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小さな話

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風の通り道をつくろう

風の通り道をつくろう

2024年の幕が上がる。
昨日まで大晦日だったのに、2023年だったのに。
(いや、これも元旦のつもりが日を越して新年二日目だった)

2023年の締めくくりはタミフルとカロナール。
子どもたちのインフルエンザの総仕上げとして罹患した。
年末の最終診療日、どうにか滑り込んだ病院で診断を得たおかげで
寝込むだけで済んだのは本当によかった。
この体調で、自ら時間外診療にかかるのは無理だ。
こんなに眠り

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はじめて「死」を意識する

はじめて「死」を意識する

先日のこと。

未子が突然泣きながら
「ママは死んじゃうの?」
と聞いてきた。

一応、まだ予定は無い旨を伝える(予定は未定だけど)。
続けて臓器移植の意思なども確認してきた。

なんでかな?と考えて思い当たることはひとつ。
子どもたちの学区内で痛ましい事件が起きたこと。
通学路にはパトロールの警察のひとや付き添いの保護者がいたり、
いつもとは違う週明け。
周囲の人が交わす「死」や「殺人」という言

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空欄は未知数

空欄は未知数

入塾する我が子と書類とにらめっこ。

現在の各教科の点数や、好きな教科や苦手な教科を記入する。
どんな進学を希望するのか、将来の夢はなになのか。

13歳の自分を思い出そうとしても、なにも思い出せない。
見事に空欄ばかりの書類=子どもの未知数
そう思いたい夏休み。

母のできることは3食作って、洗濯して送迎して。
手も口も出すのはそこそこにして、未知数のその先へと自分の足で踏みしめながら進んでほし

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耳にやさしく。

耳にやさしく。

最近の兄弟喧嘩、言葉づかいがとても荒い。
(中学2年男子対小学6年男子)

口げんか程度だし、と思いながらも荒くなってしまった言葉遣いは聞いているだけで、なんだか心が疲弊してしまう。
罵詈雑言、どこで知ったのだろう。
(成長には必要かもしれないけれど)

そこで、ふたりにお願いをした。
喧嘩は止められない。
ならば、丁寧に話すようにしてほしい。

「貴殿のその意見はいただけません」
「あちらにお下

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あの日困って泣いていた小さなわたしへ。

あの日困って泣いていた小さなわたしへ。

使わなくてもあるだけでいい。
小学校に子供が通うようになって8年、どうしても叶えたかったことのひとつ。
それは生理用品をトイレに設置すること。

昨年秋、やっと叶えることができました。

子どもの通う小学校は、全校生徒は500人弱。
1学年2-3クラスの小さな小学校。
その学校内の14か所のトイレ個室に5個ずつ生理用品を設置。

この生理用品で小さな女の子たちの「困った」を少しでも解決出来たらどん

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カレーのようになりたい。

カレーのようになりたい。

昨日は夏至、ということでカレーをいただきました。
ご存知でしょうか、夏至カレー。

ご近所さんとのごはん会で知った「夏至カレー」は「太陽に感謝し、カレーをおいしくいただき、今年前半を労うとともに後半の健康を願う」イベント。
わたしの場合は、ただ単に友人たちとカレーを食べるだけなんだけど、本当においしくて楽しい。
持ち寄る人、一緒に「作る」や「食べる」を楽しむ人。

我が家は子どもたちがスパイスが得

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レモネードスタンドのこと。

レモネードスタンドのこと。

倉敷レモネードスタンド、「Moka Lemon」が無事に終了しました。

レモネードスタンドを始めたきっかけは、2年前の冬に小児がんで小さな友人を亡くしたことです。
赤ちゃんのときから知っていて、賢くてかわいくてちょっと生意気な女の子。
彼女が小児がんになって、この病気が身近なものになりました。
知れば知るほどに、自分の無力さを実感するばかり。
存命のうちには、なにもできなかったわたし。
そのこと

