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【海外テニスアカデミーと日本テニスアカデミーの比較〜ジュニア編】 by 牟田口恵美

元プロテニスプレイヤー【牟田口恵美】(むたぐちえみ)です。

東京にいるのにもかかわらず、バンコクにいるくらいの時差がついている牟田口でございます。

ちなみに、個人事業主と中小企業に向けた「持続化給付金」が発表されましたね。今日はこのことを書く気分ではないので書きませんが、選手のみなさんGoogle大教授に聞いて情報を収集しましょう。(私は昨日父に電話で起こしてもらいニュースを知った(時差のため起きるのが遅い))

さて。

今日は【海外テニスアカデミーと日本テニスアカデミーの比較〜ジュニア編】をテーマにちょこっと書いていきたいと思います。

私は実はタイ・バンコクでテニスを始めましたが、日本のテニスアカデミーには約10年ほど、IMGアカデミーには3年、昨年の9月まではクラブメッドアカデミーに1年おりました。つまるところ、どっちの市場にもまあまあ詳しいということです。(それでもあくまでも私の主観です)

比較し始めればキリがないので、今日は3つの項目を挙げて私なりの考えを書いていきたいと思います。

ちなみに、選手としてバリバリやってた時に両方経験しているので、ジュニア編は本当にマナの声だと思いますよ(小声)

1.【圧倒的に海外の方が環境がいい】

これはもう、圧倒的です。コート面数もそうですし、日本はオムニコートばかり。世界に挑戦したかったらオムニコートでやっていては到底かないませんからね。ボールの飛んでき方が世界では全然違うし、コートの使い方も全然違います。オムニのテニスでは世界では通用しません。(これもまた今度詳しく書いていきたい)

また、海外のアカデミーでは、補足の練習がいつでもできるくらいコートにも時間にも余裕があります。

私はIMG時代、1日6時間練習、2時間弱トレーニングを週5日していました。一方で日本では2時間半練習、1時間弱トレーニングとかでした。長いことが全てとは言いませんが、幼少期はとにかく成長スピード、吸収スピードが早いです。そのため、怪我はしない程度というのが条件ではありますが、いつでもコートが使える環境はプロへの道を考えるとありがたすぎるものです。

また、実際に思い返すと、アメリカの方がスポーツが教育の一部となっていますね。

体育ではなく、スポーツ。

海外のアカデミーは今や殆どが学校と連携をとり、大学行く又はプロになるところまでのサポート体制を整えてます。寮も隣接させているところが殆どです。ここまでサポートが整っているのも違いとして出ています。

2.【指導は日本の方が丁寧】

指導に関しては、これはこれで圧倒的に日本の方がちゃんと丁寧に教えてくれると思います。こればかりは、文化の違いが大きく現れます。

正直、海外のアカデミーではビジネス臭がプンプンのコーチもたくさんいます。一方で日本のアカデミーでは、真逆です。むしろこのお金でここまでやってくれるのかってくらい親身に向き合ってくれる傾向があると思います。そもそもアメリカと比べてしまえば、お金も全然安いのに。(市場規模がそもそも全然違いますが。アメリカとか年間1000万円くらい余裕でかかりますよ。)

実際に、現在IMGアカデミーで評価されているコーチは日本人だったりします。トレーナーの中村豊さんもその一人ですね。

指導においては日本の方が一人一人に行き渡る傾向にあると思います。


3.【フィットネスに賭けてるお金が断然海外の方が多い&フィジカルUPできる】

フィットネスに関しても、海外の方が断然進んでいます。日本のアカデミーではコーチが一緒にトレーニングもしちゃうみたいな環境が多いかと思いますが、海外はちゃんとアカデミーに立派なジムも整備され、トレーナーもちゃんとフルタイムで雇ってます。

私はIMGにお世話になった3年間は中村豊さんにトレーニングを見てもらい、今でも大前綾希子より足が速いという(この前対決しました)フィジカルを保っています。これは確実に豊さんのおかげですね。小さい頃からの体づくりは本当に大切です。大きくなってから新しいことを覚えさせようとしてもなかなか難しいところもあります。

日本人はただでさえ体格の面で遅れをとっている人種ですから、本当は一番力を入れなければならないと言っても過言ではありませんが、なかなかそこまで手を出せないアカデミーが多いかと。

以上、3つを挙げてみました。

どちらにもメリットデメリットはありますが、海外のアカデミーに興味がある方もたくさんいると思うので、是非参考にしてみてください。

ではまた次の記事でお会いしましょう。またね




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