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ゲームレポート【著作権ゲーム fun©︎’s tree】

こんにちは。名古屋の弁護士の鈴木恵美です。

私の創った著作権ゲーム、fun©︎’s treeお披露目&体験イベント @ 大名古屋ビルヂング を開催しました。

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【ゲームのプレイ動画のひとコマです。】

ルール、デザインや想いを綴った絵本を、イベント当日ギリギリまでこだわって創りました。そのため、当日は、ルールの説明を、スライドと言葉でお伝えしたのですが、複雑になり、反省しました。イベント後、すぐに、カードデザインを手がけてくれた、中津壮人さんが、プレイ動画を創ってくれました。

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(photo by koji fujita
これは、著作物を生み出すシーンです。このゲームで、著作権は、はじめからは、ありません。現実にも、そうです。まずは、アイデアとスキルを磨いて、あなただけの創作Say!ちゃんを、表現の上に乗せることができれば、著作者の権利をGETすることができます。ゲームは、ここから始まるのがポイントです。

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スキルとアイデアは、ターンが回って来さえすれば、揃うというものではありません。現実の創作も、苦労に苦労を重ねて、ようやく納得がいくものができ、世に出されるのだと思います。私自身、このゲームを創りたい!、その想いはとても強くありましたが、著作権を学べて、しかも可愛くて面白いルールのゲーム!、を考えるのは簡単ではなく、なんどもなんども、心が折れそうになり、諦めかけました。日々、創作活動をしていらっしゃるクリエイターのみなさんはもちろん、なにかを発信しているすべての人へのリスペクトを、より一層強く感じたゲーム創りのプロセスでした。

だから、ダイスには、ハズレの面もあります。
ハズレ面のイラストは、歯がずれた女の子(写真奥)。アイデア面のイラストも、実はダジャレになっています。

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©︎葉月  (イベント参加者の方から、漫画でいただいた、感想レポの一部です。)

著作権に馴染みの無かった参加者の方にも、このように感じ取って貰えたことが、とても嬉しかったです。

この漫画にも出てきますが、著作物を生み出して、公開すると、誰かの著作物とコラボすることができます。

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コラボすると、著作物と著作物の間に、橋がかかります。
青い橋の上に、3つ乗っている丸いチットは、著作権です。
黒い橋は、パクリによるコラボです。

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©︎葉月
著作権は、権利の花束です!というnote記事を、以前にも書きました。
このゲームでは、その色々な著作権のお花を楽しみながら、コラボして学ぶことを目指しています。
しかし、いただいた漫画レポにもあるとおり、ゲームの面白さや分かりやすさと、著作権法のエッセンスとの融合に、まだまだ課題がありそうです。

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著作物が、たくさん公開の庭に出ているときの一コマです。
著作物の木に挿さっているのは、著作者人格権の3つのチット(ハートのモラルん)と、著作権(おかねちゃん)です。

ゲームでは、著作物を生み出して著作者の権利をGETしたら、これらのチットに書かれた権利の名前を唱えながら、大事な著作物に挿して装着していきます。いつもならただただ難しい漢字が並ぶ権利の名前も、みんなで唱えながら学ぶと、なぜか楽しい。
実は、ゲームワークショップで、なるほど!という声が大きく聞かれたシーンの1つは、著作物を生み出して、ハートのモラルんとおかねちゃん(権利のチット)を挿すシーンでした。

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ゲームプロトタイプによる初めてのワークショップ。参加して下さった方、本当にありがとうございました。いただいた声をもとに、改善を検討しています。

ゲームのこれからについては、とても悩んでいます。
ゲームづくりのきっかけは、大学、自治体職員さん、企業、様々なところでお話をする機会をいただくうち、講義形式ではなかなか伝わりにくい、皆さんの役に立てるかたちでお伝えするのが難しい、視覚的に、楽しく、疑似体験して欲しい、そんな想いからでした。


いろんな人に応援していただき、生まれたこのゲームを、どんなふうに改善し、どんなふうにお届けしたら、著作権でモヤモヤして、創作が阻まれたり、世の中に出したいのに出せない、そんなみなさんの力になれるのか、このゲームのこれからについて悩んでいます。


大学の生徒さんからは、ゲームで勉強したい!というリクエストを貰ったこともあり、高まるプレッシャー、使命を感じつつも、ゲームルール、ワークショップ、イラストデザイン、著作権知識の平易化と落とし込み…私のスキルが追いつかず、日々いろんな考えと闘っています。

わたしも、あなたもたのしい、創作の世界に、花を添えよう。
難しいですが、だからこそ、みんなで実現できたら、素敵だなと考えています。


ゲームについてご意見やアドバイス、プレイ体験の希望など、ぜひコメントなどでお寄せいただけたら嬉しいです。このプロジェクトに賛同し、力を貸してくださる方も、募集しております。

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著作権ゲームのデザイン、ルール原案、意匠、すべてを、あまりクリエイティブでない私が担当しています。 noteの手描きイラスト画像も自作ですが、いつかデザイン面など、プロの方にお願いできたらいいな、と考えています。 応援いただけたら嬉しいです!