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Shibakawaの楽天イーグルス2016観戦記Vol.1

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楽天イーグルスの2016年戦い(オープン戦を含む)60試合をゲームレビューしていきます。
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2016年4月の記事一覧

【試合評】散発3単打に守乱続出。今季2度め零敗に~2016年4月30日●楽天イーグルス0-5オリックス

【試合評】散発3単打に守乱続出。今季2度め零敗に~2016年4月30日●楽天イーグルス0-5オリックス



見事な配球で危機脱出した安楽x川本の鷲バッテリー先発は楽天・安楽智大、オリックス・金子千尋。プロ2年目・新進の有望株が、同12年目・通算98勝投手に「胸を借りるつもり(by安楽)」で立ち向かった5回戦、ゲームの前半戦は両者1点も許さない投手戦になった。

5回終了時までスコアボードは全く動かなかった。

立ち上がり、安楽は1死2,1塁のピンチを迎えたが、4番・T-岡田を最高のかたちで併殺打に仕

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【試合評】 5月攻勢の狼煙となる主将・嶋基宏「進化」と「執念」の二塁打~2016年4月29日○楽天イーグルス4-3オリックス



5月攻勢へ弾みにしたい、価値大の逆転1点差勝利世間はゴールデンウィーク最初の週末。楽天は6位・オリックスとの3連戦を戦う。所沢、札幌と転戦し、3連敗を喫して敵地に乗り込んできたイーグルスはその初戦、エースの則本が先発。絶対に落とすことが許されないゲームになった。

というのは、この3連戦の第2戦に金子千尋、第3戦には西勇輝と、オリックスのダブルエースが登板してくることが予想されていた。今シーズ

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楽天投手陣の味方得点直後の失点(4月27日終了時)

※本稿はメルマガ、noteで試合評のマガジンを購読頂いている皆様限定の記事です。記事というか表になりますが。単体でもバラ売りしています。

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【試合評】 9回表、追い越せなかった所に敗因あり~2016年4月27日●楽天イーグルス6-7日本ハム

【試合評】 9回表、追い越せなかった所に敗因あり~2016年4月27日●楽天イーグルス6-7日本ハム



福山博之、早くも自己ワーストの3敗目やるせない水曜日の夜になった。

同点で迎えた9回裏、五番手・福山が誤算だった。メヒアに満塁弾を浴びた24日西武戦以来、中2日のマウンドだったが、今夜も決勝点を献上した。

ファイターズは1番・中島卓から始まる攻撃。先頭打者にコントロール定まらない。珍しくストレートの四球を与えると、その後の2死3塁で中田翔。本戦すでに2本のタイムリーを打っていた4番打者に、

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【試合評】 色々なことを考えさせられた3回表の同点劇~20161年4月26日●楽天イーグルス1-3日本ハム



決勝点は中盤5回のエラーが起点にゴールデンウィーク前夜に位置する敵地ファイターズ2連戦。その初戦は2時間48分の戦いになった。

4回まで楽天・塩見、日本ハム・有原、両先発投手の投手戦で進んだ4回戦は、スコア1-1の5回裏、試合が動いた。

この回、楽天はエラーから2点を失う。

1死後、9番・市川の三ゴだった。引っ掛けさせての完全に打ち取った当たり。これを三塁手ウィーラーがお手玉した。直後、

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【試合評】 勝ちきれなかった楽天。両軍43人出場、31安打が飛び交った今季パリーグ最長の4時間53分~2016年4月23日△楽天イーグルス8-8西武



意味のある総力戦か? 後に禍根を残す消耗戦なのか?前夜は8-7のルーズヴェルトゲーム。本日は延長12回を戦っての8-8引分けは4時間53分。今季パリーグ最長試合になった。

イーグルスの今季延長試合は早くも6試合目。その成績は1勝3敗2分。延長回の合計は14イニングに達し、延長回で起用された投手数ものべ14人を数えている。

両軍合計で実に43人が出場した。楽天は投手陣を使い切っている。野手

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【試合評】 勝率5割復帰は「棚からぼた餅」~2016年4月22日○楽天イーグルス8-7西武



通算12度目のルーズヴェルトゲームに正直、今夜はツキがない。

2点差を追った9回裏、1死2,1塁で5番・松井稼による左翼線二塁打で1点を返し、その後1死満塁のチャンス。打席は代打出場した川本の2打席目。増田の初球変化球だった。引っ張ったゴロ打球がサード鬼崎の正面を突く。5-4-3と転送される完全併殺コースだった。この後、鬼崎の2塁転送が右前に抜ける同点のタイムリー悪送球になる直前まで、私は今

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【試合評】新生コボスタ初の雨中戦は、リリーフ陣を救う恵みの雨に~2016年4月21日 楽天-オリックス〔降雨ノーゲーム〕



