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「思考力」とは? (毎週火曜日更新)

思考力はなぜ必要なのでしょうか?


今年、私たちエデュテクノロジーは10周年を迎えました。私たちがこの10年間、大切に考えてきたことであり、また新学習指導要領でも重要視されている学力の一つでもある「思考力」について発信していきたいと思います。

まずは、初めに掲げた「思考力はなぜ必要なのか?」という問いについて、私たちなりの考えをスライドにまとめました。

1日の中で数えきれないほどある、決断の瞬間を考えてみましょう。

今日のお昼ご飯は何にしようかな?ということから、あなたの友人から届いたメッセージへの返信、目の前にある仕事や課題をどのように解決するか、などに至るまで、意思決定が求められる瞬間がたくさんあります。

そんなとき、何も考えずに意思決定をしていたら、自分にとって幸せな決断ができないだけではなく、意図しない形で無為に人を傷つけてしまうことになるかもしれません。

人や考え方の多様化が進み、将来もどうなるか分からない不確実な現代だからこそ、「優しさをもって、自分らしく、幸せに生きられる未来を創る」ために思考力が必要だと私たちは考えます。

具体的にどんな力が思考力に含まれるの?


さて、では「思考力」とは、どのような力を指すのでしょうか?
また、それは教育の中で育んでいくことができるものなのでしょうか?

このシリーズでは、「思考力」とはどのような力によって構成されているのかを分析し、その力を学習活動の中でどのように「みとる」ことができるかを考えることで、学習者の思考力を育てることができるかを掘り下げていきます。

思考力の評価にお迷いの皆さま、ぜひご参考にしてみてください。

思考力に含まれる「5つの力」について、具体的に授業の中でどのようにみとることができるのか一緒に考えていきましょう。

「思考力」とは? 〜 ① メタ認知編 〜

思考力の一つである「メタ認知」について考えていきましょう。

自分がどのように考えているのかを俯瞰して、一つ上の次元から考えるという意味の「メタ認知」とは、以下の7つの力から成り立っています。

  1. 背景を考える

  2. 予測する

  3. 理由づける

  4. 仮説を立てる

  5. 評価する

  6. 振り返る

  7. 分析する

では、これら一つ一つの力を、実際の授業のどんな場面でみとることができるのかを一緒に見ていきましょう。

1. 「背景を考える」力とは、ものごとの裏側を見通そうとする力です。
児童生徒は、新しい情報を収集し、それを既存の知識と照らし合わせ、新しい情報の背後にある基本的な原則やアイデアを理解する必要があります。

社会の授業の例を見てみましょう!

2.「予測する」力とは、与えられた情報から未来を見通す力です。
児童生徒が将来の展望や結果について予測し、問題を認識して、情報収集を行い、選択肢を評価することで、最適な解決策を選ぶために役立ちます。

理科の授業の例を見てみましょう!

3.「理由づける」力とは、考えを論理的に説明し、相手を説得する力です。
児童生徒が自分や他者の考えや行動について、その理由を根拠とともに論理的に説明するための重要なスキルです。このスキルを磨くことは、他の人との議論やコミュニケーションにおいて、意見を説得力のある方法で表現し、相手を尊重しながら建設的な議論を行うことに役立ちます。

道徳の授業の例を見てみましょう!

4. 「仮説を立てる」力とは、すでに知っていることを元にして未来を予想する力です。児童生徒が未知の情報や問題に直面したときに、これからどのようなことが起こる可能性があるか、創造的に仮定を立て、その妥当性を検証することは、問題解決のための重要なスキルです。このスキルは、他にも探究学習や、科学的思考などの多くの領域で役立ちます。

理科の授業の例を見てみましょう!

5.「評価する」力とは、情報の信頼性や重要性を判断する力です。
特に情報が氾濫している現代において重要なスキルの一つであり、児童生徒が情報や証拠を適切に評価し、信頼性を判断することは適切な意思決定を行う上で欠かすことができない力です。このスキルは、情報の洞察力を高め、誤情報やバイアスを識別するために役立ちます。

社会の授業の例を見てみましょう!

6. 「振り返る」力とは、自分が学んだことを言語化し、改善に繋げる力です。「振り返る」力を養う教育活動は、児童生徒の自己評価と自己改善のスキルを育成し、思考力の向上に寄与します。過去の経験を他の学校生活に活かす方法を考えることは、将来につながる重要な素養を育みます。

職場体験学習の例を見てみましょう!

こちらの記事は毎週火曜日に更新いたします。
次にご紹介する力は、メタ認知編の最後「分析する」です!
お楽しみにお待ちください。

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