【試合評】 色々なことを考えさせられた3回表の同点劇~20161年4月26日●楽天イーグルス1-3日本ハム

決勝点は中盤5回のエラーが起点に

ゴールデンウィーク前夜に位置する敵地ファイターズ2連戦。その初戦は2時間48分の戦いになった。

4回まで楽天・塩見、日本ハム・有原、両先発投手の投手戦で進んだ4回戦は、スコア1-1の5回裏、試合が動いた。

この回、楽天はエラーから2点を失う。

1死後、9番・市川の三ゴだった。引っ掛けさせての完全に打ち取った当たり。これを三塁手ウィーラーがお手玉した。直後、先発・塩見が1番・西川に右中間真中を完全に割る決勝三塁打を浴びると、1死3塁、2番・中島卓にスクイズを決められ、2点目を失った。(楽1-3日)

2点を追ったイーグルスは終盤8回、先頭の7番・島内に変えて代打・福田を起用。この代打策が的中。「青い稲妻」が苦手球種=右投手が投げる曲がる球を打ち返し、右中間二塁打でチャンスメイクした。しかし、後続が3者連続外野フライアウトに倒れ、得点は入らず。

9回は先頭・聖澤がセカンド内野安打で出塁。反撃のチャンスを伺ったが、後続の銀次が併殺打に倒れ、ウィーラーも中飛凡退でゲームセット。

チーム成績を24試合10勝12敗2分の5位としている。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと4.0、2位・ロッテと3.0、3位・日本ハムと0.5、4位・西武とゲーム差なし、6位・オリックスと1.5とした。日本ハム戦2勝2敗、先制された試合は5勝8敗、ビジター戦績は4勝5敗1分になった。

両軍のスタメン

楽天=1番・岡島(右)、2番・聖澤(中)、3番・銀次(一)、4番・ウィーラー(三)、5番・松井稼(指)、6番・茂木(遊)、7番・島内(左)、8番・後藤(二)、9番・嶋(捕)、先発・塩見(左投)

日本ハム=1番・中島卓(遊)、2番・松本(中)、3番・田中賢(二)、4番・中田(一)、5番・近藤(右)、6番・レアード(三)、7番・大谷(指)、8番・市川(捕)、9番・西川(左)、先発・有原(右投)

延長戦に入らず、ホッとしました

正直、今夜は勝敗のゆくえよりも、試合が9回で決着つくのか?つかないのか? そちらばかりを気にして観戦していた。

もちろん、9回で決着がついた上で勝利できればなお理想だったが、本戦では勝敗よりも9回に終わらせることが大事に思えた。

野球は優勝チームでも年間60回は負けるスポーツである。どう負けるか?も長いシーズンを見たとき大切になってくる。NPBよりもさらに長丁場になるMLBでは、首脳陣もそのことが分かっているので、時折、救援陣を消耗させたくないという理由で本職ではない野手が登板するケースがあるのだ。

御存じのように17日ソフトバンク戦から始まった先週1週間は6試合中、延長戦が5試合。4時間30分を越えるゲームが3試合を数え、本戦のような2時間台の試合は1度もなかった。

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