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大人になってからの思い出

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私の書いた記事の中で、主に大学生以降の体験談をまとめたものです。ツーリングに関するもの、勉強が主題のものは別にしています。
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2023年9月の記事一覧

図形数の思い出

図形数の思い出

「図形数」と呼ばれる自然数を知っているだろうか?物を平面図形や空間図形の頂点や辺・面上に沿って並べることを繰り返して得られる数のことだ。
例えば四角数は、
1、4、9、16、25、……のように、正方形になるように物を並べた時に出てくる数だ。
同様に三角数は、
1、3、6、10、15、……のように、正三角形になるように物を並べた時に出てくる数だ。

正三角形と正方形の場合は問題にならないが、正六角形

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私と自転車

私と自転車

私は子どもの頃、よく自転車に乗っていた。住んでいたのが田舎だったこともあり、友達の家も遠い。流石に北海道レベルではないが、同じ地区内で一番遠い友達の家ですら直線距離で1km以上離れていた。実際の道は直線では繋っていないので、道のりは概ね1.5kmといったところだろうか。小学生の足ではとてもじゃないが時間が掛かるので、自然と自転車をよく使っていた。

大学に入っても私は自転車を使っていた。不便な場所

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窓から帰宅した話

窓から帰宅した話

これはもう3年以上前になるだろうか、今とは違う職場で働いていた頃の話だ。
その日、私はいつものように地下鉄を使って家の最寄り駅まで移動し、そこから自転車で家へ帰ろうとしていた。確か夏の終わりか秋に入った頃で、自転車置き場に着いた私は額の汗をハンカチで拭っていた。乗っていたのはロードバイク。籠は当然無いので、買い物には不向きだ。だから私は直接家へと向かった。

家へ着き、ポケットの中にあるはずの鍵を

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好きな人と嫌いなタバコ

これは私が大学2年生の頃の話。私は学科の後輩の一人をいたく気に入っていた。その男の後輩も私を慕っており、それでご飯をおごったり勉強の面倒をみたりと可愛がっていたのだ。
とある講義と講義の間の休み時間。私は彼を見掛ける。彼はタバコを吸っていた。

私は頭が真っ白になる。私はタバコが嫌いだった。家族では父だけがタバコを吸っており、父がタバコを吸うと、母はいつも怒っていた。臭いし、子どもにも悪影響だから

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ストーカーだと勘違いされた話

ストーカーだと勘違いされた話

これは2年程前、会社帰りのことだった。
私は帰宅の為、市街地にある最寄りのバス停まで歩きつつ、スマホで調べ物をしていた。確か人体の骨格や、筋肉の付き方についてだったと思う。すると、前を小柄な女性が歩いている。大人2人程が通れる幅の歩道の中央を闊歩している。これでは抜かせない。
仕方なしに、少し距離を取りつつも、バスの時間もあるので女性の歩調ギリギリのペースで歩く。もう少し先へ行けば歩道が広くなるの

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地下は天敵

地下は天敵

これは私が地元を離れて数年が経った頃。帰省する前に、お土産を見繕いに市街地を訪れた時のこと。
市街地は便利なもので、お土産屋が集まっている場所が駅の地下にあった。そこを私は何度か訪れたことがあるので、駅に着いた私は記憶を頼りにその場所へ向かう。

30分が経つ。しかし目的地は見付からない。地図を見ればいいと思うだろうが、私はその場所の名前を知らなかった。名前を知らないその場所を調べる術は無かったの

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相対音感

大学2年生の頃、バンドを始めた友達の練習に付き合ったことがある。付き合うと言っても、私はギターを音楽の授業で習った程度で、楽器の方は手伝えない。だから手伝うのは専ら歌う方だった。彼の練習する曲で、他のパートが歌う部分を代わりに歌って、彼のギターと歌の練習に付き合うのだ。

練習場所は大学の構内。夜の9時を過ぎると、学食もやっていないので、多少賑やかにしても苦情を言う人など居ない。そこは、屋根があっ

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解析(物理)

解析(物理)

これは私が大学3年生ぐらいの頃のこと。ガラケーやスマホでプレイできる、とあるゲームにハマっていた。当時、そのゲームは毎月新しいジョブやイベントが追加されていて、極力課金はしたくなかった私は別方面からアプローチすることにした。
そう、ダメージ計算式だ。

どのようにダメージが計算されるか分かれば、より効率的なプレイができるに違いない!そう信じ、ダメージ計算式を割り出す方法を考える。
そうして、とりあ

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若気の至り

それは私が地元を離れ1年が経とうとしていた頃のこと。知り合いが居ない土地、人間関係が上手く行かず、もう人生を終えてもいいやと投げやりになり、原付を走らせた。
この土地に来てから約1年。遠くに出掛けたことなんてほぼ無かった。思うがままに隣の県へ足を運ぶ。そして橋の下で夜を明かした翌日。何だか大学の頃に中の良かったメンバーに会いたくなった。そうして針路を大まかに変える。
その道中で訪れることになったの

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運動音痴というより非力 大学1年

ふと、大学生の頃の出来事を思い出した。

音楽専攻の同い年の女性と腕相撲することになった。私は右利き、女性は左利き。どちらの腕でするにしてもどちらかが不利になるが、結局は右腕ですることになった。

結果、私は負けた。

ーーー小学生の頃には、既に運動が苦手だった。ドッジボールで4つ下の弟の投げるボールより、私の投げるボールの方が遅い。運動で比べられるのが嫌で、自然と勉強に興味を持ち、益々運動は避け

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