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時間とコーヒー、その美味しい関係のこと。

昨夜、まだそんなつもりはなかったのに、心地よい雨の音を聞きながら、気付けば眠ってしまっていました。
あぁ、サッカーの試合は無理だろうなぁ、と思いながら。


朝目が覚めたときには、天気予報も昨日見たときとすっかり変わっていて、予定は予定どおりに。
でも、昼前の出発なので、気持ち的にも全然よゆう。


コーヒーでも、と思っていれていたら、早々と夫も出勤してしまったので、2杯分のコーヒーをのんびりと飲む。
半分は残したまま家を出る。

家でいれるコーヒーは、仕事で扱っているコーヒーなので、どちらかというと私にとっては、リラックスの素材ではなく、商売道具です。


私のささやかなこだわり、聞いてもらえますか。


チェーン店のコーヒーなので、その豆の情報なんて調べれば誰にでも簡単にわかる。
説明も書いてあるし、もちろんスタッフも説明するし、テイスティングだってしてもらえる。


でも、私が密かにこだわっているのは、時間。
時間の経過。

コーヒーそのものも大事だけど、コーヒーとともに過ごす時間、というものが豊かであってほしい。


ちょっとした貴重な時間を見つけて、飲む人もいるでしょう。
仕事や勉強のおともに、読書や映画のかたわらに、忘れるくらい時間をかけて。
大切な人とゆっくり語らいながら、というのもすてきです。


いれたての熱いうちがいちばん香りがたつ、というのはごもっとも。
でも、冷めたときにも、なんならほとんど飲み終わったカップに残る華やかな香りに、はっとさせられるコーヒーもあるんです。

冷めても一定の味わいを保つもの、冷めるにつれ様々な表情が顔を出すもの。
冷めると不快に感じてしまう酸味、冷めても美味しい酸味。
冷めるとえぐみが出てしまうブレンド、冷めても美味しいブレンド。


いつもひとり、それを発見しては感動して、ストックしています。

どんなシチュエーションで飲むか、というのは重要なポイント。
マニュアルの情報には書かれていない楽しみを伝えられるのが、ネットショップではなく、対面でこそ、と思いたい。
自己満足かもしれないけれど…。


夕方、試合を終えて帰ってきて、冷めたコーヒーを飲みます。


ほら、今日のこのブレンド。
熱いときには、ぶわっと雨のあとの森の空気に包まれるような力強さだったけど、冷たくなっても、今度は落ち着いて澄んだ空気を吸い込むような美味しさ。



今日の試合が楽しみで仕方がなかった次男。
雨止んでよかったね。
ハットトリックを決めて、久々に満足そう。

コートに立つときは凛々しいのに。
さっき重くなった身体を抱き上げたら、

「前はあんなに小さくてかわいかったのにね。」

と切なそうな顔をつくり、自ら言う。笑


今でも、かわいくてたまらない。





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