新生コボスタ初の雨中戦昨夜は4時間37分の戦いを主将の一撃で制した楽天。最下位転落阻止と連敗トンネル脱出に成功した勢いを駆り、今夜は勝率5割へ連勝。そのような展開といきたかったが、全国的な雨模様に仙台地方も飲み込まれた。

プレーボールから雨中のコボスタ。新しく生まれ変わってからの雨中ゲームは本戦が初。結局、3回裏1死、19時8分に試合中断。19時38分にノーゲームが宣告されている。

※画像

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【試合評】 緊急登板の塩見好投報われず... ドロ沼6連敗で5位後退~2016年4月19日●E2-3Bs

【試合評】 緊急登板の塩見好投報われず... ドロ沼6連敗で5位後退~2016年4月19日●E2-3Bs



まだ延長戦で消耗してるの?大変残念な結末になったが、これが楽天の現在地なのだろう。良いシーンもあったが、結局は勝ちきれないところにストレスが溜まっていく。やるせない敗戦になった。

2010年から始まった東京ドームでの楽天主催試合。今季はオリックスを迎えて44,159人の観衆の中、3時間57分を戦った。

しかし、まるでデジャヴのように、今夜も同じことの繰り返しになった。リードしながら終盤に追

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【試合評】快記録もあったエースの快投に水を差す15年目の痛恨エラー~2016年4月15日●楽天イーグルス2-3ソフトバンク



開幕4連勝&4戦連続二桁奪三振へ視界良好だったが・・・気合い満ち溢れるエースの序盤3回パーフェクト投球だった。

今シーズンの則本と言えば、史上初の開幕3連勝&3戦連続二桁奪三振を記録していたが、試合序盤は苦しみながらも、中盤以降で尻上がりに調子を上げる投球が続いていた。しかし、今夜は立ち上がりからマウンドを支配する圧倒力。素人目に見ても、速球は今季最大に伸びがあり、変化球は目を見張るほど鋭く

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【試合評】またしても課題が露呈した終盤1点差の逆転負け ~2016年4月13日●楽天イーグルス4-5ロッテ



6回終了時にリードしながらの今季初の敗戦劇杜の都にマリーンズを迎え撃った頂上決戦3連戦。その第2戦はイーグルスが6回終了時にリードしながら、終盤に逆転負けをくらった今季初の試合になった。

楽天の先発は美馬。今季の過去2試合はいずれもハイクオリティスタートで既に2勝を挙げている。この勢いを駆って、2013年5月3日の日本ハム戦から続くKスタ/コボスタ13連敗の不名誉記録に終止符を打ちたい。そん

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【試合評】 辛島航の明暗を分ける、みんな気付いていない観戦ポイントとは?~2016年4月12日●楽天イーグルス1-7ロッテ



頂上決戦の第1ラウンド、好投の二木康太の前に完敗
1位・楽天、2位・ロッテ。開幕ダッシュに成功した鳥軍団がゲーム差僅か0.5で激突する本拠地コボスタ3連戦。その初戦デーゲームは、ロッテ高卒3年目の若武者右腕の前に完敗した。スコアは1-7。二木康太はプロ初勝利・初完投勝利。

二木と言えば、3月30日敵地戦がプロ初先発。このとき、楽天打線は10本のヒットを浴びせかけ、二木は5回途中3失点で降板。

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【試合評】 ファイターズに粘り強さを見せつけた終盤7回裏の同点劇~2016年4月9日●楽天イーグルス7-9日本ハム



同じ負けにも、意味ある敗戦と価値なしの犬死がある負けにも「価値ある負け」と「価値に乏しい負け」または「全く無意味な敗戦」が存在する。

例えば、昨年よく見られた序盤先制され中盤終盤とリードを広げられ、1度も追いつくことなく先行逃げ切りを許した敗戦、投手陣が炎上するワンサイドの大敗などは、ほとんど価値がない。同じ負けなら潔く大敗したほうが切り替えやすくなるとは言うが、相手チームからしてみればそこ

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【試合評】 則本が証明した一流投手の条件。メンドーサの呪縛を解き放つウィーラー決勝弾でチームは単独1位へ~2016年4月8日○E5-3F



新生楽天、単独1位へ楽天がタフな2時間55分のゲームを粘り勝ち。同日、ゲーム差0.5で単独1位に立っていたマリーンズがライオンズに敗れたため、イーグルスが今季初の単独首位へ浮上した。

チーム成績を7勝3敗1分の貯金4。コボスタ成績を4勝2敗になった。楽天が貯金を4個以上作ったのは、最下位に沈んだ過去2年には1度もなく、初Vの2013年以来の快挙になっている。

序盤苦しんだ則本は中盤以降に調

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