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【試合評】 9回表、追い越せなかった所に敗因あり~2016年4月27日●楽天イーグルス6-7日本ハム

福山博之、早くも自己ワーストの3敗目

やるせない水曜日の夜になった。

同点で迎えた9回裏、五番手・福山が誤算だった。メヒアに満塁弾を浴びた24日西武戦以来、中2日のマウンドだったが、今夜も決勝点を献上した。

ファイターズは1番・中島卓から始まる攻撃。先頭打者にコントロール定まらない。珍しくストレートの四球を与えると、その後の2死3塁で中田翔。本戦すでに2本のタイムリーを打っていた4番打者に、walk-off singleとなる3本目を打たれた。スコアは6-7x。今シーズン2度目のサヨナラ負けを喫している。

試合終盤での競り合いを落としてしまうほど悔しい負けはなく、イーグルスの1点差試合は3勝6敗。福山は早くも自己ワーストの3敗目を記録した。フルカウント勝負から打たれた球は、メヒア満塁弾と同じスライダー。外角狙いが高め失投になった132kmを、気持ちで左翼線いっぱいに打ち返された。

チーム成績は5位、25試合10勝13敗2分、借金は今季最多の3。ゲーム差は1位・ソフトバンクと早くも5.0に広がり、2位・ロッテと4.0、3位・日本ハムと1.5、4位・西武とゲーム差なし、6位・オリックスと1.5としている。

両軍のスタメン

楽天=1番・岡島(右)、2番・福田(中)、3番・銀次(一)、4番・ウィーラー(三)、5番・松井稼(指)、6番・茂木(遊)、7番・牧田(左)、8番・後藤(二)、9番・嶋(右)、先発・美馬(右投)

日本ハム=1番・中島卓(遊)、2番・田中賢(二)、3番・近藤(右)、4番・中田(一)、5番・大谷(指)、6番・谷口(中)、7番・レアード(三)、8番・大野(捕)、9番・西川(左)、先発・吉川(左投)

わずか3球で好機演出、9球目に先制点を取った楽天

日本ハム5回戦は、イーグルスの電光石火の初回先制劇で始まった。

相手先発・吉川に対し、1番・岡島、3番・銀次がヒット。わずか3球で1死3,1塁のチャンスを構築すると、4番・ウィーラーが9球目をセンターへ打ち返すタイムリー。楽天が3試合ぶりの先制点を挙げた。(楽1-0日)

リズムの良い攻撃で幸先良い出足になったが、直後、先頭打者安打を許した1回裏、先発・美馬が2死3,2塁から大谷翔平に左翼、逆方向へ今季3号となる3ランを被弾する。(楽1-3日)

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