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地球と人に優しいホメオパシー

SDGsという言葉をあちこちで聞くようになりましたね。
そのおかげで、フェアトレードとかと、エシカルとか、持続可能という言葉が一般的になってきました。
30年以上前から環境やエシカルな活動をしていた私としては、「今更?」とか「お金が動いてるな」なんてつい思ってしまうこともありますが、この持続可能な目標ができたことで、学校の授業や入試などでも取り上げられたり、皆さんの意識が変わっていることに違いはないし、とても良いことだと思っています。

環境や地球にいいことをしているという企業の人が円グラフのように放射状に色がいくつも別れたピンバッチをつけているのをよく目にするのですが、幾つの項目をクリアしているかによって、色の数が違うことを先日知りました。

さて、そんな観点で今日はホメオパシーを見ていきたいと思います。
ホメオパシーに関連する企業は幾つの色がもらえるのでしょうか?

ホメオパシーは未来の医療!

「古くて新しい未来の医療」というのが私のホメオパシーに対する印象と期待です。
何度も何度も、いろいろな国で反対運動が起こったり、法的に規制がかかったり、急にホメオパスがたくさん亡くなったりと、いろいろなことが歴史上で起きていますが、どういうわけだかいつも復活し、この200年以上の間、途絶えることがなかった医療が他にあるでしょうか?

「どういうわけだか」と書きましたが、そのわけはたった一つだと思います。
「使いたい人が絶えないから」なのではないでしょうか?
その主な理由として以下の3点がパッと思いつきます。

  1. 効果がある

  2. 工場など機械がなくても人の力でレメディが作れる(どこでもできる)

  3. 生産コスト、購入コストが安い

2と3においては大いにSDGsと関係していると思います。
ひとつずつ詳しく見てみましょう!

ホメオパシーレメディを作るワークショップをやるところ。机の上で人の手で作ることができます。

SDGs的な視点から見たホメオパシー

SDGsって一体どんなことを言うのでしょうか?
外務省のホームページによると以下のように書いてあります。

持続可能な開発目標SDGsエス・ディー・ジーズとは
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

この17のゴールの中でホメオパシーが担えそうな項目は多岐に渡ります。
独断と偏見でピックアップしてみました。

3、すべての人に健康と福祉を
先進国では皇室・王室、富裕層でホメオパシーが使われることが多いようですが、発展途上国では一般市民が多くホメオパシーを利用しています。
高額な薬に比べて安価なホメオパシーのレメディは、西洋医学を受けられない多くの人の健康を維持したり、命を救うのに役立っています。

6、安全な水とトイレを世界中に
水の汚染はマイクロプラスチックや農薬にとどまらず、実は西洋医学の薬も大きく影響を及ぼしています。
それは、薬の生産過程で工場から排出される水はもちろん、摂取した薬剤が私たち人間や家畜から排泄される汚物にもたくさん含まれているからです。
例えば、汚染医薬品で魚や貝がどうなるかを調べている研究などもあります。
環境工学では汚染の原因となる原因医薬品の同定や下水処理効率の改善が、製薬では生態系の影響のない製造が、そして、医療・畜産では、適正なレベルでの薬品使用による排出の軽減などが求められています。

薬を直接トイレに流すのと、人が摂取したものが下水に流れていくのを描いた風刺画
引用:https://www.env.go.jp/chemi/end/extend2016/seminar2016/差し替えmat05.pdf

「え?なんで家畜?」と思った方もいるかもしれませんので説明しておきます。
私たちが食べたり飲んだりするお肉、卵、乳製品を供給してくれる動物たちは、自然の生活から程遠く、狭いところに閉じ込められ病気になりやすい環境にいるため、病気の予防として抗生物質が使われたり、卵や子供産むためにホルモン剤を使ったりと様々な薬が使われています。
ちなみに、世界のオーガニックファームでは、そういった薬が使えないため、畜産ではホメオパシーを利用し病気の予防や治療に取り組んでいたり、農薬の代わりにレメディを使ったりしているところも多くあります。

英国チャールズ国王は自身のオーガニックファームで動物にホメオパシーを利用しています。
引用:https://www.dailymail.co.uk/news/article-3587406/Prince-Charles-uses-homeopathy-animals-organic-farms-reduce-reliance-antibiotics.html

8、働きがいも経済成長も
ホメオパシーを使う人口が増えたら、ホメオパシーのレメディの作り手もホメオパスも、もっともと必要になるはずです。
ホメオパシー病院やクリニックが増えれば、病院や薬局のスタッフをはじめ、ホメオパシーに関わって働き、生活する人が増えます。
かつて、20世紀初頭のアメリカがそうであったように。

