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いわゆる発達障害ライフハック

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#書評

東浩紀「訂正可能性の哲学」書評〜生きづらさと訂正可能性

東浩紀「訂正可能性の哲学」書評〜生きづらさと訂正可能性

簡単に言えば、現代社会は訂正可能性をどんどん排除していっているが、それは大丈夫なのか?という話。
一番わかりやすい例は、AIを利用した人工知能民主主義への批判である。
人工知能民主主義は、グーグルが広告へ誘引するようにある個人を様々な日常生活の情報からあるカテゴリへと選別していくような評価社会=監視社会をいう。
そういった社会では、寝てばかりいる人間の政治家よりはマシであろうと、何でも「統計上の正

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発達障害者こそ本来の人間らしさを持っているという事実〜中動態的自己意識〜

発達障害者こそ本来の人間らしさを持っているという事実〜中動態的自己意識〜

現代社会が如何にイカれているかというのは前回記載したが、今回は人間らしさとはなにか、そして現代人が去勢し家畜化されていくさまを参考文献多めで書いてみよう。

すべては農業と定住革命から始まった農業と定住は非人間的な生活スタイルだ。
人間は農業と定住により大集団化され、そこから文明が育まれた。
農業と定住は悪弊ばかりではない。ナチス的な進化論では、種の繁栄を支えたとして讃えられるだろう。
しかし一個

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誰が発達障害者を生きづらい社会にしたのか?を探る『デカルトからベイトソンへ』①

誰が発達障害者を生きづらい社会にしたのか?を探る『デカルトからベイトソンへ』①

なぜ我々は生きづらいのか?

空気が読めないから?馬鹿だから?電話が取れないから?

違う違う、そうじゃない。社会が勝手に規定した枠からはみ出しているからだ。でも俺たちは抵抗し続ける。なぜなら去勢された「社会人」なんて生き方はまっぴらだからだ。

しかし、我々は図らずもこのクソ社会に生きる羽目になっているのは紛れもない事実。ああ、赤いカプセルをよこせ。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」って中

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