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【トルコ旅行記🇹🇷】東西文明の十字路イスタンブール 【歴史散策、グルメ、観光、街猫】

ガラタ橋のふもとで釣りをする地元民

メルハバ! (トルコ語:こんにちは)
2024年8月のイスタンブール旅行記です!

イスタンブールと聞いて何をイメージしますか?
飛んでイスタンブール?
最近だとパリオリンピックで射撃で銀メダルを獲得したユスフ・ディケッチ選手(通称:無課金おじさん)。日本でもイケおじで話題になってましたね。

か、かっこいい。

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トルコは遠いです。半分ヨーロッパですから。

イスタンブールはこの辺

日本から直行便は出ていますが、夏季ハイシーズンは片道1人最低15万から。節約のため今回はタイ航空を利用しました。フライト時間は6+10時間の合計16時間、スワンナプーム空港で7時間のトランジットがあり、丸一日がかりの移動でした。

実際のスケジュール

イスタンブールに着いたのは現地時間の朝5時。時差も6時間あって体力メーターはエンプティーランプ点灯。それでも気合いでまずはホテルにチェックイン。荷物を預けて街に繰り出します。

まずは地理的、歴史的なお話を。
自分の勉強も兼ねてまとめます。
飛ばしたい方は、目次から「旅行本編」にスキップしてくださいね。


イスタンブールの地理と歴史

カタカナの羅列で頭が痛くならないように道中で見かけた猫しゃん😺の写真を投入(猫ハラスメント)。ちなみにイスタンブールは猫天国。理由はあとで説明します!

猫になら見下ろされてもイイッ!
どの野良猫も毛並みが綺麗

イスタンブールはアジアとヨーロッパの2つの大陸にまたがっています。

その2つの大陸を分断しているのがボスポラス海峡。トルコ最大の都市であるイスタンブールはボスポラス海峡を挟み両側にあります。それ故にアジアとヨーロッパを結ぶ都市と表現されます。

東西文明の十字路」と呼ばれたイスタンブールは 過去と現在の融合する不思議な都市です。

世界遺産に指定されているイスタンブール歴史地域は、ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国と首都東ローマ帝国時代にコンスタンティノープルとして栄えました。現在のイスタンブール旧市街にあたり、観光スポットが多く集まる人気のエリア。

その歴史は古く、紀元前7世紀頃にギリシャ人によってイスタンブール歴史地域の原型となる町が造られました。その後もローマ帝国時代やオスマン帝国時代に様々な建築物が建てられ、現在に至ります。

旧市街に残る歴史的な建物の数々は保存状態がとても良く、様々な文化が溶け合う世界遺産の町イスタンブールは、何度でも訪れたくなる素敵な町です。

アヤソフィア(ハギアソフィア)

その中でも私クレヨンが一番楽しみにしていたスポットはアヤソフィア(別名:ハギアソフィア)。とにかくまずは写真を見てください。

ドーン

このモスクは当然世界遺産。大聖堂内部の繊細な装飾は息をのむほどの美しさ。しかし、歴史に翻弄された可哀想な一面もあります。イスタンブールの壮大な歴史を物語る生き字引の象徴のような建物なのです。

時は遡り東ローマ帝国時代、コンスタンティヌスの息子により350年に建築に着手された元々は大聖堂だったのです。その後15世紀にいたるまでラテン教会やカトリックの霊廟としても使われていました。当時は大聖堂、現代はモスク…なぜか。

歴史が変わったのは1453年。ここにやってくるのが、そう、あのオスマン帝国。オスマン帝国に支配される過程で取り壊された建築物も多い中、あまりにも美しいこの教会は取り壊すことも躊躇われ、イスラム教としてモスクに改造されてしまったのです。

聖堂内にあったキリストのモザイク画等は漆喰で覆い被され、第一次大戦でオスマン帝国が滅びトルコとなりこのモスクが博物館となるまでずっと漆喰の下で隠されていました。

20世紀になり修復作業進められる中で発見されたこのモザイク画。下半分のモザイクは完全に剥がされてしまっていますが、元々は聖堂だったことを物語っており、イスラム教とキリスト教の間の激動の歴史に揺るがされた壮大な物語が詰まっています。

アヤソフィア:外装は内装に反して少し地味

しかし今なお、アヤソフィアは歴史に翻弄されています。なんと2020年のコロナ真っ只中にトルコの現政権が博物館からまたモスクに変えてしまい観光客は立ち入りできなくなりました。そして2024年に入り、2階部分を博物館として有料化(30€くらい)して再公開されました。

