コーチングについて
こんにちは。
仕事柄コーチングおよびティーチングを行うことが多いです。
(むしろ、してほしいぐらい本人は迷走気味なんですけどね・・・)
さて、コーチングとティーチングの差という、よくある質問の説明から始めさせていただきます。
コーチングとティーチングの違いは、どちらも相手の成長をサポートする方法ですが、アプローチや目的には明確な違いがあります。
アプローチの違い
コーチングは、相手が自分で考え、目標達成に向けて行動できるよう支援する手法です。
コーチは「問いかけ」や「傾聴」相手の考えや気づきを引き出し、解決策を自ら見つけられるようにします。
コーチは相手の「考える力」や「自己決定力」をサポートし、解決策を考えるのではなく、相手が内面に答えを見つけられるようなプロセスを重視します。
ティーチングは、相手の目標達成や自己成長をサポートするための手法で、ビジネスから教育、自己啓発まで幅広い分野で活用されています。
と、差が分かったところで、今回はコーチングの記事となります。
コーチングの基本
コーチングは、相手が自分の目標や課題に向かう過程で、自分の力で解決策を見つけられるようにサポートすることを目的としています。
クライアントが自分自身の可能性の気づき、自分で行動を選択できるように導くのがポイントです。
コーチングの基礎スキル
初心者でも入りやすいコーチングの基本スキルは、以下の3つです。
1,傾聴
コーチングで最も大切なのが「傾聴」です。相手の話に対してしっかりと耳を傾け、相手が何を言いたいのか、どんな気持ちで話しているのかに注意を払います。
具体的には、相手の話に対して頷き、「そうですね」「それは大変ですね」といった共感の言葉を使って、しっかりと受け止めていることを伝えます。
相手の話を中断せずに、相手のペースで話をしてもらうことが重要です。
2,問いかけ
コーチングでは、相手が自ら考えられるように「問いかけ」が重要です。
ここで使われるのが「オープン・クエスチョン」です。
オープン・クエスチョンとは、「はい」か「いいえ」で答えられない質問のことで、相手の考えや感情を引き出します。
例えば、
「どんなことを達成したいですか?」
「それを実現するためには、どんな障害があると感じていますか?」
のような質問をすることで、相手が自分の考えを深掘りするきっかけを作ります。
3,フィードバック
コーチングでは、相手の行動や考え方に対して建設的なフィードバックを提供することも重要です。
「あなたが○○と言っていた時、とても○○な印象を受けました」のような形で、相手の判断を具体的に指摘しながらフィードバックを行います。
これにより、相手は自分の行動を冷静に振り返れるようになります。
コーチングの基本2
コーチングは以下の4つのステップで進めることが一般的です。
初心者でも分かりやすいシンプルな内容です。
ステップ1:目標の設定
この段階で、具体的な目標設定ができるようにサポートします。
「その目標を達成したとき、あなたはどんな気持ちになりますか?」などと問いかけることで、相手のモチベーションを引き出します。
目標は具体的で測定可能なものにすることが重要です。
SMART(Specific、Measurable、Achieable、Relevant、Time-bound)な目標設定が推奨されます。
ステップ2:現状把握と確認
クライアントが自分の現状や課題を理解するための重要なステップです。
「今の状況をどのように感じますか?」
「どのような課題に直面していますか?」
「これまでの進捗はどうですか?」
などとクライアントの反応を見ながら確認していきます。
ステップ3:様々な選択肢を検討する
目標と現状を確認したら、次に達成に向けた具体的な行動計画を考えます。ここでは、クライアントのアイデアを尊重し、ほとんどの選択肢をクライアントに委ねます。
「どのような方法が考えられますか?」
「他にどんな選択肢がありますか?」
などです。
ステップ4:行動計画
最後のステップでは、具体的な行動計画を立てます。
この段階で、クライアントが実際に行動に移せるようにサポートします。
具体的な問いかけは以下の通りです。
「次回まで何をしておきたいですか?」
「最初の一歩としてできると思いますか?」
といった問いかけを使います。
最後に、「次に進むためにできることは何だと思いますか?」と行動計画に結びつく問いかけをします。
また、行動後にどのようにフィードバックを提供するか、どれくらいの頻度でフォローアップするか決めるのも重要です。
4コーチングで気をつけること
評価しない:こちらの感性でクライアントを評価しない。
アドバイスを控える:クライアント自身が考えることが重要です。
フィードバックのタイミングに注意:コーチングにおけるフィードバックのタイミングは、クライアントの成長を促進するために非常に重要です。 適切なタイミングでのフィードバックは、クライアントの目線に立ち、しっかりとしたタイミングで行いましょう。
まとめ
コーチングは、相手の成長をサポートし、自己解決力を高めるための効果的な手法です。
初心者でも実践できる「傾聴」「質問」「フィードバック」といったスキルを意識し、相手の自発的な行動を引き出すコーチングを実践することで、周囲の人々とのコミュニケーションが確立でき、信頼関係が築かれることで、相手にも成長つながります。