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年の瀬に、童心社にあたらしい仲間が加わりました!

2023年も早いもので(本当に……!!)、残りわずかです。
童心社も仕事納めが近づいてきました。
大掃除をしなければと思いつつ、残った仕事に追われ……毎年変わらぬ年末です。

そんな年の瀬にうれしいニュース!
童心社にあたらしい仲間が加わりました。

販売部に配属となった、イシゾネさんとクサマさんのおふたりです。

(左から)販売部・イシゾネさん、クサマさん

今回は、自己紹介をかねて、おふたりの「童心社に入社するきっかけになった1冊」を教えてもらいました。


ちょっとはにかんだ笑顔も素敵!

このたび童心社販売部に入社したイシゾネです。
新卒で児童書の出版社に入社して18年勤務したのち、音楽系出版社で8年間、合計26年間営業として勤務していました。以前から童心社の本が好きだったので、勤務することになり日々張り切っております。

童心社の本のなかでも子どものころ一番好きだったのは『じごくのそうべえ』でした。

『じごくのそうべえ』(たじまゆきひこ・作)

1978年発売なので、私が4歳の時。幼稚園で読みきかせしてもらったのが最初で、小学校になってからも繰り返し読んでいた記憶があります。

あれから40年。なぜこの絵本が私の心を捉えたのか、分析してみようと思います。

かるわざしのそうべえ。みごとわたることができずに…!?

まず、お話のテンポが良い。そうべえが登場してから死ぬまで、なんとたったの4ページです。
そしてそのあとはじまる大騒動!ページをめくるたびにダイナミックに場面が変わり、飽きることなく最後までおはなしに引き込まれます。

次に、これでもかと盛り込まれているエンターテイメント。地獄から脱出するスリル、登場人物の得意技を活かしたアクション、原作の落語「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」(※)のユーモアなど、娯楽の要素がたっぷりとつまっています。

子どものころのイシゾネさんは、この「ふんにょうじごく」のシーンが印象に残ったそうです

今回調べて初めて知ったことですが、田島征彦さんの絵は、型絵染という技法で描かれているそうです。

これはレトロモダンなデザインが人気の染色工芸家の芹沢銈介や柚木沙弥郎と同じ技法です。
これらの作家の作品は私自身は大人になってから好きになったのですが、子どもの時に、そうべえの絵に引き込まれたのも型絵染の魅力を感じていたからなのだと思いました。

大人になり、なんと贅沢な絵本だったのかと改めて感じ入った次第です。

そして、シリーズの最新刊『花見じゃそうべえ』が2024年2月にいよいよ発売になります。どうぞご期待ください!

(販売部・イシゾネ)

※…上方落語の名作。人間国宝の桂米朝師匠が現代に通じるよう仕立て直したものを原案とし、『じごくのそうべえ』がうまれました。



「笑顔をお願いします!」と言ったら、この表情☺

はじめまして! 12月入社の販売部クサマです!
社会人10年目にして、初めての出版業界。わからないことが多いですが、優しい先輩方に支えられ、毎日充実した日々を過ごしています!

先日もラミネート機を盛大に壊してしまった私(書店様へお送りする拡材をつくっていたのです……)を皆さん優しく笑って励ましてくれました…(涙)

私がご紹介したい絵本は『14ひきのあさごはん』です。

『14ひきのあさごはん』(いわむらかずお・さく)


14ひきの個性あふれるねずみの家族が、自然豊かな森の中で朝ごはんの準備をする物語です。
「14ひきのシリーズ」の中でも人気の絵本で、累計発行部数140万部を突破しています(2024年1月現在)!

この絵本には、私にとっての懐かしい思い出がつまっています。
4,5歳の頃、兄姉と一緒に絵の中の虫の行方をクイズにして楽しんでいたことを今でも覚えています。
たとえばこのシーン。

てんとうむしが2ひき、あおむしが1ぴきいるのですが、みなさんは見つけられますか?

また、野いちごをみんなでとるシーンがなぜか印象的で、おいしそうだなーと感じていた記憶があります。

大人になり、今度は自分が息子たちに読む側になりました。
こちらから何も言わずとも細やかな描写に夢中になる息子たちの姿が自分の
幼少期と重なり、嬉しかったです。

大人になって「14ひきのシリーズ」を読んで印象にのこったことのひとつが、家族で食卓を囲むシーンです。

このシーンはいわむらかずおさんが戦時中、疎開のために家族と離れ離れになってしまったこと、いつもお腹がすいていたことなど、実体験からうまれたものなのだそうです。
いわむらさんの平和への思いから、シリーズのほとんどの作品に登場しています。

この話を知ってから、家族団らんのシーンを読むたびに、平和な世界をどのように息子たちに残していけるのかを考えさせられるようになりました。

『14ひきのあさごはん』は私にとって、色あいが美しく繊細な絵からは癒しを、食卓のシーンからは多忙な日々の中で忘れがちな平和への思いを新たにすることができるとても大事な作品です。
まだ読んだことがないという方は、ぜひ読んでみてくださいね!

来年は息子たちと一緒に、栃木県のいわむらかずお美術館を訪れ、新たな発見と感動を共有できることを楽しみにしています。
(サブミッションとしてカブトムシが採れることも密かに楽しみにしています…😎)

(販売部・クサマ)



イシゾネさん、クサマさん、ありがとうございました!
童心社の作品に愛着をもっている方が仲間になってくださったことは、嬉しく、心強いことだとあらためて感じます。

ただいま、出版業界のことや作品のこと、販売ルートのことなど絶賛研修中のおふたりです。
またこちらでお仕事ぶりをご紹介することもあると思います。

「童心社の仕事」「童心社ではたらく人」を見ていただきたいとはじめたnoteも、早いものでまもなく1年。
来年も さまざまな角度から発信していきたいと思っています。

どうぞお楽しみに~!

(広告宣伝担当・はな)

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