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遠藤良二の短編小説集

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短編小説「森の中にいた異能者との出逢い」「初恋」「抱擁」「嘘」「未来」「俺と彼女の行く末」「生と死」「嫉妬」「欲望と病魔」「憎悪、そして……」「劣等感と生きるためのヒント」「夢」…
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2023年8月の記事一覧

【短編小説】病魔との闘い

【短編小説】病魔との闘い

 今、僕は病院にいる。小さなこの町で一軒しかない精神科病院。患者は老人が殆どで、若者の姿は見当たらない。僕はこの病院に初めてくるので緊張している。
 僕の名前は瀬戸大介、二十五歳。職業は、認知症老人が住むグループホームのヘルパーをしている。外見はひょろりと背が高く、痩せていて黒縁の眼鏡をかけている。受付の女性の職員からクリップボードに載せた一枚の紙とボールペンを渡された。
「初診なのでこちらに記入

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【短編小説】幸せってこういうこと?

【短編小説】幸せってこういうこと?

#幸せ #一次創作 #短編小説 #入院生活

 僕は今、5階建ての病院の屋上に死ぬ気でいる。入院して2年。いつまでこんな生活を続けたら治るんだ。

 入院した当初は1ヶ月で退院できると思います、と主治医は言った。だが、その主治医は僕が入院して1週間くらいで事故死した。

 それからというものの、別の医師になったので薬も変わった。漢方薬に変更になった。それからというものの、調子はイマイチで気分は沈み

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【短編小説】急展開な恋

【短編小説】急展開な恋

#短編小説 #一次創作 #恋

 僕には好きな子がいる。名前は福田絵美といい、体型はぽっちゃりしていて茶色い背中まで伸びた髪が何とも色っぽい。赤い縁の眼鏡をかけていて僕のお気に入り。年齢は二十五歳。職業はコンビニの店員でアルバイトをしている。僕も同じコンビニで店長として勤務している。僕は絵美とこのコンビニで知り合った。僕の名前は、
多田応助、二十六歳。体型は痩せているが背が低い、男性の割には。僕は

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【短編小説】誰のために生きている?

【短編小説】誰のために生きている?

#短編小説 #一次創作 #性

 いつものようにわたしの部屋で男友達と楽しくお喋りをしていた。わたしは
一人暮らしをしていて男友達はお母さんと同居している。
わたしの名前は工藤紗枝、三十五歳。華奢な体つきで髪色は赤い。職業はわたしの実家の農家の手伝い。毎朝、片道十五分ほど車で走り働く。親と暮らすのは無理、喧嘩になってしまう。今の季節は夏、北海道に住んでいるが暑い。
男友達の名前は大島陸、三十二歳。

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【ショートショート】寿命

【ショートショート】寿命

#私の作品紹介 #寿命 #父

 僕は気が弱く、いじめられたこともあった。

 でも、その度、お父さんが助けてくれた。
「達夫! 負けるな! しっかりしろ」
 僕の氏名は、│森田達夫《もりたたつお》、十九歳。今年、高校を卒業した。

 お父さんは若いころからやんちゃだったらしく、中学時代は神社の
│賽銭《さいせん》を盗んだり、たばこを吸っては授業をさぼっていたようだ。

 ケンカも売ることもあれば

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【ショートショート】優しい人

【ショートショート】優しい人

#一次創作 #短編小説 #万引き #優しい人

 今日は母の誕生日。お祝いに今夜は僕の手料理をご馳走するつもり。
僕は山谷浩平といい、二十六歳。職業は食堂の調理をしている。

 十八時に仕事を終え、スーパーマーケットで買い物をしている際中、中年の女性が商品をカゴに入れたり自分のポケットに入れたりしているのを見てしまった。これはきっと万引きだろう。店員に言ったほうがいいのか、それとも知らない振りをす

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