セルフケアでホメオパシーを利用すれば医療費削減にもなるかもしれません。
その分のお金を素晴らしい経済発展を担うであろう研究や開発、投資に利用することができます。
ホメオパシーにかかる病気の患者さんたちは、大病になる前に健康に戻れたり、命の尊厳を守られたりするでしょう。
また、心も体もケアできることから仕事を休むことが減り、さらにはパフォーマンスが上がり、企業の業績の上昇につながるかもしれません!
実際に海外では、社員や家族の健康維持のために福利厚生でホメオパシーを取り入れている会社もあります。

経済成長という視点では、レポートによるとホメオパシー製品の市場規模は、2023年から2028年の間に10.82%のCAGRで80億ドル 増加すると予測されてい流程です。
そのスタートを先に切っているのがまさに、インドや南米など先進国以外の国なのが面白いところです。

9、産業と技術革新の基盤を作ろう
実際にインドなどではホメオパシーの研究がとても盛んです。
アメリカとインドが組んでホメオパシーを使った癌の治療研究も行われています。
同時に海外のホメオパシー薬局もレメディの粒だけでなく、軟膏、目薬、リップクリームなどいろいろな製品作りに取り組んでいます。

人や動物だけではありません。
南米では農業にホメオパシーを使った技術革新が進んでいます。
昨年私が参加したホメオパシー研究所(Homeopathy  Research Institute)のコンファレンスでは、癌治療やコロナ治療など病気の治療に関する研究だけでなく、イチゴ農家や牡蠣の養殖、稲の生育にホメオパシーのレメディを使った研究の報告がありました。どれも農薬を使わず、栄養価の高い丈夫な作物ができ、収穫量・生産性も上がったとのことでした。

ヴァイタルフォースのあるものであれば、どんな生き物にも使えるホメオパシーは、地中や水中の微生物にも作用します。
産業・技術革新の基盤作りにはもってこいではないでしょうか?

2023年6月にロンドンで行われたHRIのコンファレンスで世界のホメオパシーを使った農業の世界を繋ぐ研究グループについての発表のワンシーン

10、人や国の不平等をなくそう
保険制度のある日本ではあまり気にしていないかもしれませんが、海外の自己負担でしか医療を受けられない国では、薬はとても高価なもので、病院に行けなかったり、治療を受けられない人も多くいます。

水の話でも少し触れましたが、薬ができるまでの間に起こる環境汚染や費用は想像がつかないくらい大きなものです。
薬が出来上がるまでの研究・製薬に費やされるエネルギーやお金、動物や人体での実験、販売のための広告といった費用も莫大なもので、環境、命、お金と言ったたくさんのものが犠牲になっています。
制作費も販売価格も抑えられ、少量でたくさん作れるレメディが普及することで、平等に医療が受けられたり、健康維持のシステムとしてのホメオパシー が役立つのではないでしょうか?
インドではスラムのクリニックや、無医村の田舎に診療に行く先生の活動とホメオパシーのなせる技を数多く見てきました。
まさに医療の平等を体験した時間でした。

もちろん、ホメオパシーは万能ではないですし、検査などはできないため、お互いに良いところどりをしながら、協力しあって医療が進められるチーム医療や統合医療が理想的です。インドではそれがうまく行われていたように思えました。

インドのベンガルトラの住むジャングルの近くの村で、
テントのような即席の診察室の順番待ちをする人々

11、住み続けられるまちづくりを
ホメオパシーのレメディは薄めて作るため、大量の材料を必要とせず、少量の原料でたくさんのレメディを作ることができます。
そのため、森林やジャングルを切り崩し、大規模農業であるプランテーションしたり、密漁したりする必要がありません。
必ずしも一物全体として全ての部分をレメディに必要なわけではなく、動物の毛や母乳などからも作ることができるので、たとえ生き物のレメディを作るのであったとしても、命を失う必要もありません。
これらは、住環境を守ることにつながります。
また、ホメオパシーが地域医療として位置づけられれば、コミュニティーとしてお互い助け合うこともでき、住みやすい環境作りに役立つのではないかと思っています。

12、つくる責任、つかう責任
製薬会社がどんな薬をどんな風に作るかをこれからは考えていかなくてはいけない時代です。
また、今後企業が「売れる!」と思って商品を作り販売していくことは、私たちがどんな方法で作られた薬やどんな風に行われている医療を選ぶかにかかっています!
ホメオパシーは昔ながらの製法で大掛かりではなく、製造工程がシンプルなため、機械を使わず人力でも作れるためエネルギー消費も少なく済みます。
医者がくれるから使う薬、医者が進めるから受ける検査や治療として自分の健康の責任を他者に担わせるのではなく、自分たちがそのもののバックグラウンドや良い点・悪い点を知り、責任を持って選べるようになると理想的ですね。

