Dr.L
大腸癌の概要、診断、治療に関してまとめた記事 内容が専門的なので医療従事者向けです
胃癌に関する知識をまとめています。 内容が専門的すぎるので医療従事者向けです。
合格した学校はそこそこ有名な私立の進学校であり、やや学費は高かったが、親は何も言わず通わせてくれた。いまこうして医師になれたのは、その学校に通って恵まれた環境で…
私はいま医者として、都内の病院で働いている。 その病院では外科に所属し、手術や外来などで忙しい日々に追われている。 人の命を救う医者になるという幼い頃からの夢を叶…
最近、コロナによって入院したり死亡したりする人のニュースをあまり聞かなくなりました。ワクチン接種が進み、このままパンデミックは少しずつ収束に向かい、最終的にはイ…
先日、塩野義製薬が開発した、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬「ゾコーバ」(エンシトレルビルフマル酸塩)が厚生労働省により緊急承認されました。 これに…
■疾患情報 大腸癌とは、大腸(盲腸、結腸、直腸)に発生する悪性腫瘍である。日本において、大腸癌の罹患数・死亡数はともに増加しており、2020年の罹患率は、男性は肺癌…
・遺伝子検査 Lynch症候群は、若年発症、多発性、右側結腸に好発、低分化腺癌の頻度が高い、腫瘍内リンパ球浸潤がみられる。高頻度にマイクロサテライト不安定性(MSI-hig…
最近、「光免疫療法」という、光を当てることで癌(がん)を治すことができる治療法がTV等で紹介されているようです。画期的な最新の治療法のように思われますが、いったい…
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CEA, CA19-9は病勢評価に頻用される、診断には適していない 約20%の症例でHER2遺伝子過剰発現が認められ、トラツズマブ適応のために免疫染色とISH法を用いたHER2検査が行わ…
■概要(疫学・病態) 胃癌は依然として罹患率の高い癌である。東アジアで世界の胃癌の60%が診断されている。男女比は2:1程度。 粘膜内、または粘膜下層にとどまるもの…
はじめまして、Dr.Lです。 都内で外科医として働いています。 昨今、非常に多くの情報があふれかえっており、情報過多社会となっています。それに伴って、「医療」や「健…
2022年11月29日 20:27
合格した学校はそこそこ有名な私立の進学校であり、やや学費は高かったが、親は何も言わず通わせてくれた。いまこうして医師になれたのは、その学校に通って恵まれた環境で勉強に集中できたからであり、親には大変感謝している。入学式で、私は講堂の壇上に立って、入学者代表の挨拶をしていた。どうやら入学試験の成績がよかったらしい。やや大きく採寸された、真新しい制服に包まれて、声変わりしていない甲高い声で畏まっ
2022年11月29日 02:19
私はいま医者として、都内の病院で働いている。その病院では外科に所属し、手術や外来などで忙しい日々に追われている。人の命を救う医者になるという幼い頃からの夢を叶えて働いているのだから、幸せな人生といえるのだろう。この記事では、これまでの人生を振り返る意味でも、医者になるまでのこれまでの日々を思い起こして書き記そうと思う。医者を目指す読者の参考になれば、もしくは電車に揺られながらこの記事を読ん
2022年11月28日 22:08
最近、コロナによって入院したり死亡したりする人のニュースをあまり聞かなくなりました。ワクチン接種が進み、このままパンデミックは少しずつ収束に向かい、最終的にはインフルエンザのような感染症になるのでしょうか。今回は新型コロナウイルスの重症化率と致死率の変化を見てみましょう。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、その流行の波ごとに、主なウイルス株が次第に入れ替わってきました。アルファ株か
2022年11月23日 22:57
先日、塩野義製薬が開発した、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬「ゾコーバ」(エンシトレルビルフマル酸塩)が厚生労働省により緊急承認されました。これにより、日本の企業による、初の国産のコロナ治療薬の誕生したことになります。さて、このゾコーバという薬はどのようなものなのでしょうか。◆効果・用法・仕組みゾコーバは、新型コロナウイルス感染症に対して使用する経口薬(飲み薬)です
2022年11月22日 21:30
■疾患情報大腸癌とは、大腸(盲腸、結腸、直腸)に発生する悪性腫瘍である。日本において、大腸癌の罹患数・死亡数はともに増加しており、2020年の罹患率は、男性は肺癌に次いでワースト2位、女性は乳癌に次いでワースト2位になると予想されている。50歳過ぎから年齢とともに罹患率が高まる。大腸癌の90%以上は腺癌である。大腸癌の発生部位としては、「結腸」と「直腸」の比がおおむね2:1となっている。S
2022年11月22日 21:18
・遺伝子検査Lynch症候群は、若年発症、多発性、右側結腸に好発、低分化腺癌の頻度が高い、腫瘍内リンパ球浸潤がみられる。高頻度にマイクロサテライト不安定性(MSI-high)を認めることが多く、MSI検査もしくはMMRタンパクの免疫染色検査が行われる。EGFRの下流シグナル経路にRAS遺伝子(KRAS、NRAS)が存在する。exon2/3/4のいずれかの遺伝子変異がある場合は抗EGFR抗体の
2022年11月22日 16:53
最近、「光免疫療法」という、光を当てることで癌(がん)を治すことができる治療法がTV等で紹介されているようです。画期的な最新の治療法のように思われますが、いったいどのようなものなのでしょうか。癌の標準治療現在、癌(がん)といわれる悪性腫瘍に対して、一般的には手術、放射線療法、化学療法という3つの治療法が主に実施されます。これに加えて、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬といった新しい治療
2022年11月22日 10:20
2022年11月22日 10:18
CEA, CA19-9は病勢評価に頻用される、診断には適していない約20%の症例でHER2遺伝子過剰発現が認められ、トラツズマブ適応のために免疫染色とISH法を用いたHER2検査が行われる。■術前化学療法欧米では周術期(術前+術後)に化学療法を行うのが標準治療となっている本邦では周術期化学療法の優越性は示されていないMAGIC試験:エピルビシン+シスプラチン+5-FU(ECF療法)
2022年11月22日 10:15
■概要(疫学・病態) 胃癌は依然として罹患率の高い癌である。東アジアで世界の胃癌の60%が診断されている。男女比は2:1程度。粘膜内、または粘膜下層にとどまるものを早期胃癌と定義する。治療は外科的切除が主体であり、進行度などによって内視鏡的切除、腹腔鏡下手術、開腹手術などが行われる。粘膜下層まで浸潤すれば10%以上の確率で所属リンパ節に転移するので、リンパ節郭清が必要。リンパ行性、血行性、
2022年11月21日 22:21
はじめまして、Dr.Lです。都内で外科医として働いています。昨今、非常に多くの情報があふれかえっており、情報過多社会となっています。それに伴って、「医療」や「健康」に関する情報も同様にあふれかえっておりますが、重大な問題は、根拠(エビデンス)のない誤った情報もまた非常に多く存在しているということです。私の医師としての知識と経験をもとに、世の中にあふれる情報を精査して、根拠に基づいた正しい