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#創作
【いつメロ No.15】鉄の流れ星
「日常」という言葉は安心感を生んでくれる。変わることのない、安全な明日を保障されているかのように思う。でも、一方で明日も今日と同じで「変わらない」ことが決定づけられているようにも思う。ある意味、残酷なことだ。
そんなことをぼんやり考えながら、今日もこのだだっ広いコンクリートジャングルを歩いている。通る道は同じ。目的地も同じ。会う顔ぶれは来客以外全部同じ。まさに、変わり映えのない日常の代表だ。これ
【いつメロ No.7】さぁ全速力で駆け抜けろ!!
自室でギターを弾く。アンプは買ってないからそんなに響かない。おれにしか聞こえない。
このギターは高校に入ってから初めて自分のお金で買ったもの。だからか、おれにとっては宝物に輝いて見える。買ったことを友達や家族に話した時は、揃って「80~90年代の高校生かよ」とツッコまれた。ちなみに、軽音部には入っていない。なぜ、そんなおれがこのギターを買ったのか?
きっかけは、ある曲との出会いだった。
公園で黒
【いつメロ No.3】道は枝分かれる
春休み。
用もなく学校の廊下をさまよっていた。こうしていれば、彼女に出くわせそうな気がしている。そうしないと現実に押しつぶされそうだった。
先輩に別れを告げられた時から、目に映る景色から色が失われた気がする。
絵描きの夢をかなえるために、引っ越していくから別れようと言われた。なんでだよと、思ったまま彼女にぶつけたが、彼女は涙を流しながら「ごめん」とだけ返して、卒業と同時におれの前から去っていっ
【いつメロ No.2】誰かが聞いていて、誰かが見ている
この4月に、私は地元を離れた。初めてのことだ。しかも、行ったことのない土地で片田舎。そのうえ、就職するんだからさぁ大変、初めて尽くしだ。
慣れないことに埋め尽くされ、何とかそこから這い上がろうと毎日必死だった。こういう時の1日はすぐには過ぎない。1日が48時間にも思える。1ヶ月が2ヶ月にも思える。
そして、どれだけ必死にやっても、初めてだから失敗する。その度に打ちひしがれる。もう塞ぎ込みたくな
【いつメロ No.1】わたしの進化論
「ねぇ、キリンは何であんなに首が長いの?」
「それはね。高いところにある葉っぱを食べるためだよ」
動物園帰りの親子だろう。小学生くらいの男の子が母親にそう尋ねていた。
そう。キリンはそうやって成長してきたんだろう。自分の願いを次の世代に託し続け、今のように首の長いキリンがあるんだろう。いわゆる進化論というやつだ。
なのに、人間ときたらどうだ。
政治だって争いだって何世代に渡ってもやっていること
短編小説シリーズ「いつの日も流れているメロディ」連載開始!!
久しぶりの短編小説となります。しかし、これまでとは違った挑戦をします。
これまでは一話完結ものを書いていましたが、今回は連続小説シリーズに挑戦します!!
テーマは、「Mr.Children」!!
自分が敬愛するバンドをテーマにしてみました!
そして、これから書いていくシリーズの簡単なあらすじを書きますね。
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世界観はあなたたちの過ごす日常と何ら変わりはない。ただ、Mr.Childre