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無の国、栃木で幻影を追う旅3選


 栃木の皆さん、ごめんなさい!(スライディング土下座)
 地図屋です。


 今回は栃木県の3選やります。栃木と言えば↓のネットミームが有名ですよね。


 この画像から閃いた栃木を表す言葉、それは"無"でした。しかし、栃木が無だとしても何かないのか? 例えば、人は目を閉じると意識が無になりますか? 瞑想を極めればそうなるかもですが、普通は雑念が浮かんできます。そうだ、何も無いならば幻影を追えばいいのだ。という訳で、今回はそのようなテーマで旅してみました(汗)。


  それでは、どうぞ!



①うつのみや妖精ミュージアムで妖精を追う



 宇都宮市民プラザにある妖精ミュージアムです。宇都宮出身の妖精学研究者の井村君江さんと実業家の齋藤文男さんから寄贈をされ、2007年に開館されてます。コンティグリー妖精事件の写真やラスター彩色の陶磁器などが展示されています。



②いろは坂の屏風岩で雷獣を探す



 栃木の宇都宮市は雷都(らいと)と呼ばれるほど雷が多いです。雷日数でいうと新潟が2022年で128日と一番多いんですが、落雷密度だと栃木が2022年で7回/k㎡と日本で一番落雷数が多いです。


 そのせいか、雷獣という妖怪が栃木を生息地としているという言い伝えがあります。日光のいろは坂辺りから見える屏風岩の風穴や雷神窟と呼ばれる洞穴に棲んでると言われています。画像は剣ヶ峰展望所から撮影しました。

 いろは坂は第一いろは坂(下り専用)と第二いろは坂(上り専用)で48個のカーブがあります。頭文字Dの舞台の一つで有名なコースですね。



③茂木町(もてぎまち)で聖地巡礼する



 茂木町の昔話で「屁一つで村中全滅」というタイトルの民話があります。内容はタイトルからは想像もつかないような悲劇で、簡単に話すと村の屁こき娘が嫁入りしてから我慢していた屁を夫の近くでこいてしまい、池に身投げします。それから夫→両親→村人と連鎖的に身投げして村が全滅するという話です。

 その民話の発祥地となる茂木町を歩いてみました。ここら辺で昔「屁一つで村中全滅」という話が語り継がれていたんだなぁと感慨にふける訳です。上の画像の茂木駅で去年、『茂木駅でふるさとの民話を楽しむ会』というのが開かれ、「屁一つで村全滅」など4話の口演がされたそうです。




 こちらも茂木町なんですが、茨城とのほぼ県境にある国神神社という場所でして、ここで「じかたまじない」という痔の治療・予防を願う奇祭が行われています。この画像に映るそこそこ大きい石、卵石というものにお尻を向けて「けつぴたし!けつぴたし!けつぴたし!」と3回唱えるそうで、一見、小学生が考えたような儀式の光景に思わず微笑んでしまいます。元々は川に尻をひたしていたそうで、現代でじかたまじないを復活させるにあたり、この「尻洗いの石」で仮想的に清めるようにしたそうです。


 この「じかたまじない」と「屁一つで村中全滅」の民話とで何かつながりがあるんでしょうか? ネットで調べても出てこないです。じかたまじないの発祥として、田植えの終わった時期に水仕事で体を冷やして痔になってしまった農民が、国神神社に捧げた卵を食べて治癒を願ったと推測されています。その際に屁が臭くなりすぎて、「屁一つで村中全滅」に近い事件が起こってしまったんでしょうか。



 



いつもの予告つぶやき。このつぶやきに栃木の方から「栃木県民です笑笑」というコメントをいただき焦りました。



 ところで言わせてもらいますが、栃木県は日光東照宮という超メジャースポットがあるので全然"無"じゃないですよ!!(怒) いちごも餃子も美味しいです。那須塩原もピラミッド元氣温泉も素敵です。佐野厄除け大師も有名です。そう言えば、『名字のBIG3の発祥地へ行く!』の記事でその節はお世話になりました。今後ともよろしくお願いいたします。


 さて、<都道府県47本勝負 関東死闘編>、残すはあと埼玉と群馬だけです。埼玉は問題ないんですが、群馬の候補地は暖かくならないと難しそうです。このまま勢いで関東死闘編・完結!とやりたところなんですけどね。北海道は気合でどうにかしようと思ったらそれ以前の問題でした。甲信越地方は新潟・長野もざっくりとしたテーマは決まってますが、山梨が苦戦してます。この内、群馬・北海道・長野は体を張る系です。


 来週はどうしよう。3選が続いてるので、エッセイでも書こうかなと考えてます。今までみたいにガチめのものではなく、なるべくゆるめの記事を書きたいなぁ。




<関東死闘編・過去作>

【東京】


【神奈川】


【千葉】


【茨城】



終わり



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