枡英児

主に短歌のこと。数学が好きです。だから枡という訳ではないのですが。(短歌:2018.6…

枡英児

主に短歌のこと。数学が好きです。だから枡という訳ではないのですが。(短歌:2018.6〜) twitter:MasuEiji

マガジン

  • 書評

    歌集評を中心に、書評を書いていきます。

  • 一年の目標

    今年の目標まとめNAVER

  • 【企画】十把一絡げ

    短歌がたくさん読めます。企画の説明は最初の記事でしています。完結済

最近の記事

休部

この記事は、2020年に「休部」という名前のtwitterアカウントを使い、僕の名前を隠した状態でほぼ毎日一首発表していった短歌をまとめたものです。Twitterアカウントの方を消そうと思っているので、noteに短歌を残しておこうと思います。 見返すとまだまだ未熟な歌が多いですが、まだまだ作風が固まっていない故の荒削りさが出ていて面白いかなとは思っています。 振り向けば後ろにかかる重心の いったい何があったんだろう このままじゃだめというならどうだっていいよ ポテチが波打

    • ポケミク18連作

      2月21日から3月9日までの18日間、X(旧twitter)上で毎日公開していた作品をまとめたものです。 ポケミクとは、ポケモンと初音ミクのコラボイベントproject voltageにおいて生み出された、ポケモンの18タイプからインスピレーションを受けた、18人のポケモントレーナーの初音ミクのことです。 project voltage公式サイト エスパーミク連作『鉛筆と旋律』 ヘッドホンを机に置けば教室の隅にチリーン揺れて朝礼 合唱は受け止めてくれるから好き私が弱けれ

      • 試し行動

        学生時代から使っていたパソコンが壊れて、新しいパソコンを買わないことを決断して、つまりiPadのキーボードを買い、新しいおもちゃをもらった子どものようにこの文章を書いている。 商品説明で眺めていた感じだとキーが薄くて打ちづらさがあるかもしれないなと思っていたけど、最近職場のパソコンの買い替えがあって実はキーが薄くてもそんな違和感なく入力できそうなことが分かったから、慣れっていうものは当てにならないなとつくづく思った。 えー!というか予測変換を勝手にやってくれるのすご!めっ

        • 2024年の抱負と

          昨年は大変お世話になりました。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 年始から心を痛める出来事が続いています。 この文章が目に入った方が、どうか心身ともに健康で過ごせますように、という心からの願いを、ささやかな祈りとして残します。 さて、僕は1月に引っ越しをしまして、準備やら新生活やらをしていました。 準備は億劫だったのですが、引っ越しをして生活が始まるとかなり楽しくやってます。 喩えるなら、学校の合唱コンクールの練習は大変だけど、始まったら感動するみたいな。それがまだ

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        • 書評
          3本
        • 一年の目標
          6本
        • 【企画】十把一絡げ
          11本

        記事

          落語協会2023年度新作台本募集応募作『裏の裏』

          落語台本『裏の裏』 (本名名義で応募したものです)  兄貴「おう、半吉。どうしたんだ、そんな顔してよ。」  半吉「兄い、聞いてくれよ。辰の野郎だよ。俺の背がちょっと低いからって、いつも俺のこと半坊って呼んで来やがるんだよ。この間もさ、俺がちょっと財布を落として屈んだら、「あれ、半坊がいなくなった。おーい半坊、どこ行ったんだ」なんて言いやがんだよ。本当に嫌味な野郎だよ。」  兄「おう、それは大変だったな。」  半「だからよ、俺はなんとかして辰のやつに意趣返しをしたいんだよ。何

          落語協会2023年度新作台本募集応募作『裏の裏』

          第5回笹井宏之賞応募作 『raindrops』

          『raindrops』 枡英児 平凡な人生でした二十五で一人スタバの前を過ぎれば クリアホルダーまとめて戻す心にも実体があるならこんな色 モニターに映る自分がどこまでも油断している細胞だった ベッドから転げ落ちれば不細工な僕の形が残ってしまう 通り雨 やり直すなら記憶ごと消えたっていい【Normal End】 お土産のバウムクーヘンつまんでる高層階に朝日は差して 簡単な作業を終えて話したい人がいるからパチンコに行く 宝くじに当たった日から宝くじに当たった夢を何

          第5回笹井宏之賞応募作 『raindrops』

          短歌のお題たくさん下さい【企画】

          暑い日が続いていますね。 国連の事務総長が世界中の異常気象を「地球沸騰化」と表現したと聞いて、詩じゃんと思いました。正確に言うと国連の事務総長が地球沸騰化という言葉を使って警鐘を鳴らしたことに対して思ったというか。今年の夏はこの感動で乗り切ろうと思ってます。 企画記事です!久しぶりな気がする! 以前にTwitterでこんな投稿をしました。 ということです! そして先日、無事にお題が103個届いたのでそれを公開しようという記事になります。100を少し超過。 ちなみにこのツ

          短歌のお題たくさん下さい【企画】

          個人ネプリ『疎密欄』に寄せて

          はじめに『疎密欄』は2023年2月から3月にかけて配信された、僕こと枡英児の作品を載せた個人のネットプリントです。 この文章は、そんな『疎密欄』の制作や作品を振り返りながら書いた文章です。 現在はPDFでご覧いただけます。A3用紙推奨となっていますが、可能な方はぜひ印刷して至る所までお楽しみください。 『疎密欄』PDF タイトル『疎密欄』について疎密欄というタイトルは、オリジナルの言葉です。この言葉は「疎密」の部分と「欄」の部分に分けられることが想定されています。 「欄」

