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緑の風に吹かれて【日常エッセイ】

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自由気ままに書いたココロのエッセイです。
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2019年11月の記事一覧

二人の好きなレジのやまちゃん。

うちの奥さんは、あるブランドのボトルコーヒーが好きなのだけど、その商品は、うちの近所では1店舗のスーパーにしか売っていない。(私が勤めているスーパーにはない商品。)なので彼女は週に2回はその店に行き、まとめて3本くらいを買っている。

そのたび彼女は「今日もやまちゃん、レジにいたよ!」と私に報告してくれる。この”やまちゃん(仮名)”は私たち夫婦の中では有名人なのだ。(名前は胸のネームプレートから知

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雨と紅葉とアイスクリームと。

雨と紅葉とアイスクリームと。

先日、奥さんと紅葉を見に車で出かけた。

峠にあるその場所は、もう見頃との情報だ。忘れないうちにと途中のコンビニでサンドイッチを買った。(以前、同じ場所に行ったとき、昼食をしようにも店がまったくなくて苦労したのだ。)

車で山道を走っていると、さっそく紅葉がたくさん目に飛び込んできた。わぉ!きれいだ!もう我慢できなくて、途中のパーキングエリアに車をとめて、早速、写真に撮った。私はミラーレス一眼で。

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好きなものに囲まれて生きてゆく。

好きなものに囲まれて生きてゆく。

うちの奥さんが、部屋の模様替えをすると言い出した。

そして私にこう宣言をした。

「これから私は、私の好きなものに囲まれて生きてゆく!」と。

いや、元からそうだし。

先日も、ファーストフード店でアイスクリームを買おうとしたときに、笑顔のかわいい若い女の子の店員さんが「今、ティラミス味とマンゴー味がおすすめですよ!」って元気よく言われて、奥さんはにこっと微笑みながらも「じゃ、このバニラで!」っ

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ひとり暮らしをしていた頃。

ひとり暮らしをしていた頃。

私はひとり暮らしが長かった。

独身時代に約5年間、結婚してからの単身赴任期間は約7年間。合計でだいたい12年間、ひとりで生活をしていた。もともとまめな性格で、ほどほどにキレイ好きだったので、割とひとりで何でもできたし、あまり生活に困ることはなかった。(自分で言う。)

そういえば独身だった頃、付き合い始めた今の奥さんを、はじめて部屋に連れて来たとき、ひとり暮らしの男性にしては、部屋がとてもキレイ

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幸せな2時間半の休日。

幸せな2時間半の休日。

その日は奥さんも私も仕事が休みだったので、久しぶりに近くの大きなデパートに出掛けた。お目当ては地域物産展。その県ならではの美味しいものがたくさ集まっている。

本当は、私は秋の紅葉を撮りに出掛けたかったのだけど、まだ見頃じゃなかったので、その日はあきらめて、彼女を車でデパートまで連れてゆき、私は近くにある花のきれいな公園へ写真を撮りに行くことにした。

デパートまでの道が混雑していて、着いた頃には

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Re:詩を書く人が伝えたいこと。

Re:詩を書く人が伝えたいこと。

過去に書いたエッセイを、時々、読み返している。このnoteでエッセイを書き始めて1年以上経過している。書き続けてうれしいことは、過去の自分に出会えること。そして、新鮮な気持ちでそのときの自分に寄りそうことが出来ることだ。「あぁ、そうだったね」と。

そして過去の自分にこう、言えるのだ。
「でも、よかったね」と。

どんなに辛い夜があったとしても、哀しい日々が続いたとしても、振り返れば、ちゃんとなん

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バラードで泣かされたい。

バラードで泣かされたい。

私はいつも、パソコンをしながらヘッドホンで音楽を聴いている。最近、たまたまネットで見つけた杏里さんのアルバムBOOGIE WOOGIE MAINLANDを何度も聞いている。1988年のアルバムだ。

無茶苦茶懐かしい。

特にアルバムの4曲目にD.J.I LOVE YOUという曲があって、最初に”バラードで泣かされたい・・・”っていう歌詞のフレーズがあるのだけど、その最初の「バ…」という杏里さんの

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秋の優しい香りに包まれて。

秋の優しい香りに包まれて。

風邪が治らなくて調子が悪い。自分の体が誰かの体のように思えてくる。車で風景のきれいな場所で写真を撮りたかったのだけど、断念。

とはいえ、天気もいいのでカメラ片手に小さな散歩に出掛けた。

なんでもない平日の昼下がりが好きだ。みんなきっと働いている。または学校で勉強をしている。そんな中で、ひとりお気楽に散歩している。

うーん、なんだろう?この気持ち?別に変な優越感に浸っているわけじゃない。そうだ

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