ブッダ心理学:「自分は何者か」が見つからないあなたへ。アイデンティティ迷子への対処法

あなたのアイデンティティはなんですか？
その宿題は突然、降ってわいたかのように、突きつけられました。

「あなたのアイデンティティを表す肩書は何ですか？あなたのアイデンティティを考えてみましょう」と、ビジネスセミナーで宿題が出たのです。

アイデンティティとは「自分とは何者か」
専門的には自己同一性といったりする。自分軸という類の言葉もこのアイデンティティにあたります。

自分のアイデンティティとは？ 自分はいったい何者なのだろう？

仏教心理の専門家であり、コーチングやカウンセリング、心理療法もする。講師もするし、ブッダ心理学の開発者でもある。 でも、それらはどれも1つの側面に過ぎないような気がする。

自分のアイデンティティって何？ いつも「自分は何者でなくてもいい」と、仏教流の考え方をしている私は、完全に「アイデンティティ迷子」になってしまいました。

喉元に引っかかった小骨のように、このアイデンティティ迷子の状態はずっと続きました。自分にぴったりくる肩書きが見つからない。 そんな時、ふと「自分サイドから見てもわからないのであれば、他人サイドから見てみよう」と思いついたのです。

私はいつも何でお役に立っているのだろう？何を頼りにされ、何を期待されているのだろう？ そう視点を変えてみたら、自分では思ってもいなかったような、意外な方向から答えが出てきました。

そう言えば…「心のマネジメント」に関してだけは、何を聞かれても絶対に答えることができる。 思い返せばずっと「こういう時、心にどう向き合えばいいの？心をどう取り扱えばいいの？」という疑問に、答え続けてきたように思う。

・鬱っぽくなってしまって気分が上がらない
・更年期だから仕方がないのかもしれないけど、イライラしてどうしようもない
・感情がうまくコントロールできない
・子供と衝突ばかりする
・主人の浮気がどうしても許せない、など

これまでずっと「こういう時、心にどう向き合えばいいの？」「心をどう取り扱えばいいの？」と言う疑問に答えてきました。

そうか…これまで思ってもみなかったけど、自分は心の取り扱い方=心のマネジメントに関してだけは、何を聞かれても答えてきた人なんだ…とその時、初めて気がついたのです。

周囲の人にとっては「心のマネジメントの専門家」が1番ピッタリであって、それ以上でもそれ以下でもないのだと。

あ〜スッキリした！ようやく喉元の小骨が取れました。笑

この経験から気がついたこと。 アイデンティティとは、自分の専門性だけでなく「周囲の人から何を求められて、何を解決しているのか？」が大切です。

もしあなたが、ピッタリの「自分は何者か」が見つからないのであれば、「この世界でどんな役割を果たしているか」を振り返ってみてはいかがでしょうか？ ご参考になれば幸いです。

生きとし生けるものが幸せでありますように。

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微力ながら心の苦しみや悲しみのない世界を目指して活動しています。
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