2代目繫盛のルールその17「休め」【創業組が嫉妬する2代目マネジメント術その㉘】
「ルールその17 休め」
社長はお休み恐怖症
ケーキ屋さんて本当に休まない人が多い職業です。
いや、ケーキ屋さんだけじゃなく、スモールビジネスに関わる多くの社長がそうではないでしょうか?
休まないと言うより、休めない?
社長って、休みが怖いんですよね。
「休んだらお客さんに悪い。」
「休んでいるうちにお客さんが他に移ってしまったら困る。」
そう思ってしまって、休みたくてもなかなか休みにできない。中には本当に休みなんていらない超人社長もいらっしゃいますが。
いずれにせよ、休みは自分のビジネスに悪影響をもたらすと思っているようです。
落語の饅頭怖いは笑えますが、社長の休み怖いは、あなたのビジネスにとっても、従業員にとっても、笑えない話なのは間違いありませんね。
さて、あなたは、お休み恐怖症に罹っていませんか?
スモールビジネスほどお休みをしっかりと。
スモールビジネスはお休みをとるとダメなのでしょうか?
もし、あなたが、今の仕事が上手くいって手に入れられる理想の会社の一週間を紙に書いたとしたら、休みの無い一週間なんて書きませんよね?
ちなみに、、、
エルベランでは、完全週休二日制には年末最終週のみ週休一日なのでなっていませんが、夏休み8日間、冬休み8日間も併せて年休107日+有給消化義務5日、併せて112日以上の年休を確保しています。
来年はさらに休みを増やすことが決まっているのですが、先代の時は72日程度でしたので、ひと月ちょっと休みを増やしたことになります。
休みを増やした結果、売り上げが下がったり来客数が減ったのかと言うと、、、
売上は2.5倍、来客数も大幅に増えました!
それだけ生産数も仕事も増加するという事ですが、休みが増えたメリットとして、スタッフの生産効率が上がるので十分対応できます。
生産効率が上昇する理由としては、
①条件アップの良い影響でぽろぽろとスタッフが辞めなくなり熟練度が上がる事。
②採用段階で良いスタッフを確保できるという事。
③社内の雰囲気も良くなるため働きやすく、意思疎通、情報伝達の速度が上がる事。
④何よりも社長が気持ち良く働ける
などが挙げられます。
そもそも、お客様はあなたのお店が何曜日が休みかなんて全く興味がありません。
エルベランは50年以上、毎週火曜日が定休日です。しかし、常連のお客様に
「この前、あんたのところ行ったら、休みやったわ。私が行くときはいっつも休みやねん!」
と言われることもしょっちゅうです。
だから、あなたがどんなにお客様のためにお店を開けても、たまたまお休みの日に来たらお客様にとっては「いっつも休みや!」なのです。
だったらお客様のために!も良いですが、スタッフのために!と言う気持ちで勇気を出して休んでみませんか?
大切なスタッフはあなたの目の前にいるんです。そして、彼らは必ずあなたの思いに応えてくれますよ。
「休め」
あなたの理想の会社の姿は、休むことから始まります。
創業組が嫉妬するような2代目マネジメント術で豊かで幸せな人生を送りましょう!
エルベラン2代目オーナーシェフ 柿田衛二
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