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へっぽこ遍路日記13「へっぽこ西川、尊敬する仲間に褒められる」

お遍路13日目
めぐったお寺:ゼロ
歩いたところ:牟岐町〜宍喰町20kmほど

起きれたー。なんとか起きれた。5時。今日はお昼には宍喰に到着したいので6時にはお家を出ることにした。なんと子どもたちも朝起き出してきてくれて、奥さんからはお弁当がわりのカレーパンを持たせていただいてまだ暗いなかを出発した。

へっぽこの僕のために笹田先生は家を出てすぐと、そのあとちょうど国道に出るあたりまで車で様子を見に来てくださった。ほんまに優しい人。ありがとうございます。しっかり歩いてまたここに帰ってきます。

なんだろうな、なんだろな。ほんとに未だに分からないのだけれど、数時間しか眠れていないのに調子がよい。足がどんどん前に出る。昨日より距離が長く歩かないといけないのに、昨日よりも元気なのだ。

何度も何度も車で通った道を今度は歩いて南下していく。全然知らないところがあったり、逆に知っている景色に出会って「ここまで来たんだなぁ」としんみりしたりしながらどんどんと歩いてく。

ちょうど海陽町に入ったあたりで、まだ朝の開店前、お好み焼き屋さんの駐車場のところで休憩をさせていただいていたら、お店の掃除をされていたおばさまから「お疲れさま。あったかいお茶いれるね。」とお接待をいただいた。

器はそのまま置いておいてくれたらいいからね、と言ってくださったお言葉に甘えて、湯呑みとお札にメッセージを書いて置いてまた歩きはじめた。うん、今日からこうしてお札を渡していこう。

調子のいい日とそうじゃない日が交互にきているような気がするんだけれど、けれどそれと体調がイマイチ僕のなかでリンクしてこない。目的地がある日とない日というわけでもない。宿泊先が決まっているかどうかもそんなに関係ない。この日はとにかく楽な感じがしたなぁ、もちろんしんどいんだけれど、それでも前に進める感じがしていたんだ。

朝、連絡をくださっていたログハウスビルダーのトシさんの現場までやってきた。ここまで来れば宍喰は目と鼻の先。今日の20kmはなんだかスーッと流れるようだったな。

トシさんがお昼をご馳走くださるというので、数件となりの仲間のレキくんのお店IBBへ。ちょうどイベントをやっていて、僕の知ってるお友だちもたくさん!なんだかへっぽこなおかげでこういうタイミングにもばっちし来ることができて、へっぽこを受け入れるのが少し上手になったようだ。

ランチを現場にテイクアウトしてきて、食べ終わってトシさんたちみなさんに珈琲を点てる。みんなお友だちなので、しばし旅を忘れるような時間。けれども僕の尊敬している仲間、ヨガのドニくんに「マサくんなんか全然顔が違うよ!すっごくいい!」って真っすぐな目で言われてとても嬉しかった。

自分ではまだ感じられるほどの変化はないけれど、こうして僕のことを見てくれている仲間からその言葉をもらえてとても嬉しかった。どうやら僕はいい旅をさせてもらっているようだ。

少し落ち着いてから、宍喰のショッピング大黒へ。
お店の前では、すでに神山から来た宮城ファミリーがお店を開かれていた。包みピザ、ぜんざい、スダチジュースにスムージー、ぜーんぶ手づくりのハートフルでオーガニックなお店。

宮城さんにご挨拶をしてからショッピングのみなさんにもご挨拶をしてフリーコーヒーがはじまった。鳴門からアミさん、りゅーくんが駆けつけてくれたり、室戸からナオコさん親子が来てくれたり、それからIBBメンバー、地元のかた、ショッピングのみなさんにもコーヒーを飲んでいただいた。いつもの感じにシックリときながらも、けれどもいつもと違う旅をしている僕がいる。だっていつもここに来るときの僕は旅から戻ってきた僕だったから。

なんだか旅をしている僕で仲間たちに会うことができるのが嬉しい。それは自分にとっていちばん自分らしい自分のようで。

夜は明日が定休日のショッピング大黒のおつかれさまも兼ねてみんなで夕食。たくさんの美味しいものと、大切な仲間たちとの夢のような時間。宮城さんご夫妻ともだいぶ前から知り合いだけれどこれだけゆっくりお話させてもらったことがなかったので、今日ここに来れたことがほんとに嬉しかった。

ゆく先々でお接待をたくさんいただいた日。ほんとにありがとうございました。


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