          個人ネプリ『疎密欄』に寄せて

          2023年の抱負と

          お久しぶりです。そしてあけましておめでとうございます。 先日、今年初めての歌会に参加したのですが、ほとんどの人があけましておめでとうを言っていなくて、僕も忘れていたんですけど、それがどことなく可笑しかったです。 今年も短歌頑張っていきます! ほとんどnoteを更新していない怠惰の怪異なのですが、まだ人間の形を保っているので、今年も去年の振り返りと今年の目標立てはしなければと思いました。 さて、去年の目標を振り返ると、披露する、読む、洗練するの3つでした。 まずいなあ。去

          2023年の抱負と

          無法歌会のすすめ

          歌会っていいですよね。 どの層までにこの記事をアピールしたいかを決めきれてないので、こんな書き出しになりました。歌会っていいですよね。楽しいので。 色々な歌会に出させていただいて緊張も解けてきて自信も付いて経験も増えて、こんな歌会があったらいいなっていうアイデアをせっかくだし僕が開いてみようと半ば軽い感じで始めたのが無法歌会です。 今回はそんな無法歌会の紹介記事となります。 普通の歌会とはかなり趣向が異なっていると思うので、こういう進め方をするよってのを説明しつつ、こんな

          無法歌会のすすめ

          2022年の抱負と

          枡英児 0.新年の挨拶あけましておめでとうございます。 2022年もどうぞよろしくお願いいたします。 1.はじめに2021年も新型コロナウイルスの影響が根強く残っていたが、後期には全国での文学フリマをはじめとした対面でのイベントも再開し、現行のオンラインイベントと合わせて活動が多様になっている。(*1)魅力的な歌集も多数出版され、界隈としても充実した1年であったと断言しても良いだろう。 個人的にはあらゆる面で結果を出せず不甲斐ない一年だったと感じている。とはいえ客観的に見

          2022年の抱負と

          文章力定期健診 2021.7

          最近左足から小石を錬成しているなと思っていたんですけど、どうやら靴に穴が開いていただけでした。 定期検診というからにはそろそろやっておかないといけないなと思ったので、やりましょう。 久しぶりだからもう言葉が尽きちゃった。 今回もランダム単語ガチャを使わせていただきます。 1.語彙レベル1〜2の単語から一つ引き、その単語を分かりやすく説明する。 2.語彙レベル1〜3の単語から一つ引き、その単語を描写する。 3.語彙レベル1〜5をそれぞれ一つずつ引き、全ての単語を使って一連

          文章力定期健診 2021.7

          脱力

          簡単な日記、from iPhone。 健康診断に行ってきました。 思ったよりも早く終わって拍子抜けだったけど、その割にはたくさんの血を抜かれました。 あと、久しぶりに電車に乗ったら、時間もあったかもしれないけれど予想よりも全然空いていたなと思ったけど、あくまでも主観だしこれは今言わなくてもいいです。 健康診断でどうも困ってしまうのが、心電図検査で言われる「脱力してくださいね〜」。 必ず「力入ってますね〜」と言われるか、「力入ってますね……」と言われるか、いずれにしてもすぐ

          司会の振り返り

          初めての歌会の司会を振り返ってのあれとかこれとかを。 なんだか偉そうなことを書きそうな予感が伝わってきて他でもなく僕が嫌な気持ちになっているんだけど、なるべく記憶に眠っていることを引っ張り出しながら、寝ぼけているくらいの状態を提供できたら気楽でいいなと思っている。 アルデバラン歌会について僕が司会をやった歌会。 アルデバラン歌会は仙台で2~3か月に一度開催されている歌会で、去年からはオンラインで開催されている。 何を隠そう僕の歌会デビューが2年前のアルデバランであり、オン

          司会の振り返り

          書評 『体温と雨』木下こう(私家版)

          本書を買うために、前から行きたいと思っていた小さな本屋を訪れて、どきどきしながらインターホンを押した記憶がある。 とは言いながら、本書を買うまでこの作者のことを僕は知らなかった。 今まで何度か行こうと思ったけどなんとなく行けなくて機会を逸していた冷たい場としての本屋、そのtwitterでおすすめされていた本書の紹介文と青や紫が目立つ表紙、それらが重なることで不思議な引力が生まれて、小さな僕を引き付けたのだなと思う。 そしてこの本を開けば、いつでもあの扉の前での心許なさを思い出

          書評 『体温と雨』木下こう(私家版)

          画像で10首

          ○ルール ①画像を1つ選ぶ ②画像をもとに短歌を10首作る ○やる前の感想 出来そうか難しそうかはともかく、困ったときに気軽に書けそうな企画ネタができたなと思ってます。 ○今回の画像 写真ACさんのトップページの先頭に出てきた写真を使います。 ↓ ↓ ↓ 幼子になんで笑っているのって訊いてからする後悔をした まだ薄い前髪 君の将来は明るいのだと思わされるな 許されている人の座り方をしてそんなんで愛って増えるんだ 遊具の首が短いキリンその是非をキリンが問うことはない

          画像で10首