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社会について

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2021年6月の記事一覧

「分かりやすさ」の大罪

「分かりやすさ」の大罪

小説、マンガ、アニメ、映画、ドラマ、ゲーム、歌、写真...。
あらゆる大衆向け(マス向け)創作物において「分かりやすさ」が重視されている。

・タイトルだけで創作物の概要を伝える小説
・キャラクターの心情をセリフ化するアニメ
・敵に見つかるor触れられるだけで死亡確定なマンガ
などなど

僕はこの傾向を不思議に思う。
僕は、表現の余白や行間を読む行為が楽しい、と感じるからだ。

※この考えに当ては

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僕らは環境に創られた

僕らは環境に創られた

僕らは、たった2人の親から生まれる。

僕らは、生まれた家庭で育つ。

僕らは、用意された学校に通う。

僕らは、唐突に、

決断を問われる

進学か、就職か、起業か、旅に出るか、ニートか

僕らは唐突に、用意されない"大人"を歩く。

僕らは唐突に、過程を自分で育て始める。

僕らは唐突に、いくつもの「おや?」とぶつかる。

用意された"子供"を経て"大人"を生き、

自己の責任のもとで死ぬ。

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AIが口コミに代わる日

AIが口コミに代わる日

■結論1:AIが口コミに勝るシーンとそうでないシーンが存在する
利巧的(実用的)な特徴を求める商材:AIが推奨するものを選びがち
快楽的(感情的)な特徴を求める商材:AIが推奨するものを選びにくい

■結論2:結論1の傾向が通じないケースが存在する

口コミってすごい口コミの効果は絶大。
そんなこと、もはや言うまでもない。

チラシに載っている商品より、「テレビで"話題沸騰"と紹介された商品」や「

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それは選択しているか、選択させられているか

それは選択しているか、選択させられているか

選択とは、必要・不必要を判断すること。

選択とは、選ぶ対象の存在が前提。

選ぶ対象は、自分で決めている。

しかし選ぶ対象は、あらかじめ用意されている。

自分は、選択ができる。

選ぶ対象は、他者が用意している。

制度。

法人。

住む場所。

先人による知識や書籍。

現代人によるツイート。

たくさんの色の服。

機能性が異なるカバン。

同じようなカカオ含有率のチョコレート。

Y

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本当に「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」な社会になってる

本当に「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」な社会になってる

「日本を取り戻す」的な表現が蔓延している。
と、思う今日この頃。
その主観をまとめてみた。

(1)西武園ゆうえんちが気になる西武園ゆうえんち、というけっこう大きな遊園地が埼玉県にある。
今年5月に、70年ぶりのリニューアルを経てニューオープンした。
※USJをV字回復させたマーケティング集団「刀」と協業のうえで実施

リニューアルのテーマは「昭和」。
「昭和の町」を再現したエリアの登場だ。

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アドタイの記事から思う、広告のこと

アドタイの記事から思う、広告のこと

↓の記事がおもしろい。

めちゃ勉強になる記事。

最近の広告って、刺さる系が多い。糸井重里氏の「おいしい生活。」みたいな鈍器な響きではないコピーの蔓延。その理由が少し理解できた。

短期成果を求める、つまり、より効率的な成果を求めるようになっているために、刺さる訴求がブームとなっている。
理論上はまっとうだ。でも記事で言及されてる通り、フリークエンシーを考慮してほしい...。ただでさえ情報過多社

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