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センチメンタルゴールデンウィーク(1)

センチメンタルゴールデンウィーク(1)

ゴールデンウィークは待ちに待った「晴れの国おかやま24時間・100キロ歩行」に参加。

わたしと中2息子はこの大会の親子参加の部で44キロ歩行にチャレンジ。

結末からいえば、33キロでリタイア。
完歩ならずでした。

でも、この大会の目的は「息子と二人の時間を過ごす」こと。
しっかりと果たすことができました。
7時間弱ふたりでしゃべりながら歩いたこと、今までにない体験。

正直、彼とふたりでなに

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42歳は歌いながら踊りながら。

42歳は歌いながら踊りながら。

先日、誕生日を迎えた。
年末年始、誕生日、10月、年に3回自分のことを振り返ったり、こんな風にしたいきたい、ということを考えている。

今年は暮らしの中で、「歌うように踊るように」 いや、「歌って踊って」
生きていきたいと思う。

(歌も踊りもまったく得意ではないけれど)

苦手な洗い物は大音量でノリノリの音楽を聴きながらやりたいし、
いいことがあったら、とりあえず喜びのダンスを踊りたい。
ダイニ

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男の子だから泣かない

男の子だから泣かない

子どもたちと過ごす昼下がり、TVから

「男の子だから泣かない」

と聞こえてきた。

欲しいものが手に入らず、
うずくまって泣く男の子に掛けられたことば。

泣く・泣かないは性別によるものではないし、泣きたいときは泣けばよい。
そんな風に思いつつ、子どもたちを見る。

見ていた子どもたち三人、

「男の子だからっておかしくない?関係ないよな、男女」

と言っているのが続けて聞こえてきた。

我が

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有給休暇的、自主休園制度

有給休暇的、自主休園制度

会社員の素晴らしい制度のひとつ、有給休暇。

お休みですけど、給与が発生していますよ。

なんと、まぁ素晴らしい。

フリーランスとしては、自分でマネジメントすればお休みすることは可能ですが

...........給与は発生いたしません!!

当たり前ですが。

会社員時代はこの有給休暇のおかげで、平日の参観日や通院などなど平日でしか対応できないこと、子どもたちの体調不良の際にも助けられました。

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「ちゃんと」はだれのために?

「ちゃんと」はだれのために?

わたしの口癖。

「ちゃんとしよう」
「ちゃんと座ろう」
「ちゃんと食べよう」

ちゃんと、ちゃんと、ちゃんと

1日に何度言うんだろう。
毎日、日に何度も口にしている。

ちゃんと、の意味。

小さな子どもに向かって何度も言う「ちゃんと」は
言えば言うほどに自己嫌悪に。

「ちゃんと」ってなんだろう。
誰から見て、誰に見られるためにするのだろう。

鏡に向かって口にするように、
ちゃんと、に縛ら

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世界につながる小さな窓

世界につながる小さな窓

我が家の子たちの学びの元といえば
断然、マンガから。

母の趣味であるマンガからさまざまなことを
吸収している。

今のところ、子どもたちのお気に入りは以下の通り。

オハナホロホロ

コウノドリ

日日べんとう

にがくてあまい

坂道のアポロン

いつかティファニーで朝食を

生理ちゃん

ワンピース

よつばと!

普段の暮らしの中では
知らず知らずに同じような環境の仲間が
できていく。

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小さな星をまとったひと

小さな星をまとったひと

オットをひとことで説明するならば、

小さな星をまとったひとだと思う。

ずっと遠くの方で、控えめに光る星のような存在。

ギラギラしてなくて、
白くて柔らかい光を放つ。

そして、オットとの子どもたちは
皆おなじように小さな星の光をまとっている。

どの子も違った光り方をするけれど、
柔らかくてやさしい。

その光を自分で大切にしていけるように、
今は周囲がとことん大切にしてあげたい。