流れをまとめるとキリスト教の大聖堂として建築、オスマン帝国の支配とともにモスク化(イスラム教)される。博物館としてしばらく保存されるも2020年に再度モスク化、2024年に一部博物館化され一般公開が再開。歴史と政治に翻弄された可哀想な側面を持っているのです。

トルコの猫は9割寝てる

旅行本編

①グルメ(朝食、ケバブ、サバサンド)

さて丸一日がかりの移動を経て、なんとかホテルまで到着した我々。膝も腰もバキバキ、年齢には抗えません。

着いて早々まずは腹ごしらえ。
ホテル近くで美味しそうな朝食を検索します。

実はトルコ料理はフランス料理、中国料理とならび世界三大料理に数えられています。私たち日本人がイメージするトルコ料理といえば「ケバブ」や「トルコアイス」あたりでしょう。中華料理やフランス料理と比べるとちょっと地味な印象です。

「世界三大料理」どのように定義されたのかは、実のところはっきり分かっていません。一般的に「はるか昔にヨーロッパの歴史家、料理研究家らが決めた」とされ、現代の味覚や価値観とは違いがあると考えられています。共通点は、いずれも“宮廷料理”として発展してきた歴史があるということです。

満面の笑み

トルコ1食目は少し奮発して伝統的な朝ごはんを頂きます🙏2人合わせて600トルコリラ(約2500円)。トルコは近年インフレが激しく、観光地の物価は東京よりも高いです。数ヶ月単位で値段が大きく変わります。つまり数年前のガイドブックやWEB記事などは全く当てになりません

またトルコ人は一日2食の人が多く、朝食は一日の中で一番大切にしているとのこと。そんなトルコの朝ごはんはメニューが豊富。チーズ一つとっても、何種類もテーブルに並べます。定番メニューは、パン、チーズ、オリーブ、トマトやキュウリ、ジャム、卵料理など。

チャイ(紅茶)片手に朝食を食べます。

朝からこの量

ここは滞在中お気に入りで2.3回通ったカフェ。
2人分ですがとんでもない量のパンが出て来ます。

ダンディーなおじさま店員が、食べきってもないのに「追加でパンいるか?」と聞いてきます。「十分だよ」って言っても追加されました(笑)。ちなみにパンはどれだけ食べても無料(?)みたいでした。

トルコはパンは世界一の消費量ともいわれるほど好まれています。2000年には“世界で最もパンを食べる国”としてギネス記録を樹立しています。

朝はこんな感じで、お店の玄関に配達パンがぶら下がってます。

あとトルコ人は、とにかくおしゃべり好き。友人や家族とシェアしながら、ゆっくりと流れる時間を楽しみます。のんびり朝ごはんを食べながら、おしゃべりをする、これがトルコ式の朝食です。

あとは忘れてはいけないケバブ。イスラム教なので豚肉はNG。こちらは羊のお肉で、香辛料香る濃いめの味付けで美味しかった😋

ケバブとは、トルコ料理の一種で肉や魚、野菜などを焼いた料理のことを指します。肉に調味料やスパイスで下味をつけて香ばしく焼き上げた、ジューシーでスパイシーな味わいが魅力です。ケバブの由来は諸説ありますが、遊牧民族や兵士が肉を剣に刺し、火で炙って食べていたことが始まりと言われています。

猫と"相席"なんてことも。

またイスタンブールのB級グルメとして「サバサンド」もよく知られています。

サバサンドの中身は、バゲットに焼きたてのサバ・レタス・生のたまねぎを挟んだだけのいたってシンプルなグルメ。

サバをパンで挟む?そのまま食べさせてくれ〜と思ってましたが、実はこのサバサンド。トルコで食べた料理で一番美味しかった。

サバサンドの名店

サバサンドは店によって当たり外れが大きいと聞き、一番の有名店「Sokak Lezzeti」に突撃!しかし店が見当たらない。Google mapで確認すると数日前に近くに移転したとの情報が。

その情報を頼りに探すも見当たらない…するとどこからともなく食欲がそそられるジャンキーな香りが。鼻を聞かせながら匂いの元を辿るとありました!いや犬かい!

こちらが念願のサバサンド!
1個200トルコリラ(約900円)。まあまあ高い。これで美味しくなかったら泣いてボスポラス海峡に飛び込んじゃう。

一口かじってみる。
ん!?美味しい!!

