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へっぽこお遍路日記

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1000年以上ものあいだ脈々と受け継がれる四国八十八ヶ所の寺を歩いてまわる旅、お遍路。それは地元の方からのお接待とともにある。お遍路というだけで、歩いているのを見かけるだけでサッ… もっと読む
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#日記

お遍路のスタート地点に立つまえに、旅ははじまったようだ。

徳島県神山の山の上にあるJOくんの家に僕の車を置かせてもらえることになった。焚き火で料理を…

かもしれない。のまま僕は旅を終えることになるのだろう。

雨が当たらない屋根があって、風が吹き込まない壁があって、そして明かりがあったらそれはもう…

ふたりの僕が遍路道を歩いてる。

朝、さあこれから歩くぞ、とはじめる軽い足取りから、こんなぐらいだったらいけると思える背中…

甘ったれ遍路、山道でレスキューされる。

誰かに見送られて旅に出るときって、なんだか自分の目の前の世界がスーッと晴れていくような気…

たとえ歩こうとも、車であろうとも。そこにはそれぞれの思いを込めた世界がある。

8日目。〜17番札所井戸寺 5時半にアラームをかけて寝た。 シュトッ!!! という音でビクッ…

遍路9日目「遍路は人生のようだ。それも自分のモヤモヤを晴れさせてくれるような教科…

へっぽこお遍路と呼ぶことにしよう。僕のFacebookを見てくれている名付け親の小原さんにはいつ…

名前も聞けなかったけれど、あなたのことは絶対に忘れません。

10日目 20、21番札所をまわり終える 小屋でお世話になった朝。もうすっかり寝起きは旅のときの自分だ。サッと起きられるようになった。5時すぎの外は真っ暗ななか、電気をつけてコーヒーをあっためて、出発の準備を整える。そうして日の出まえの朝をシャンシャンと歩きはじめた。 僕が歩いているのは遍路道と呼ばれる。歩きでまわるお遍路さんがずっと歩いてきた道。江戸時代から同じだとは言えないだろうけれど、本当に山のなかを歩いていくし、ところどころにもう朽ち果てそうなお地蔵さんや道標が立

自分の道を残せなくとも、一杯の珈琲や言葉は、その余韻を誰かのなかに残せるかもしれ…

へっぽこ遍路も10日歩いた。壊れそうだと思っていた足は、なんだか分からないけれど今日一歩目…

へっぽこ遍路日記12「強く芯を持ちながら、それでも相手を受け止めることができるとい…

へっぽこ遍路日記12日目 遍路:薬王寺をまわる 歩き:〜徳島県牟岐町 昨晩から風がビュンビュ…

へっぽこ遍路日記13「へっぽこ西川、尊敬する仲間に褒められる」

お遍路13日目 めぐったお寺:ゼロ 歩いたところ:牟岐町〜宍喰町20kmほど 起きれたー。なんと…

へっぽこ遍路日記14「再びへっぽこに戻る。情けなさを重いリュックとともに背負い歩く…

出発まではよかったんですよ。ほんと。朝いつもよりゆっくりと休ませていただいて、そしてみん…

へっぽこ遍路日記15【遍路を歩きながら自ら命を絶つという選択をした人もいる。】

昨日歩けなかったぶん取り戻したくて朝暗いうちから準備をして歩きはじめる。屋根のないところ…

へっぽこ遍路日記16「いきなりやってきた占い師のおばさまに言われた一言に僕の心は揺…

たけちゃん昨日も夜まで居酒屋のお仕事をしていたのに、一緒に早起きをしてくれてサッと野菜ス…

へっぽこ遍路日記17「相手のためと言いながら、それが自己満足になってはいないか。自分の旅をしながら戒めも込めて。」

焙煎をした。益大さんという南部鉄器の職人さんが砂型でつくられた鉄の焙煎機。これも僕はアルミの軽いやつを持っていたのだけれど、どうしてもそのスタイルが今回の遍路旅に連れていく道具たちのなかで浮いていた。どうしようかなぁ、焼き物のやつにしようかと思いながらこれは出発ギリギリまで悩んでいた。 そんなときに、僕の相棒の鉄瓶【あかいりんご】を受け取りに車で2日かけていった岩手の田山さんの工房で珈琲を点てながら「焙煎機が困っているんです」という話を出したら、職人さんが「そういえば僕の仲