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日本語として間違っているとは

書きかけ

生きた言葉は常に変化している。人が何かを伝えようとするたびに、既存の言葉が新しい文脈の中に置かれたり、新しい言葉が発明されたり、意味が通じたり通じなかったり誤解が生じたり、そんな感じで言葉の総体は捉えることができない。

辞書や教科書に乗っている定義は、ある時点での共通認識を可能な限り捉えようと誰かが素晴らしい努力をしたものだ。完璧な辞書など不可能だが、良い辞書はとても役に立つ。

言葉は常に変化するので何かが「正しい」、「間違っている」という議論は目的や文脈を設定しないと成立しない。「その言葉は本来そういう意味ではない。」というのは過去のある時点での誰かの認識に対する評価であって、間違っているという指摘にはならない。昔とは違う意味でも、今話が通じているならそれはそれで成立しているのだと言える。全国の視聴者に向けたニュース原稿、と言ったように文脈を設定すると「大多数の人に誤解が生じそうだ」とか「意味が曖昧になりそう」といった判断ができる。

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