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「です・ます調」と「だ・である調」どっちを選んだか

「調」の話。


現代口語文の書き方には「です・ます調」「だ・である調」の2種類があり、当然noteで見かける投稿はこのどちらかになる。

で、僕は見ての通り「だ・である調」で投稿をし始めた。何の疑いもなく、だ。




しかしいざ自分の過去投稿を読み返してみると、「あれ、、なんでそもそもだ・である調にしてるんだっけ、、もしかして調って最初の選択としてめちゃくちゃ重要。。?」

と、まるでポケットモンスター赤緑で最初にヒトカゲを選んでニビジムに挑んでいるときに己の選択を疑い始めるあの感覚に陥った。

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というわけで、そもそもなぜ自分は「だ・である調」になっているのか、それぞれの調で性格的な違いがあるのかについて分析をしていこうと思う。


「だ・である調」になる背景

これについては正直今までに書いてきた文章の調が「だ・である調」だった場合が多かったので慣れてしまっているのだと思う。。身もふたもないが。。

僕の場合は大学で心理学専攻だったため、他の学部と比べて課題は圧倒的にレポート系が多かった。で、そのレポートも偉い方々が書いた論文をベースとしていたので自然とアカデミックな文体に慣れていった。卒業論文も当然こういった文体がルールになっているので、今の「だ・である調」はそこに引っ張られているのだろう。

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しかしそんなことを言ってしまっては読者の方になんのメリットも生じないと思うのでもう少し考えを深めていくが、上記の理屈が通る場合多くのブログ初心者が最初に書く文章は「だ・である調」になりがちなのではないか。

そのままだ・である調で突き進む人もいれば、仕事などで新しい文章に触れていき自分の調が変わっていくという流れはありそうだと感じた。

心理学部でかじった統計の知識を使って調の分析を数理的にやってみたいが、それはまた今度にしようと思う。


「です・ます調」と「だ・である調」の投稿の違い

なんとなくだが、「です・ます調」と「だ・である調」の文章をそれぞれ投稿しているライターの方々には一定の法則性があるように感じる。

それは、「書き手の見ている方向」が調によってでどうも違いそうだ、ということだ。


一旦以下に調によって感じる違いをざっと書いてみる。

■ですます調
・柔和な雰囲気
・「お役立ち情報」的な記事や「ライフスタイルの提供」的な投稿が多い
・断定的な物言いは少なく、あくまで「おすすめ」的なスタンス

■だ・である調
・厳格な雰囲気
・「仕事論」的な記事や「自己の考えの放出」的な投稿が多い
・自分のスタンスがはっきりしており、そこに共感や承認を求めている


上記の違いを総括すると、です・ます調の文章で書かれる内容は「外の世界」に目を向けて自分が見つけたものを他人にも共有するようなものが多く、だ・である調で書かれる内容は「自分の中の世界」に目を向けてその中にあるものを放出し共感や承認を求めるような内容が多いように思える。


もちろんその限りではないと思うが、上記の内容の違いと調の違いはそれぞれ相性が良いと思っている。

雰囲気が柔らかいです・ます調で書かれる内容は、きっと多くの人にとって押し付ける印象を少なくすることができるので「おすすめ」的な記事とは相性が良い。一方でだ・である調で書かれる文章は雰囲気こそ断定的で押し付けな印象が出るものだが、内容は相手への考え方の強要ではなく「示し」なので不快な印象を与えずに共感を得られる場合があるように思う。逆にしてしまえば思想や物事の押し売りとスタンスがはっきりしない人の持論のように感じてしまうかもしれない。


今後はこの分析をもとに書く内容に応じて調を変えてみるのも面白いかもしれない。

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