13、気候変動に具体的な対策を
大きな機械や工場を動かす必要がなく、無駄なエネルギーを使わずに、Co2を排出することなく、レメディは机の上で作ることができます。
また、コンサルテーションも放射線や磁気や電気などを使わずに机の上だけでできます。
先にも述べたように原料の栽培も調達もほとんど地球に負荷がないと言えるでしょう。

14、海の豊かさを守ろう
下水、川、地面を汚すことは一切ないので、水を汚しません。(6参照)
レメディの原料や製造に使うものは全て土に還るものですし、紙とペン、紙の本が最低限あれば健康相談も可能です。

15、陸の豊かさも守ろう
11や13と重なる部分が多いと思いますが、原料の栽培で農薬を使って生き物に害があるというようなことは全くありませんし、土地を汚染することも全くありません。

6、平和と公正をすべての人に
公平な医療という意味では、10とつながることになりそうです。
さらに言えば、ホメオパシーをしていると全てと調和するようになります。
違いを受け入れられたり、上手に自分の意見を言えたりするようになります。
さらには、ジェラシーや競争欲が薄れ、縄張り争いなどをする気も起こらなくなるため、喧嘩や戦争が起こらなくなり、循環型の平和な社会が訪れることがイメージできます。
また、妊婦さん、赤ちゃんからお年寄りまで全世代の全ての方に安心して使っていただけるのも魅力です。

17、パートナーシップで目標を達成しよう
国際協力とホメオパシー というキーワードで一番に思いつくのがキューバです。
キューバは資源のない小さな国のため、医療先進国と言われ、多くの「使える医師」を世界に送っています。
その理由の一つが、ホメオパシーの利用を含む自然療法の利用です。
災害があったとき物資が届くまでの間にできること、それがホメオパシーであり自然療法。
2007年にキューバで起こったハリケーン後の感染症を防ぐため、みんなでシャカシャカとウイルスを稀釈振盪しレメディを作り感染症予防ができたという報告もあります。
心のトラウマにも、身体的な症状にもアプローチできるホメオパシーは、医療支援としては欠かせないアイテムだと思います。

まとめ

色々書いてきましたが、それでは箇条書きでまとめてみましょう。

  • 自然の物から作られる

  • 少量の原料でたくさんのレメディが作れる

  • 動物実験をしない

  • 毒を排出しない

  • 永久的に使えるので廃棄しなくてよい

  • 環境に負荷がない

  • 公害が起きない

  • 海、川、湿地などの水を汚さない

  • 副作用も無く無害

  • 副産物や廃棄物が出ない無駄のない製造工程

  • 最小限のエネルギー消費で生産可能

  • どんな収入の人でも使えてリーズナブル

  • 小さな砂糖を舐めるだけで、簡単に摂取できる

  • 心身両方の健康を対象としたそれぞれに必要なものを使う個別な医療

  • 周りと調和できるようになるため争いがなくなる

  • 他の療法と統合することができ、西洋医学とも併用可能

  • 医療費削減1:レメディが安いので医療費の削減につながる

  • 医療費削減2:短期間のケアで済む可能性(動けない期間が短くなることでリハビリ日数削減にも役立つ)

  • 急性、慢性の症状とも利用が可能で症状発症の原因を探り解決させることで永久的な治癒を目指すため、メンテナンスのために一生医療や薬と付き合うということをしなくて済む可能性

  • 中毒・依存性がない

  • 家庭のくすり箱(常備薬・救急箱)として利用可能

  • 赤ちゃんからお年寄りまで、妊婦さんであっても安全に利用可能

  • 人間だけでなく、ペット、動物、植物、命あるものにはどんなものでも利用可能

ホメオパシーを使うことで、環境も自分も癒されるのです。
自分を汚すことは環境を汚すことでもあり、
自分を健康にすることは地球を健康にすること
なのです。

これらの古くて新しい素晴らしい療法だということをわかっていただけたでしょうか?
未来の地球のためにも、ぜひあなたもホメオパシーを使い始めてみませんか?


ホメオパシーの連載は、毎月第3火曜日に更新予定です。
次回もお楽しみに!
Madoka Fujita SDSHom

追伸:第1火曜日はナチュラルライフのエッセイを書いていますので、こちらも合わせてお読みください。

参考:

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

https://www.env.go.jp/chemi/end/extend2016/seminar2016/差し替えmat05.pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/imj/13/2/13_69/_pdf/-char/ja

https://journals.sagepub.com/doi/epub/10.1177/2156587214525402