある。蔵書量が半端ない図書館という場所にわざわざ自分で買った本を持っていくのは、改めて考えると変な行為だ。

先日、平日の休みの日に読書をしようと思った。日中に色々と済ませて自転車で大きな図書館に行くことに。着いてみたら自転車が少なかった。「平日だしそんなものか」などと思っていた。エントランスに着いたが自動ドアが開かない。

よく見ると張り紙が。「蔵書点検のため臨時休館します」と書かれていた。膝から崩れ落ちそうになった。私はここに何をしにきたのだ。汗を滲ませながら自転車を漕いできたのに無駄足だった。

せめて色んな思いも汗も綺麗さっぱりしようと近くの銭湯に向かおうとした。Googleで行き先に設定するときに嫌な文字が見えた。「定休日」と。はぁーーー、どれだけついていないんだ。

こうなったら、カフェで読者するか。そう思ってカフェを探した。マクドナルドなら安いコーヒーで長居できるが元気な若者の溜まり場は読書に向かない。スタバも同様だ。それなり値段が張る場所を選ぶ必要がある。図書館が開いていればこんなことで悩む必要もなかったのに。

コメダ珈琲に初めて入った。チェーン店とはいえ、ボックス席もあり、若者が大量にいるなんてことはない。これは当たりだと思い席について本を読もうとしたら、平日の昼間を謳歌するマダム達のボリュームが壊れていた。大衆居酒屋並みの声量で読書どころではない。

せっかく珍しく建築系の本を読もうと思っていたというのに。結局、イヤホンをしてNetflixを見るハメになった。あー、残念でならない。誠に遺憾ながら他の選択肢がないのだからしょうがない。中途半端に終わっていた文豪ストレイドッグスの続きを、嫌々ながら見ることにした。そう、嫌々ながら。

マダムたちが去るころには陽が傾いていた。早寝早起きが習慣化している私は22時には布団に入っていることが多い。つまり陽が傾いてきたということは脳内で蛍の光が流れている状態だ。結局私は平日の昼間に、ちょっと高めのお金を払ってNetflixを貪る環境を整えただけの人間になってしまった。

私の読書家への道はまだまだこれからのようだ。

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手の届く範囲にいるあなたが

幸せでいることを願います

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