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進路を決めることは、自分の幸せの在り方を決めること

私は今まで数カ月おきに仕事や住む場所を変え、終わりと始まりを繰り返し、何度も自分の節目に向き合ってきた。自分はどうしたいのか?今なにがしたいのか?どんな暮らしがしたいのか?何を大切にしたいか?今はこれがいい、これを選ぼう、これを辞めよう、これを卒業しよう、ここに住んでみよう。自らの決断で終わりを迎えて、手放して、自らの決断で新たな道を始めることを繰り返してきた。
節目に、人生を振り返り棚卸しをする、そして今の自分を知り、この先の歩む道を決めるために問いかける。

小学生から看護師をいう夢があった私は、何の疑いもなく当たり前に地元の高校へ進学、地元の専門学校へ進学、規模の大きい病院へ就職した。
初めて自分の人生に自分の意思で舵を切ったのは25歳のとき。看護師正社員を退職し、オーストラリアへ期限決めずに飛んだ。恐怖と不安と寂しさでいっぱいだった。それからは自分の心に沿って、今やりたいこと、今住みたいところへ転々とした。何かを満たしたくて、何かを得たくて、居場所を見つけたくて、常に欲する何かを満たすために動き回っていた気がする。楽しく人生生きていた。

今31歳、再び人生の節目を迎えている私がこれまでと違うのは、何者になる必要もなく、ありのままの裸で自然体で、私として生きる人生が始まる、ということ。すべてに満たされている、究極に幸せである、ということ。
そして、今また人生の進路を決めるとき=節目に向き合っている。

人が進路を自分で決め始めるのはいつからだろう、と考えたとき、中学生・高校生だと思った。

進路を決めるとき、どんなことをしたいのか、どんな人間になりたいか、どう在りたいか、どう生きたいのか、どんなところに住みたいのか、どんな暮らしに興味があるか、自分の大切にしたいことはなにか?(学食や学費や全寮制など)を問いかけ、将来のなりたい像の為に今何が出来るか?逆算して考えてみる。
何のために高校に行くのか、何がしたいか、高校に通う3年間、何のために時間を使いたいのか。理由はそれぞれ違うし、何だって良いと思う。こんな自分になりたい、これを学びたい、本当の友達が欲しい、イベントを楽しみたい、制服がかわいい、食堂が美味しそう、この先生に興味がある。人生は永遠に続くように思えるけれど、人生の時間は有限だ。あなたはその時間を何に使いたいか?
心は変わりゆくものだから、理由もどんどん変わっていい。ただ「今」の私はどう感じているのか?どうしたいのか?を知るために、自分に問いかけてほしい。それが自分の進路を決めることに繋がる。
世間の当たり前や常識に惑わされずに、疑って、『それって本当?私はどうしたいか?』と自分に問いかけてみる。固定概念をぶっ壊してみる。
どんな進路を決めるのも、なぜ進学するかも、行き着く先は、みんな同じで幸せでありたいということ。幸せに人生を生きたい、が誰しもの結論にあると思う。
節目に人生を棚卸しして、今の自分を知り、問いかける力は、自分で将来を切り開く力に繋がっていく。人生に深みが増す。有限な人生をいかに幸せに生きるか、に繋がる。

私は自分の人生を自分で舵を取り始めて、たくさんのいろんなことをしている人に出会った。
進路の選択は無限で、子どもたちの可能性も無限だと知った。
日本の大学に進学、地元の企業に就職、海外留学、離島留学、職人へ弟子入り、お金を貯めて日本や世界を旅する、地方のコミュニティへ移住する、、、十人十色。自分のやりたいことを知れば、おのずとその先は見えてくる。

進路に答えはない、だから大人は子どもたちに問いかけ掘り下げていく力を養っていく。大学をたくさん知らなくていい、選択肢をたくさん知らなくていい、答えを持たず一緒に探っていく。

一流大学に行くことが幸せに繋がるわけではない、学校の勉強をしていたら幸せなるわけじゃない、という時代に変わっている。私たちの進路の決め方も変わらなきゃいけないのではないか。子どもと共に進路を考えることは、幸せのあり方を共に考えること。正解はない、子どもそれぞれの中に答えがある。

そして、この大学のこの学部に行きたい!って思って入学する方が主体性を持って学ぶ。好奇心や探求心を持って大学生活を送る方が、楽しく、学びもたくさんあり、人生に大きく影響を及ぼす期間となる。誰だって人生を常に楽しく生きたい。

自分の人生を自分で舵を取るようになれば、人生どんなものにしたいか、常に向き合うことになる。節目がたくさん訪れる。学生時代に、今の自分を深く自己探求することが、未来に繋がる、幸せに繋がる、ということを知れば、そこから先の人生の生き抜く力、将来を切り開く力に繋がっていくのではないか。大人が出来るのは、問いかけ、内側から湧いてくる答えを見つけるサポートではないか。私は、学生たちに対して、自分にとっての幸せの在り方を考え、進路を決めていくことをサポートしていきたい。

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