神話の国、宮崎で伝説のサイズを精査する３選！

2024年3月9日 06:58

　さて、都道府県４７本勝負　九州カオスモス編の幕が開けました。一発目は宮崎県です。宮崎県といえば古事記や日本書紀における日本発祥の舞台として有名です。しかし、日本神話の各エピソードは元々は地方の独立した伝承だったのを、編纂する際にひとまとめにしたという仮説があります。

　神話の解釈の仮説に、加上（かじょう）説というものがあります。現代に伝わっている神話において、古い時代の話ほど後から加えられたというもので、主流氏族がルーツを求めて非主流氏族の神々を組み込んでいったのではという仮説です。

　宮崎の高千穂はアマテラスの孫ニニギが天から地へと降臨したという"天孫降臨"の舞台として有名ですが、天孫降臨に至る前のイザナギとイザナミによる国生み神話は淡路島の風土的な神話、有名な天岩戸の話は伊勢の太陽神話、スサノオによる八岐大蛇の退治は出雲の風土の神話をルーツの素材として組み込んだ可能性があります。

　さて、そんな宮崎県で、現代に伝わる伝説的なるもののサイズを実際にこの目で精査してきました。なぜサイズかと言うと、他に精査しやすいものがなかったからなんですが。

　それではどうぞ！

①天逆鉾（あまのさかほこ）　（都城市）

　ここ高千穂峰は天孫降臨の候補地の1つなんですが、頂点に剣が逆さに刺さってます。国生み神話でイザナギとイザナミが混沌とした大地に天沼矛（あまのぬまほこ）を刺してかき回すんですが、天逆鉾はその天沼矛の別名とされています。見た感じの大きさは普通に手で持てそうな感じでしたね。この天逆鉾は奈良時代にはあったという説もありますが、実は戦国大名の島津義久が作らせたのではないかという話もあります。

　これは途中で撮ったものです。ご覧の通り傾斜がキツいので、登る前にビジターセンターでトレッキングポールを借りていった方が無難です。私は登り下りで２時間半ほどかかりました。

②弥五郎どんの館（都城市）

　弥五郎どんとは主に宮崎と鹿児島に伝わる巨人で、モデルは奈良時代の720年にヤマト王権に対して勃発した「隼人の反乱」の際のリーダーとする説があります。身の丈3.44m、台車を入れて4mだそうです。ちなみに世界で最も身長が高いと記録されてる人間はアメリカ人のロバート・ワドローで2.72mですね。

③陰陽石神社（小林市）

　写真は陰陽石と呼ばれる奇石です。一見、でっかいチンコに見えますが、竜が美人に見惚れて天から降りてそのまま化石になったという伝説があります。高さは17.5mと、全国の色んなチンコ石を見てきましたがこれが一番大っきい気がします。ちなみに私はノンケなので別に好きでチンコを見に行ってる訳ではないんですが。ではなぜあちこち見に行ってるのかと言われると、そこにチンコがあるからとしか説明しようがないんですが。

　敷地内の写真。手前のチンコが邪魔して見えないんですが、奥に祭壇があります。写真もよく見たら変なものが写ってるんですが、この手の物を見過ぎて感覚が麻痺してしまったのか、「またあるな」としか思わなくなりましたね。

　敷地内にある茶屋。奥に陰陽石が見えます。朝イチで来たので開店してなかったのが残念でした。それにしても、屋外でデカいチンコの石を見ながらお茶するって高度な文明の異世界感がありますね。異なる星のおもてなしって案外こんな感じなんでしょうか。

　この看板によれば、この陰陽石は東国原元知事の発案によって自然遺産に指定されたそうです。いい仕事しましたね。それにしても「生命発祥の聖地」とは大きく出ましたね。宮崎県的には神話の舞台だしそこまで間違ってはいないんでしょうが。東国原元知事は昔は芸人でそのまんま東という芸名で活躍してましたが、これを発案した時の知事はまさに芸人の顔だったんじゃないでしょうか。

　九州一発目の宮崎県、いかがでしたか。九州カオスモス編でやりたいことがなんとなく伝わったんじゃないんでしょうか。地方ごとのサブタイトルもほぼ決まったんですが、他にいい案浮かんだらまた変えるかもです。サブタイトルはなんとなくかすってたらOKな感じです。

　来週は大分県やります。そんなに難易度高い気がしないのでノーヒントでいきます。

　都道府県47本勝負については↓↓↓に分かりやすいリスト貼っておきます。

都道府県４７本勝負リスト

【プロローグ】
・始まりの地、沖縄で来たるべき世界を見つめる3選

【九州カオスモス編】
・神話の国、宮崎で伝説のサイズを精査する３選！　←NEW！

【中国●●●編】

【四国●●編】

【近畿●●●●●編】
・京都旅行であえて歴史以外を楽しむ逆張り観光地3選！
・キャラの国、大阪に会いに行く3選！
・不老不死（バケモノ）に最も近い国、滋賀を旅する３選！

【北陸●●編】

【東海●●編】
・地味で有名な愛知で地味さを堪能する旅３選！

【甲信越●●編】