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太刀魚ユウキ
2020年7月31日 01:26
『魚だって考える キンギョの好奇心、ハゼの空間認知』吉田将之著 (築地書館)魚の情動に焦点を当てた広島大学の研究室での研究を、こういった研究を物凄く分かりやすく書かれている本。パラパラとページをめくるとグラフなんかも目に入るので、一瞬怯んでしまったが、いざ読み始めると、素人でも問題無く楽しく読める内容だった!グラフも専門的なものではなく、むしろ一般人がより内容を理解しやすくするために用意され
2020年5月19日 14:07
『みんなが知りたいシリーズ① 海藻の疑問50』 日本藻類学会編 (成山堂書店)「魚本とか言いながら植物じゃないか!」と言われそうな書籍のチョイスだが、海藻は日本さかな検定でも扱われるので、これも魚本に勝手に認定!海の中に生えている海藻ではなく、海藻サラダアップらしき表紙の写真がなかなかシュール。さて、この本は「みんなが知りたいシリーズ①」である。「海藻ってどんな生きもの?」という
2019年11月2日 01:07
『したたかな魚たち』松浦啓一著 (角川新書)完全にジャケ買いした本。本屋さんの新書コーナーでこちら向きに立ててあり、パラパラと中身を確認することも無くレジに持っていってしまった。幸い、衝動買いを後悔せずに済むような本だった。とはいえ、表紙が永遠にこれである限り、きっと内容がイマイチでも大きな後悔はしなかっただろう、と思うくらいこの表紙が好き(笑)この本では色々な魚の面白い生態を浅く広く
2019年5月8日 00:46
『マンボウのひみつ』 澤井悦郎著 (岩波ジュニア新書)私にとってのマンボウの思い出と言えば、かごしま水族館を訪れた際、水族館の建物の外側(チケットいらずな場所)の川だか水路だかにマンボウがいるのを見かけて驚いたことと、台湾の火鍋屋さんの具材メニューにマンボウの皮があったので珍しいと思い食べてみたことくらい。正直、他の魚に比べると、マンボウに対して強い関心を持ったことは無かった。しかし、2
2019年4月10日 01:38
『サメのおちんちんはふたつ』 仲谷一宏著 (築地書館)タイトルはアレだけど、至ってマジメなサメの本。これを読む前に私が知っていたサメに関する知識というと・人食いサメの種類は少ない・名前に「サメ」と入っているけどサメじゃないヤツが結構いる・広島では「ワニ」と呼ばれる・オスのサメにはおちんちんが2つある (←これ、前から知ってた!笑)と、この程度。それ以外のサメに関する基本的な知識
2019年3月13日 01:30
『魚はすごい』 井田齊著 (小学館新書)本屋さんで衝動買いしたこの本、当たり!魚本としての面白さはもちろん、文章そのものが、私にはとても心地よかった。「です・ます」調で書かれているその文章は、著者は人当たりの良い人なのではないかと思わせる、どこか優しい雰囲気を持っていて、サラサラと気持ち良く頭に流れ込んできた。話題の流れも良く、各章の中にいくつも小見出しがあるものの、小見出しごとに全く
2019年2月7日 01:25
『アンコウの顔はなぜデカい』 鈴木克美・文、小林安雅・写真 (山と渓谷社)この本は妹からクリスマスプレゼントに貰ったもの。何年前だったかな?まさに、いつかのメリークリスマス。表紙の色使いやタイトルのフォント、「なんでも食べちゃうゾ」というふきだし。子供向けかな?と思いきや、子供には難しい単語がたくさん出てきて、恐らく大人向け。しかし、漢字には小まめにふり仮名がふってあるので、もしかし
2019年2月3日 00:27
『魚の文化史』矢野憲一 著 (講談社学術文庫)この本との出会いは博物館だった。福岡市博物館で「釣り道楽の世界」という展示会をやっていた時に、この特別展のグッズや関連商品を売っている売店に置いてあったのだ。他にも釣りや魚に関する書籍は多数あったが、何故かこの本だけ輝いて見えたため、購入。タイトル、装丁に加え、著者が「伊勢神宮に奉職」というプロフィールから、小難しい本かなと少し身構えたが、