【オリジナル】君の話 その4
小学校の頃から、友達はほとんどいなかった。
父親の転勤で学校を転々としていたからだ。
いつしか、自分の中でも「どうせまた転校するんだし」という諦めがあったから、
最初からわざわざ友達を作ったり、声をかけたりとか、しなかったな。
まぁ。
そのおかげで、今日の僕の人格が形成されてきたわけなんだけど。
そんな小学校時代、たまたま同じクラスになった庄司咲耶。
僕の苗字は「岩永」彼女の名前は「咲耶」
イワナガヒメとサクヤヒメ。
古事記に出てくる姉妹の神様と一緒だった。
ほとんど