サバはふっくらとしていて、フレッシュな野菜とスパイスと合わさると絶妙。またトルティーヤの表面も味付けされて、最後に軽く焼かれていました。油のギトギト感は一切なく、軽くぺろりと完食!

狛犬みたいに店の玄関に2匹🐈

②ブルーモスク

観光客にブルーモスクの名で知られているSULTANAHMET CAMİİ(スルタンアフメト・モスク)は、名前の通りオスマン帝国第14代皇帝「スルタン」アフメット1世が、有名な建築家ミマール・シナンの弟子の建築家メフメット・アーに指示し、1609年から1616年にかけて建てられました。世界遺産に登録されているイスタンブール歴史地域の歴史的建造物群のひとつであり、イスタンブール観光の目玉ともいえるトルコを代表するモスクです。

ブルー・モスクの内部へは無料で入場することができますが礼拝堂はイスラム教徒以外は立入禁止となっています。ステンドグラスと窓の数に圧倒されます。ドーム内には細かく美しい模様が天井まで描かれています。内部の壁に敷き詰められた、色鮮やかで細密なデザインのタイルがブルー・モスクが最も美しいと言われる理由となっています。

③イスティクラル通り

こちらはイスタンブールのメインストリートのイスティクラル通り

イスタンブールきっての繁華街で、通り沿いにはおしゃれなカフェやレストラン、ブランドショップ、劇場、映画館、ナイトライフを楽しめるクラブなど、さまざまなお店が軒を連ねています。

イスタンブールのモダンなエリアの中心地であり、公共交通のハブにもなっているタクシム広場を起点として、南西に約1.4kmほど続いています。

歩いていると、カンカン鳴らしながら何か近づいてくる。

ふと見るとレトロな路面電車!後ろには子供が何人かしがみついています笑(おそらく、というより100%無賃乗車 )。流石に屋根の上に乗ってる人間はいなかった。

イスティクラル通りは歩行者天国になっており、通りを走るレトロなトラム(路面電車)以外の車両の通行は禁止されています。

朝のイスティクラル通り

日中は観光客でごった返していますが、早朝は静かで落ち着いた雰囲気でした◎

④ガラタ塔

白いレンガ、青い空!

ガラタ塔(Galata Kulesi)は、イスタンブールのヨーロッパ側・新市街のランドマークといえる歴史的建築物です。高さ約67m、9階建ての石造りの細長い塔です。展望デッキからはイスタンブールの美しい街並みや雄大なボスポラス海峡を360度見渡せる絶景スポットとしても人気です。

もう少し引いて見るとこんな感じ。

さらに引いて見ると、

こんな感じ。
こちらも日中は混雑していますが、早朝はほぼ独り占め。ゆっくり見て回れました。観光は朝一しか勝たん!(時差で強制的に早起きになっているだけ)

カフェの階段がトルコタイル
基本道は急勾配でほぼ筋トレです

⑤ガラタ橋

ガラタ橋は新市街と旧市街を結ぶ橋のひとつ。

全長490mの長い橋。2階建てになっており、上は車や路面電車、歩行者が通る道路。下は船が通る中央部以外はレストランが連なっています。

上の欄干では、たくさんの人が釣り糸を垂らしています。ここは天然の良港だそうで、晩ごはんのおかずにするのか、いつも釣り人でいっぱいでした。

⑥猫の楽園

街中のいたるところで猫を発見!

トルコ人は、はるか昔から猫と共存して生きてきました。このためトルコには猫好きな人が多く、街角で野良猫を見かけたら撫でたり、話しかけたりします。ここまでならまだ日本でも見られる光景ですね。しかし、トルコではさらに猫のために、近所の人や地方公務員が街の色々な所に餌やお水を置くようにしているんです。

トルコ人と猫の間には昔からの強い結びつきがあるため、野良猫の方も人に慣れていて、怖がらずに自分から近づくことが多いです。餌や食べ物をくれると知っているため、特にお腹が空いた時などによく人に寄っていきます。

甘えん坊で触ってもらうのが好きな猫も多く、中にはスリスリしてきたり、座ると膝の上に乗ったりしてくる猫も。猫好きにはたまらない街でした🐈

番外編

猫だけじゃなくて、大きいわんちゃんも(死んだように)横たわってます。

「この鳩探してます」のポスター。
果たして見つけられるのか…!

今回も最後まで閲覧いただき
ありがとうございました。
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Dr. クレヨン🖍️

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