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【写真館630】見慣れたまるはち
今日の一枚はコチラです。
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名古屋の駅ビルのなかを歩き回っていたときに出会った、大きな「まるはち」です。これは、名古屋市の市章です。背景には、お馴染み名古屋城の天守があります。
この記事を書くのに、ちょっとググってみたところ、この「まるはち」は明治40年に制定されたものだそうで。尾張徳川藩で江戸時代から使われていた合印が由来とのこと。
「徳川藩」と名があるわけですから、尾張藩の正式の家紋は葵紋です。「この紋所が目に入らぬかぁ」のアレです(言い方)。この「まるはち」は略章だそうで、小者用の紋所、小荷駄などに使用されていたとのこと。名古屋市民になってずいぶん経ちますが、まったく知りませんでした。
でも、この「まるはち」さん、分かりやすくてすっきりしていて、わりと好きな意匠だったりします。その由来を知らずとも、幼いころから見慣れた印ですから、無意識みたいな部分に刷り込まれているものでもあります。
幼い頃は、父の仕事の関係で全国を転々としていました。名古屋に来たのは小学生のころです。それからはずっと名古屋民ですが、私は「ふるさと」とか「地元」といった概念を持っていません。
だから、そういうのをちゃんと持つ人をうらやましいと思うことも多いのですが。私にとって「名古屋」はそれに近いものではあるのかなぁと、この市章を見ながら思ったりしていたのでした。
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